FP1級実技試験 体験記 2023年2月4日 PART1

FP1級 きんざい実技試験のレポート
受験日:2023年2月4日 PART1

面接試験の内容を覚えている範囲内で再現します。
なお、面接をそのまま再現していますので、全てが正解ではありませんのでご容赦ください。
私の結果は、134点で合格でした。そのレベルの答案になります。

医療法人特有の質疑応答はボロボロ。その他の項目は良くできてる方だと思います。

面接官:どうぞ、おかけください。では、私から質問しますのでお答えください。
顧客の相談内容や問題点をできる限り多く上げてください。

私:認定医療法人への移行
  円滑な遺産分割
  二世帯住宅
  海外居住のDさんに相続税がかかるのか
  持分評価額の引き下げ
  生命保険の活用
  遺言書
  遺留分
  代償分割
  小規模宅地の評価減の活用
  次の理事長、理事の選任

面接官:認定医療法人について教えてください。

私:持ち分あり医療法人から持ち分なし医療法人へ移行するものです。税制面で優遇されます。

面接官:何税ですか?

私:相続税です。(贈与税も言えばよかった…)

面接官:払い戻しのリスクとは?

私:医療法人は払い戻しを請求された場合に、それだけの現金があるとは限らないのでリスクと言えます。

面接官:持分の評価額の計算方法を教えてください。

私:類似業種批准価額と純資産価額方式の折衷方式です。

面接官:そうですね。比率を教えてください。

私:0.5です。( ← 緊張で凡ミス。正しくは0.6です)

面接官:本当ですか?後ほど、確認しておいてください。
出資者は持分を買い取ってもらいたいですよね。何か対策はありますか。

私:持分評価額の引き下げが有効です。

面接官:どうすれば引き下げることができますか?

私:勇退するとのことですので役員退職金。他に、生命保険、不動産購入があります。

面接官:持ち分を買い取ってもらった場合の税関係について教えてください。

私:譲渡所得がかかります。( ← 自信なし。配当所得かも)

面接官:すべて譲渡所得ですか?

私:資本金等の額を超える部分はみなし配当として、配当所得。それ以下の部分は譲渡所得です。( ← 自信なし。一般企業のことをとりあえず答えた)

面接官:税率はわかりますか?

私:譲渡所得は復興税を含めて20.315%です。配当所得は累進課税です。( ← 自信なし。一般企業のことをとりあえず答えた)

面接官:事業関係資産をCさんが取得するとなると、相続財産に偏りが出るよね?何か対策はある?

私:代償分割です。

面接官:代償分割には原資が必要だよね。どうする?

私:生命保険の活用、Cさんの役員報酬を多めにすることです。

面接官:円滑な遺産分割の対策は何かある?

私:遺言書です。

面接官:遺言書はいくつか種類があるけど、何をおすすめする?また、その理由は?

私:公正証書遺言です。事業が絡む相続ですので、きっちりとした形式でやる方が良いと思います。

面接官:自筆証書の保管制度がありますよね。それについて教えてください。

私:法務局が自筆証書を保管する制度です。検認が不要となります。

面接官:二世帯住宅にする場合、何か留意点があると思うけど、教えてくれる?

私:区分所有登記してしまうと、小規模宅地の評価減が使えなくなってしまいます。

面接官:相続税を考慮した場合、全てAさん名義がいいかな?

私:お子さん、奥さまとの共有名義がいいです。

面接官:何か優遇税制ある?

私:お子さんは直系尊属からの住宅資金贈与、奥さまは配偶者への住宅資金の優遇制度です。

面接官:海外にいるDさんに相続税はかかる?
私:かかります。

面接官:仮に、海外財産があった場合、そこに相続税はかかる?
私:かかります。

面接官:小規模宅地の評価減は使えそう?
私:使えます。

面接官:どこに使える?

私:居宅とクリニックです。ただし、持ち分なし医療法人の場合にはクリニックは使えません。

面接官:使えないというのは、特定同族会社事業用宅地としてだね?使えるのある?

私:貸付事業用宅地として使えます。

面接官:FPの倫理について教えてください。

私:顧客利益の優先、守秘義務、顧客への説明義務、コンプライアンスの遵守、インフォームドコンセント、能力の啓発です。

面接官:今回、一番重要視するのは?その理由を簡潔に教えてください。

私:インフォームドコンセントです。今回は事業が絡む問題で、いろんな対策、手法があります。
Aさんはセミナーに行って、その内容がよく分からないと言っています。理解していただきながら進めていく必要があると思います。

面接官:以上です。
私:ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!