こんな世界があったらいいな
『サマーウォーズ』の"OZ"のような、『竜とそばかすの姫』の"U"のような世界。
VRゴーグル的なのをつけると入れて、五感が完全にコントロールされる。
そこでは自分の分身となるアバターを作る。容姿にコンプレックスを持っている人も、自分がなりたい姿にアバターの外見を変えられる。
そこには現実世界にあるものもないものも、なんでも揃っている。
商店街には自分のお気に入りのショップが並んでいる。服を買えば、アバターに着せることもできるし、3Dプリンターで印刷して実物を自宅に届けてもらうこともできる。
現実世界に送るものは1日に買える上限が決まっているが、デジタルデータならいくらでも買うことができる。
最近は政府や自治体の出張所も出店していて、行政の手続きもできるようになったらしい。
この世界に暮らす人は、共通の通貨をやり取りして暮らしている。
毎日この世界に入るだけで、ログインボーナスとして一定のお金がもらえる。また、仕事をしてさらにお金を稼ぐこともできる。例えば、現実世界で大工をやっていた人が、この世界でも同じように大工として働き、たくさんの建物を作っている。
しかし、このお金は時間が経つと自動的に減っていくので、貯めようとする人はいない。現実の通貨と交換することもできるが、こちらも1日の上限が決まっている。
この世界で話した言葉は、全てAIで自動翻訳されるので、他言語の人たちとも不自由なく会話ができる。
また、話した内容に応じてエフェクトが現れる。汚い言葉や人を傷つける言葉を言うと、とても気持ち悪いエフェクトが現れるので、あまり言う人はいない。
この世界に関わる大きな決め事は、現実と同じく選挙によって選ばれた議員たちが決める。しかし、再選ができないので、汚職や権力の集中といった事態は起きない。
基本的に、いいことをした人が評価される世界なので、みんな進んでいいことをしようとするし、みんな楽しいからこの世界にいる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?