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Vol.116 1学期を終えて

 一昨日で1学期が終わりました。今日まで授業準備や学校運営と並行しながらずっとあれこれ考え続けていましたが、夏休みはどっぷり今の自分の興味を追究していけたらいいなぁと思っています。
 今、ちなみに

 これにはまっています。これまでずっと考え続けていることと近い感じがあるので、おもしろいです。子どもが「いいこと思いついた!」と言うこの瞬間ってどんな状態なんでしょう。もっと読み進めてみます。

 1学期をふりかえって、自分がずっと大切にし続けてきたことは、「一人ひとりのことを知ること」を大切にしてきました。自分は「知ることからはじまる」「はじめる」ということを大切にしています。なのでまず一人ひとりを知るために

  • ノートを毎時間回収してみる

  • 計算ドリル・漢字ドリルを丸付けする

  • 自学で丁寧にかかわる

といったことからスタートしました。さらに

  • 朝、一番最初に教室に来る子を迎えるために先に教室で待っておく

  • あいさつをする

  • 休み時間は一緒に遊ぶ

  • 給食の配膳で全体とかかわる

などなど、かかわる量みたいなことも意識しながら過ごしていました。とにかく知るためにいろいろな場所へと自分から足を運ぶようにしていました。

 一人ひとりのことを知ることで、授業やなにか揉め事が起こったときにあれこれつながることが多かったです。

  • 「今日は少し遅れて登校しているな。体調がよくないのかもしれないな」

  • 「普段はみんなとドッジボールをしているのに、今日は一輪車を一人でしているな。友達となにかあったのかな」

  • 「ノートを丁寧にまとめるようになったな。なにか成長するきっかけをつかんだのかもしれないな」

  • 「授業ではそこまで困っている様子ではないけれど、計算ドリルでは◯◯をよく間違えているな。もう少しこのあたりができるように授業でも丁寧にかかわっていこう」

 こんなふうにさまざまな場面での子どもたちの様子をちゃんと捉えることにつながっていきました。

 今年度、こうやって「一人ひとりを知ること」を意識するようになり、実際に知る機会を増やしたことで、余裕をもって子どもたちとかかわることができるようになりました。

 これまでは、「どうしてこの子はいつもこんなことをするんだろう」と疑問に思ったり、イライラしたりしていました。ですが、知っていることが増えると「もしかしたら」や「きっとあのときの」というような、なにかとつながることで行動の原因が想像できたり、「こういうとき前にこんなことがあったな」と事前に予測して心の準備をすることができたりしたので、いろいろな行動をちゃんと受け止められることが増えていきました。

 これって教材研究と近い感じがあります。たくさん教材研究をしておくことで子どもたちの発言をちゃんと捉えることや、受け止めることにつながります。

 1学期を終えて今、思っていることは、1学期はあえてたくさん子どもたちの輪の中に入っていきましたが、2学期以降は少しずつ外側からみることも増やしていきたいなと思っています。子どもたちがつくっていっているところに教師としての自分が入りすぎることで邪魔になってしまうことがありそうだからです。このあたりの塩梅が難しそうです。決してサボるわけではないので、「より知るために」です。あえて外に出ることでもっと自然な子どもたち同士のかかわりをのぞくことができそうです。

 今までも、1学期に感じる一人ひとりと、3学期に感じる一人ひとりが大きく異なります。3学期には一人ひとりのことが「わかる」瞬間が増えます。まぁ結局完璧にわかるわけではないのですが、感覚として「わかる」みたいなところがあります。

 だからこそ、また2学期以降「より知るために」今度はどんなところをみていくのか、夏休みじっくり考えておこうと思います。

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