株式とは違う、J-REIT の決算期
はじめに
みなさま、株式投資や J-REIT 投資を楽しんでらっしゃいますでしょうか?私が J-REIT に好んで投資する理由として「決算期が分散している」という理由が挙げられます。決算期が分散していると、年間を通してタイミングを分散させてインカムゲインを得ることができます。今回は決算期の分散についてご紹介します。
J-REIT の決算月
株式の決算期は3月であり、中間決算が9月であることが多いです。したがって、配当金の入金は6月と12月に集中するという特徴があります。一方、イオンは2月が決算期で、8月が中間決算月です。JTは12月が決算期で、6月が中間決算となります。株式は3月決算の銘柄が多いですが、異なる銘柄も多少は存在しています。
それでは J-REIT の決算期はどうなっているのでしょう?下記のサイトで調べてみました。
1月/7月決算 16銘柄
2月/8月決算 15銘柄
3月/9月決算 5銘柄
4月/10月決算 8銘柄
5月/11月決算 8銘柄
6月12月決算 8銘柄
12月決算 1銘柄
いかがでしょうか?1/7月決算の銘柄が一番多く、次に多いのが2/8月決算でした。これにより、投資する J-REIT 銘柄を分散させると、1年を通じて得られる分配金を平準化させることができます。このような工夫を行うことで、まるで毎月の家賃をもらっているような感覚を得ることができます。
J-REIT では、株式に多い 3月/9月決算の銘柄が一番少ないところから察すると、J-REIT の各法人も、このような投資家のニーズを汲み取り、敢えて決算期を分散させていると思われます。 すなわち、J-REIT の投資家はインカムを分散させたいので、3月/9月 決算の銘柄よりは、他の月の銘柄を買いやすいという考えがあるのではと思います。
私個人的には、インカムゲインを平準化させたいので決算期が分散している方がありがたいです。
J-REIT ETF の利用
ここまでは J-REIT の各銘柄について買いてきましたが、J-REIT の ETF に対する投資についても触れてみます。現在上場している J-REIT の ETF の分配基準日について調べてみました。参考までに信託報酬についても記載しています。
年4回
1343 NF 東証 REIT指数連動型上場投信(2、5、8、11月)0.32%以内
1596 NZAM 上場投信 東証REIT指数(1、4、7、10月)0.248%以内
1597 MAXIS Jリート上場投信(3、6、9、12月)0.25%以内
1398 SMDAM 東証REIT指数上場投信(3、6、9、12月)0.22%
1476 iシェアーズ・コアJリートETF(2、5、8、11月)0.16%以内
1488 ダイワ上場投信ー東証REIT指数(3、6、9、12月)0.155%以内
年6回
1345 上場インデックスファンドJリート隔月分配(奇数月)0.30%以内
情報ソースは下記を参考にしています。
ETF の組み合わせ
お分かりになりますでしょうか?例えば「1596 NZAM 上場投信 東証REIT指数」「1476 iシェアーズ・コアJリートETF」「1488 ダイワ上場投信ー東証REIT指数」の 3 つの ETF に投資することによって、J-REIT から毎月分配金を得ることができるシステムを作ることができます。ただし、J-REIT の各銘柄に直接投資を行うのとは異なり、信託報酬がかかるので、その点についてはご注意ください。
まとめ
今回は J-REIT の決算期の特徴についてまとめてみました。株式とは異なり、各銘柄で分散していて、投資する銘柄を分散させれば、毎月受け取るインカムゲインを分散させることができます。
また、J-REIT に投資を行う ETF もいくつかあり、ETF を分散させることにより、毎月分配金を受け取るシステムも作ることができます。
私は ETF に対する投資は行わず、各銘柄に直接投資を行なっています。毎月のインカムゲインは分散させたいので、決算期は投資する銘柄選定の一つの要素として考えています。