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竹パウダーの使い道


竹は様々に利用されてきました

昔から利用されてきた竹

竹は昔からいろいろと利用されてきました。
昔って言っても長い歴史のある我が国日本です。いつからなんでしょう。
なんと、縄文時代からです。東京都練馬区の弁天池低湿地遺跡で縄文時代後期の竹かごが出土しています。
今日まで、ざる・花器・竹垣・皮は弁当包として等、長期にわたって利用されてきています。ノスタルジックな日本の風景ですね。

古文書には竹を道に敷いて泥や水たまりを避け、道が滑りにくくなるのを避けた使い道も載っています。
比較的最近ではかの有名なトマス・アルバ・エジソンが白熱電球のフィラメントとして日本の八幡竹(京都府八幡市に生えている真竹)を利用して点灯時間をそれまでの40時間から1200時間に延ばしたことが知られています。

昔からこんなにも私たちの生活に役立ってくれている竹ですが産業が発達しプラスチックが発明されるとその座を奪われてしまった感があります。
かつてかぐや姫が誕生した竹林も最近では成長速度と繁殖能力のせいで『厄介者』扱いされている始末です。
なにせ他の樹木と違って1年で8mとか成長しますし、種ではなく地下茎で増えるのでちょっと目を離したすきにどんどん増殖し、手に負えない放置竹林と化すのに時間は掛かりません。

最近は竹を粉砕して利用しています!

最近、竹を粉砕したパウダーが注目を集めています。主に農業・園芸・環境分野で使用されています。

土壌改良材として

農業・園芸用には土壌改良材として使用されることが多いです。
竹には豊富なデンプンが含まれており、これが微生物の餌となり、発酵する事で乳酸菌が増えます。発酵中は甘い、なんともいい香りがします。この乳酸菌が作物を育てる上で有効となるのですがそれだけではありません。竹は粉砕しても特有の細孔組織を保てます。これが乳酸菌などの微生物の棲家となるのです。竹パウダーが土壌改良材として有用な理由です。
また、竹の特徴として有名なのは抗菌作用です。発酵しても作用していますので病害虫に強くなるのです。
パウダーほど細かく粉砕しないものをチップと呼んでいますがこちらももちろん発酵しますので土壌改良に利用できます。

防草材として

次に有効なのは防草材としての利用です。
過去記事、『竹パウダーで防草効果はあるのか?』に実験経過を詳しく載せていますが、厚く敷くのがポイントです。その上、樹木等があればその肥料としての効果もありますから一石二鳥といったところです。只、年々量が減っていきますので数年ごとに足し増しが必要です。万が一、継続的な手入れを放置してしまっても自然素材ですから土に還るだけです。環境汚染の心配はありません。

脱臭効果を狙って

もう一つの利用法は脱臭効果です。
生ごみコンポストに土の代わりに投入したり、畜産での敷料に適しています。消臭効果のみならず、抗菌作用もありますし、排泄物と混ざったのちには肥料の完成という、何役も兼ね備えているのが竹パウダーです。その上、微粉砕した竹は家畜の飼料としても有効です。

循環型社会に貢献できる素材

【竹パウダー】粗目の竹パウダーです
【竹チップ】パウダーより荒いので葉は粉砕されない場合が多いです
【竹パウダー】微粉砕状態です

今の所竹は利用者が少ないのもあり、いくら伐採・利用しても次から次へと生えてくる無限の資材です。そして竹パウダー・チップは上記のどのような利用をしても最後は土に還ります。環境に負荷をかけにくく、循環型社会に貢献できる素材ではないでしょうか。

循環型社会:Wikipediaより抜粋
生態系の考えに立てば、物質は元来から循環しているものである。これまでの人間社会では、この点について配慮されたことがなかった。不要物は一方通行的に廃棄され、廃棄物・排出物は自然の循環システム(自然の浄化作用)に任されていた。人間の活動量がさほど大きくない間はよかったが、現在ではそれが大きく環境を圧迫するようになった。これを、改めて人間の視野に収め、物質循環を助ける事を考えようというのが循環型社会であるともいえる。

竹チップ・竹パウダーで野菜作り

私自身の病気への向き合い方から生活を見直しました。食に関しては化学肥料・農薬等を使用しない野菜作りを始めました。まだ試行錯誤の段階ですが竹チップ・竹パウダーを利用出来たらいいんじゃないかと考えています。
同じように考えていらっしゃる方、【竹チップ】・【竹パウダー】を販売しております。弊社クリエイターページもしくは、記事ページの最下部の『クリエイターへのお問い合わせ』よりご連絡をお待ちしています。

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