これからは小さな家を①
未だ物価や人手不足の影響を受けて建築費の高騰が続いています。実感としては3年前の30%増し。3年前が3000万で建てられた住宅も今現在は4000万円近くなるようなイメージです。徐々に建てられる人が限られてきて、今や住宅を建てる事は夢のまた夢。なんて考えている人も多いのかもしれません。
でも、本当はそうではなくて今まで通りの予算でも住宅を建てる事は可能なんです。ただ少しだけ考え方を変える必要がありますけどね。
今日はそんな考え方の変え方のお話をしようと思います。
予算の考え方
さて、まずはとにもかくにもお金、つまり予算のお話。みなさんハウスメーカー、工務店、設計事務所へ行ったとき「住宅を建てるときにいくらかかりますか?」と質問しませんか?この質問をまず変えないといけません。
実は最初にそう質問しても、ハウスメーカーさんも答えられないのが本当なんです。だってまだどんな家にするのか、したいのかが決まっていないからです。内容が決まっていないなら金額は出ませんが、ハウスメーカーや工務店は「いつもの仕様」が決まっているので、いつもの仕様なら坪◯◯万というふうに「割り返し」で出した数字を目安にしているだけ。だから今までにない仕様を希望すると値段が上がることがあるのです。
だからこそ、坪単価ってあまり当てになる数字ではないんですよね。
最初の伝え方
ではどういう形で最初の話を進めればいいのでしょうか?それは…
「総予算◯◯万円で家を建てたい」と伝えればいいんです。そうするとその中から土地代、諸経費、設計料などを除いた残りが建築費になります。この建築費の中で建築すればいいんです。
ここで最初のお話に戻りますが、例えば残った建築費の予算が3000万円。でも今は4000万円かかるんでしょ?となるのではなく、予算の3000万円の中で建てればいいんです。要は予算に見合った内容の建物にすればいいということです。
予算に見合った家とは
こうして聞くと、なんか安っぽくなるのでは…と思いますか?そんなことはありません。クオリティは下げずに小さくつくればいいんです。
そう、小さな家。これが物価高騰の今、それでも戸建て住宅を建てられる方向性だと思っています。
小さな家は嫌だな…って思う人もいるかもしれません。それならアパートでも良くない?とか。
でも戸建て住宅はアパートにはない魅力があります。
戸建ての魅力
足音や生活音を気にしなくてもいい。
これは特に小さなお子さんのいる家庭では気になるところですよね。私たちも経験者です。戸建てに住んでからは周囲を気にせず、のびのびと子育てができるようになりました。
室内だけではなく敷地内の外部の活用ができる
住宅の設計って建物だけに注目しがちですが、外との繋げ方も大切な要素のひとつ。外遊びや庭いじり、BBQ、どんなことでもできてしまう外との関わりは戸建てならではです。
自分たちのものである安心感
賃貸だと子供が壁や床を傷つけることに神経質になったり、ここにこんな家具や棚ほしいなと思っても自由にいじれないですよね。住宅は完成して終わりではなく、それから家族が育てていくもの。
ではさらに小さい家ってどんな風に良いのか、どんなところに気をつけるといいのかは…長くなったのでまた次回。お楽しみに!
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