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【第3回】強迫性障害なりのロジック|論理的感情論

前回強迫性障害が発現し始めたわたくしですが、その後どんどんと悪化していくことになります。
今回はその症状、そしてその裏に潜む考えを紹介しましょう。


石鹸すらも汚くて

以前は自分の汗等、自分発のものが気になり手を洗い続けていた私ですが、今度は周囲のものも汚いと感じるようになります。
それはもう、水で洗わずにいることなんて絶対にできない、と狂しいほど思ってしまうんです。

例えば
・スマホ
・PC
・教科書
・カバン
・食べ物
・自宅の床
・教室の机椅子
・カーテン
・石鹸

そう、石鹸すら汚いのです。

まあここら辺は一例にすぎず、基本的に全てのものが汚い、何かに触れるたびに手を洗わずにはいられない、と考えていただければ。
特に「自分の部屋の外」にあるものは尚更でございます。

そして恐ろしいことに、その一つ一つを汚いと定義づけるロジックが自分の中には存在していました。
これも、理性では過度な理論によるこじつけだとわかっていながらもやめられませんでした。
そこらへんのロジックについて具体的に話していこうかと思います。

電子機器の類

コロナ時代だったこともあり、よくこんな情報を耳にしていました。
「ウイルスは段ボールよりスマホの方が残りやすい」。

まあ要するに、「ウイルス対策で、置き配できた段ボールを菌が落ちるまで長いこと玄関先で放置するくらいなら、スマホ玄関に置いとくとかすれば?」みたいな主張のこと。
これは実際に表面がどうのこうの〜だの静電気が〜だので正しいらしいですね。
まあそれは置いておいて。

そんなに汚いスマホなら、帰宅後すぐに洗わねば!!

そう考えて私は、家に帰るとまずスマホをウェットティッシュ等々で綺麗にする〜なんてことをやっておりました。

まあもちろん家の外で使用したという時点でアウトで、ウイルスなんかぶっちゃけ気にしていなかったんですが、よりそれっぽい理由をつけることで自分を納得させていました。

あと、汚いものに順位をつけることで、洗う行為を制限しようとしていた、っていうのもあると思いますね。
スマホは洗うけど、教科書は段ボールと同じく紙だし洗うの我慢しよう、みたいに。
すぐに教科書すら狂ったように洗い始めるんですがね。

私は通っていた高校が特殊だったこともあり、一日の大半はPCを利用していました。
教室で広げたPCも、当時の私なら勿論汚く感じますよね。だからスマホと同じくウェットティッシュで拭いていました。

紙は、表面がざらついていますよね?

例えば鉛筆でものを書くときなんかも、芯が引っかかって面に残りやすい場所はダントツで紙。
となると、色々とひっかかっていそうじゃないですか?
汚い何かが。

加えて、水分も吸い込みやすい。
水をこぼしたとき、スマホなんかについても拭けばすぐ取れますし、なんなら傾けるだけで流れていく。
それでも、紙には一気に吸収される。

友人が教室の机に水をこぼしたときにそんな光景を見てしまったことも大きな理由の一つとなっております。

さて、私の生活的には、教科書がメインでした。

学校で広げた教科書は家で使うことにすごく抵抗がありました。洗いたい。
表紙は拭けばいいです。ただ中のページは?
水を神格化していた自分にとって表紙は紙の素材的に濡らしても問題がないから良かったんですが、ページ一枚一枚は濡らしたらふやけてしまうため使えない。そしてどのページを開いたのかわからないし、側面も拭くとなるとキリがない。

流石に諦めですね。勉強は家の外でしか行わなくなりました。

カバン

カバンもそうです。
学校では、席の特性上床にカバンを置くことを余儀なくされました。
電車に乗っても、朝の時間帯であれば知らない人にぶつかることもありましたしね。
床に、また、不特定多数に触れることは私にとって不潔以外の何でもなかったのです。

そして問題は、その形状にもありました。
スマホや教科書は単純な形をしていますが、自分の使っていたリュックサックは側面にペットボトルを入れる用の網があったり、謎の紐、複数のチャックなどが存在しました。
洗おうにも洗いきれなかったのです。

なので自宅には、「カバンを置くコーナー」がありました。
床にマットのようなものを敷き、カバンは必ずそこに置く、カバン以外は絶対に載せない、なんて、そんな感じです。
まあこれくらいはめちゃくちゃ異常、という領域ではないと思いますが。

残りは次回

というわけで、ここまでお読みいただきありがとうございました。
2000文字を超えそうなので、次回でいいかなあと思い、回すことにした次第でございやす。

意味がわからないこだわりを発動する強迫性障害。そんな状態でも、本人たちなりにはロジックがあり、それに強く縛られて逃げられずにいるに過ぎない。
そんなことをわかっていただければと思っておりますよと。

次回以降は引き続き症状とロジックを記した後、学校や親にお願いしたことや対応などを掲載できればと思っております。

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