
#15 色々な事が一気にふりかかってきた師走〜父の介護と子供の行き渋り等
父がインフルに罹患した話を前回書きました。
その後の、師走の出来事を書き記したいと思います。
インフル待機期間が翌日に解除になるというのに、一向に寝たきりの父、ADLが回復する様子がみられない。
インフル罹患当日に転倒した時の、左鼠蹊部が傷むというじゃないか。
しかも、翌週は父の友人が居ないという。
ヘルパーさん増やしたら良いというだけの問題ではなさそう。
父の体調を診てもらう為に訪問看護に相談し、来てもらう事に。
父の様子を診る看護士。
「もしかしたら、トクシジが出るかも知れません」との事。
トクシジ。初めて聞く言葉に戸惑う私。
「トクシジが出たら、看護もリハビリも、介護保険でなく、医療保険に切り替えて2週間毎日利用する事が可能です」
父は、平日月〜金ヘルパーさんを利用してますが、トクシジが適用されると、平日はヘルパーさんと看護士、リハビリで1日3回も来てもらえる事に!
(土日はヘルパー利用してないので、看護士・リハビリの2回のみ)
日中父友人が居なくてもとても心強い…!
介護離職に泣かなくてもいいかも…!と看護士さんの計らいにただただ感謝。
その後、主治医に来てもらい、翌日からトクシジが適用された。
トクシジについて、追記いたします。
特別訪問看護指示書とは、病状急変、終末期、退院直後など、通常より頻繁な訪問看護が必要な場合に、主治医から提供される指示書です。特別訪問看護指示書が主治医から訪問看護ステーションに提供されると、介護保険を利用していた場合であっても、特別指示書の提供日から医療保険による訪問看護に切り替わります。
(一部抜粋)
主治医から、急ぐ必要は無いけど、鼠蹊部周辺のMRIを撮って、痛みの原因を調べた方が良いとの事で、3年前に転倒して父が骨折した際にお世話になった病院を受診する事になった。
受診当日。階段昇降に不安や問題がある父は、介護タクシーを利用して、病院に行きました。
車椅子に乗ったまま、70kg台の重い父を長い階段を昇降してもらう。本当に有難いよ、介護タクシー様々…。
車椅子から立ち上がる際、左鼠蹊部周辺に痛みがあって、中々立てない。
抱えようかと伝えるが、
「持たないで(抱えないでの意味)。お父さん立てるから」
強気な口調だが、自分ではやはり立ち上がれない。
どうしたら立てますか?と聞くと
「ここ(腋を)を持って」というので、腋を持って抱える。
その後、前を持ってと伝えて、その隙に車椅子を差し替えたり、移乗解除をする。
(笑顔を心掛けつつ、心の中で、ややこしいなと呟く。父と思うとイラッとするので、利用者A様と思いながら対応する)
病院に到着し、診察後レントゲン。
MRI撮れますか?と聞くと
「お父さんは人工骨(左大転部手術歴あり)なので、MRIだと写りません」と言うので、レントゲン撮影へ。
レントゲン室に着き、撮影台に移ろうとするが、
「待って。お父さんは立てる」
でも立てないので、レントゲン技師と2人で介助。
結果は
「転倒時の恥骨左側のヒビ。全治約1ヶ月。
歩行や立位は問題ないが、痛い時は控えてください。」
歩けない理由がわかって一安心だが、これって、特指示期間が終わっても、歩けない可能性が高いと言う事ですよねー⁉︎と頭の中でリフレインが叫んでる。
特指示期間が終わっても、歩けない時はその時に考えよう、介護チームで…🫠
そして父を病院に連れて行く当日。
とうとう我が家にも第二の不登校の足音が…。
約10日間、気管支系の風邪で学校を休んでいたにーちゃん。
にーちゃんは、咳が出ると、気になって授業に集中出来ないので、風邪ひくと休む事が多いです。
今回は、今迄以上に長い期間、咳込む為休んでました。
休み明けの前から、風邪良くなってきてるし、おじいちゃんの病院と介護があるから、そろそろ行ってね、と伝えていた。
日曜日の時点で、「明日は休みたいなー」と呟くにーちゃん。
そして月曜日。確か登校したが、翌日は休んだ。
その後は渋りはあったが、学期末のお楽しみ会を楽しみに結局登校した。
父の友人が不在の週があり、出勤日以外は毎日実家に行った。
ヘルパー・看護・作業療法士が居ない時間を父の介護に充てた。排泄介助や食事準備、就寝介助等これでも頑張ったつもりだ。
夜遅く迄実家に居たので、自分の家族を犠牲にしてしまった感はあるけど、これは一人っ子の宿命なのかと思い込んで結局頑張りすぎた。
頑張りすぎた翌週のクリスマス直前、体力が尽きたのか、私がインフルエンザAに罹った。
暫く実家に行けない間、父はリハビリ師や友人などのおかげで、歩けるようになっていたが、自分の力を過信しすぎて、独りで杖をついて歩いたりして周りをヒヤヒヤさせている。
(リハビリは歩行器や杖を使用)
そしてせん妄なのか、認知症が顕著に出たのか、場所や日時の失行や、現在の自分の状況がわからなくなる症状が出てきた。
父の友人は2月の初めに自宅に戻る予定。自宅に独居になるのは不安の要素しかない為、一旦老健(介護老人保険施設)に入居させる事にした。
現在要介護1認定。年明けには介護認定の調査があるけど、恐らく介護度は上がるであろう。
特別指示書はクリスマス後に切れたが、年始に再び看護師から主治医に相談して、1月から再び特別指示書を出してもらう事になった。
特指示が切れたら、年内は再び介護保険を利用して、訪問看護とリハビリを毎日利用しました。
何とか点数内に収まってひと安心。
次回の受診迄に、階段の昇降ができるようになっていたら万歳だが、過信しての転倒が一番怖いな。
高齢者が罹患する事で、ADLの低下による筋力低下が急速に進み、故に寝たきりになる事があります。
そうなると、家族の介護が緊急に必要となると恐れがあります。
今回主治医からの特別指示書により、看護とリハビリが頻繁に受けられる事になりましたが、それが無ければ、介護離職が現実になる恐れがありました。
とにかく介護は独りでしない。
プロの手を借りて、チーム介護で何とか乗り越えたいものです。
今回、父友人は、初めて介護に携わりました。
私は母のおかげで、今介護の仕事をしているので、いざ父に身体介護が必要になっても、慌てる事がありませんでした。
ただ、父友人のように、テープ止めの充て方がわからなかったり、パットの選び方がわからなかったりと、排泄介護の方法がいざという時にわからない人が多いんだなと思ったのも事実です。
そして、気軽に介護の排泄介助方法等のイロハを学べる場所が少ないように思います。
実家が現在利用してる介護ヘルパーサービスは、日中のみです。夜間ヘルパーによる介護を利用する際には、「夜間対応型訪問介護」サービスを利用申請する必要がありますが、料金が高額になる可能性があります。
まだまだ書きたい事は沢山ありますが、昨年末迄の出来事を書き記してみました。
自分自身への振り返りと、誰かの背中を押せたら、そんな気持ちでnoteを書いてます。
年明けも色々あったので、又改めて記事を書いていきますね。
お読みいただきありがとうございました。