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ネガティビティ・バイアスと客観的思考

仰々しいタイトルですが、要するに「不用意に相手を傷つけるような言葉や行動を取る前に、相手のことも考えた言葉や行動しよう」という意味です。

ネガティビティ・バイアスとは

ネガティビティ・バイアスとは、人はポジティブな出来事や情報よりもネガティブな出来事や情報の方が印象に残りやすく、持続性が高い現象のことを言います。

例えば、口コミ評価があるサイトで、ポジティブの内容の口コミが多数を占めているのに、少数のネガティブな口コミによって購入を見送ったり、商品の評価をより調べたりした経験はないでしょうか。

こういった現象のことをネガティビティ・バイアスと言います。

つまり、ネガティブな情報は印象が強く、記憶に残りやすくなりますので、相手を傷つける意図がない言葉であっても、言われた方はいつまでも強い印象として記憶に残ります。

日本人のマインドセットの特徴として、常に足りないものや問題点に焦点を当てて、短所ばかりに目がいく考えの人が多いです。そのため、外国と比較してもネガティビティ・バイアスは強い傾向にあります。

SNSでは「クソリプ」という言葉がありますが、相手に対して一方的な意見を投げかけ、時には罵倒する言葉を使う人もいます。その言葉、主観的な意見で相手の反応を考慮していないことが多いです。

言った方はその場で終わるかも知れませんが、言われた方は、後々、記憶に残ることになります。なので、自分の考えに支配されるのではなく、もう少し相手のことを考え、俯瞰した視野で物事を捉える客観的思考が必要だと思います。

客観的思考について

元々、日本は「察する文化」があり、相手のことを思い行動し、共生してきました。基本的には相手のことを考える能力が高いです。とことん相手のことを考えたモノづくりは海外から絶賛されていたりします。

また、客観的思考は自分に対しても行なうこともできるので、こんな一方的に相手を傷つけるような言葉を言う自分ってどうなのか?といった一歩引き、自分を冷静な視点で見てみるのもいいかも知れません。

最後に

最近は誹謗中傷といったことがクローズアップされてきました。これは最近増えたことではなく、ようやく表面化してきた印象です。
SNSの匿名性が攻撃性を助長しているという意見もありますが、どんなサービスも全ては使う人のモラルが問われます。システムによる制御もこれから重要ですが、使う側のモラルも大事だと思います。



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