私とムダ毛との戦いその②〜ヒゲ編〜
「男性らしさとは何か?」と聞かれて
私が真っ先に思い浮かぶものは生殖器ですが、
その次に想像するものとしてやはり「ヒゲ」が挙げられます。
ヒゲは二次性徴とともに、遺伝的な要素も絡みますが
ほぼほぼ全ての男性が口周り、頬、もみあげや顎下などにヒゲが生えてきます。
元々は産毛だったものがホルモンの影響で太く逞しい毛へと育っていく……。
男らしくワイルドな風貌を求めている男性からしたら
とても嬉しい存在なのかもしれませんが、
私はこのヒゲが生殖器に次いで男性的な象徴として
何より気持ち悪く嫌いで仕方がありませんでした。
そんな私が経験してきたヒゲとの格闘の記録を
今回は書いていきたいと思います。
1.産毛だった時代
男性でも二次性徴を迎える前までは、
女性と同様に産毛として顔中に産毛が生えています。
牛乳を飲んだ時に口周りの産毛に牛乳がつき、
まるで白ヒゲが生えたかのような顔になった経験は多くの人にあるのではないでしょうか。
少なくとも小学6年生頃までは私の口周りの毛も産毛でした。
ただ体毛自体に嫌悪感を示していたため、
スネ毛を剃り落とすついでに顔周りの毛も定期的に剃っていたのを覚えています。
2.成長
中学2年生になる頃、鼻の下付近に生えてくる毛が色は薄いものの一部硬さを帯びていることに気付きました。
(もしかしてこれがヒゲなのか……)と悩みつつも、
この時点では剃っても剃り跡が目立つことはないため、
なるべく気に留めないように意識していました。
高校に上がる頃には太い毛の生える本数が以前よりも増えていることを日々実感させられました。
普通に剃るだけでは剃り跡が残り気持ちが悪く、どうしたものかと悩んでいたら
部活動の先輩(なかなか青ヒゲの濃い方でした)に、
「剃刀を逆さに当てると深く剃れるよ」と教えて頂き、
学校から帰宅後に早速実践みると、確かに根本が目立つことなく綺麗に剃ることができ感動しました。
3.毛抜きによる脱毛
しかし大人になるにつれ、やはり産毛からヒゲへと成長していく毛はさらに増えていきました。
なんと、顎下やもみあげ付近も少しではありますが毛が硬毛化し始め、これには大変ショックを抱きました。
この頃になると剃り跡も逆剃りだけではどうしても誤魔化しきれなくなりました。
素肌が皮膚の下にあるヒゲの色にうっすら染まる…いわゆる「青ヒゲ」のような状態です。
そこでこうなったら更なる手段……と、毛抜きピンセットによる脱毛を決行しました。
ヒゲを剃ってから2〜3日経つと毛の頭が伸びてきます。
その頭を狙ってピンセットで摘み、一気に引っこ抜く……これをひたすら繰り返していました。
鼻の下はとにかく痛かったのですが、とはいえ青ヒゲになるよりはマシだと思い我慢して抜いていました。
ただ、思いのほか顎下のヒゲは引き抜く際の痛みが弱くこちらは悶絶する事なく綺麗に抜くことができました。
ひと通り抜き終わると、そこには青ヒゲのないツルツルの肌がありました。
痛みもその引き抜く一瞬のみのため、我慢してこの肌が手に入るならピンセット脱毛を続けようと思いました。
しかし、やはりこの手の永久脱毛ではない簡易的な脱毛の宿命とでもいいますか……。
1週間も経つと少しずつ次の毛が生え始め、チクチクとはしないもののとても見栄えが悪く、
また中途半端な長さのため次にピンセットで引き抜くのが難しいという欠点がありました。
4.家庭用脱毛器
あらゆるムダ毛で悩んでいた私は、前回の記事でも書きました家庭用フラッシュ脱毛器を使用しヒゲの駆除を試みました。
ヒゲはとにかく毛が太く、またスネ毛よりも密集しているため、たとえ保冷剤で冷却していてもスネ毛よりもフラッシュ照射時の痛みが激しく、涙目になりつつも必死で耐えながら脱毛を続けていました。
脱毛を続けてから1年程度…なんと、鼻の下のヒゲに関しては太い毛が10本程度まばらに生える程度まで減り、
青ヒゲと言えるほどのヒゲの濃さは全くなくなりました。
しかし、もみあげや顎下に関しての効果はいまひとつでありそこまで見栄えが変化することはありませんでした。
これに関しては理由があるのですが、
毛には生えてくる方向というのがあり、顎下やもみあげの毛根は
他の部位の毛根に比べてその向きが不揃いでありまた根深いため均一な効果を得ることが難しいようです。
この家庭用脱毛器は機器の先端の照射部位(カートリッジ)が交換でき、
通常のカートリッジの他にストロングカートリッジというものがあります。
こちらは通常のものより照射力が高く、濃い体毛にもより効果的とのことでしたが、
残念ながらそれでももみあげや顎下への効果はそれほどでもありませんでした。
他の使用者のレビューも読んでいましたが、やはり皆
ヒゲに対しては効果を実感しにくいと話しており、
(鼻の下のヒゲが脱毛できただけでも御の字なのかな……)
……と考えていました。
5.医療脱毛
その後も家庭用脱毛器での脱毛は続けていましたが、
一向に毛が無くならない箇所がどうしてもありました。
そして28歳になり、このままでは埒があかないことと、
女性ホルモンを服用しているにもかかわらずヒゲが残っているのは嫌だという思いから、
遂に医療脱毛に踏み切りました。
私が脱毛のために通ったクリニックでは、
顔のパーツ毎に1回5,400円で脱毛を実施でき、
私の場合はじめは鼻の下、顎下、両頬(もみあげ含み)を行なっていました。
はじめに顔へ冷たいジェルを塗り、
眼球は保護のために光を遮断する重りのようなものを目の上に乗せた状態で
レーザー脱毛を受けました。
1ショット毎の照射範囲は家庭用脱毛器より小さいですが、
1ショットの照射に対するクールタイムは家庭用脱毛器より短く、
淡々と連続してレーザーを照射されました。
このレーザーですが、家庭用脱毛器よりも遥かに痛みが強く、
よく医療脱毛のレビューで「輪ゴムで弾かれるような痛み」と言うのを目にしますが
私としては皮膚の下に熱線が走るような痛み
(実際レーザーで焼いているのでその通りなのですが)
……といった感覚でした。
1回目の脱毛が終わり数日経過すると、
レーザーを照射した部位の毛が少し伸びていたのですが、
これをピンセットで抜くと痛みもなくスルッと抜けました。
(自然に抜け落ちるから引っ張り出す必要はないのですが)
これだけ如実に効果が出るのであればかなり期待できるのではと思い、
その後も1ヶ月毎に脱毛へ通い続けました。
通い始めてから3回目で鼻の下のヒゲは消失し、
もみあげや顎下のヒゲも4回目にはほぼ生えなくなりました。
最後に仕上げとして、念の為に2回ほど
全顔脱毛(眉毛以外のパーツを全て含み16,200円ほど)を行うことで、
ヒゲと呼べるような毛は私の顔から全て消滅しました。
こんなに効果が高いのであれば、
もっと早く医療脱毛を始めれば良かったな……と思いました。
ですが、こんなに少ない回数でヒゲ脱毛が終わったのも
家庭用脱毛器で地道に毛根へダメージを与えていたからなのかもしれないため、
一概に医療脱毛だけの効果ではないのかもしれません。
なにはともあれヒゲ脱毛も終わり、
現在はヒゲに頭を悩まされることなく過ごしています。
もしヒゲに悩んでいる方がいましたら、
医療脱毛に踏み切るのが一番手っ取り早いかもしれません。
ただクリニックによって価格やオプション、パーツ毎の範囲などにばらつきがあるので
きちんと下調べをしてから決めるのが良いでしょう。
女性化をするにあたりヒゲや体毛の悩みは本当に大変だと思います。
しかし脱毛を済ませると、きっと以前より遥かに自信の持てる自分がそこにいるでしょう。
家庭用脱毛器や医療脱毛は高い出費ですが、
その後の人生を明るく前向きに過ごせるのであれば一考の余地はあると思います。
女性化を目指す方々の他、自身のヒゲが苦手な人や
カミソリ負けで肌が荒れやすい人、
生えてくる形を気に入ったデザインで固めたい人などは、
是非一度ヒゲ脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。
もしこの内容が参考になりましたら、
お気持ち程度に投げ銭していただけると助かります。
(なくても大丈夫です)
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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