なぜアマチュア野球はバントするのか?
初めまして。
別の記事を読んでいただいた方は、いつもありがとうございます。
この記事を読んでいるということは、読者の皆さんは野球がお好きな方だと思いますが、ふとこんなことを思ったことはありませんか?
「なんでアマチュア野球ではよくバントをするのに、プロ野球ではあまり使わないんだろう?」
高校野球といえばバント!というくらい、高校野球では多用される戦術のバント。
それだけ勝つ上で重要な技術・作戦であるならば、勝つことが至上命題のプロ野球でも多用されるはずですよね。
しかしプロ野球になると、全く見ないとまでは言いませんが、セ・リーグのピッチャーの打席以外では頻繁に使われる作戦ではありません。
これには同じ野球でも、さまざまな要因が絡むことでバントという作戦を選択するかどうかが変わるからになります。
今回はかつて大学の硬式野球部の監督をしていた私だからこそ感じる、バントという作戦の大切さと、プロ野球では価値が下がってしまう意味をまとめていきたいと思います。
そもそもなぜバントをするのか
この記事の読者の皆さんは、バントという作戦自体の意味は分かっていると仮定して進めさせていただきます。
無死または一死の時に、バッターがアウトになるアウトカウント一つを犠牲にして、ランナーを確実に次の塁に進める目的で使われるのが一般的ですね。
時には足の速いバッターの時に、自分自身が内野安打になる目的で意表を突いて行うセーフティーバントという作戦もあります。
日本中が熱狂した2023年のWBCの準々決勝のイタリア戦で、大谷が流れを変えるべく行ったセーフティバントは記憶に残っている人も多いのではないかと思います。
三塁ランナーを生還させる目的で、投球と同時に三塁ランナーが走ってバントを行い1点を奪いに行く、スクイズという作戦もあります。
このようにさまざまなシチュエーションで行われるバントですが、基本的には「打者のアウトと引き換えに、走者を次の塁へ進める」目的で行われます。
この作戦がどうしてプロ野球になるとあまり使われなくなるのか、逆にアマチュア野球ではなぜ多用されるのか、その違いを考えていきたいと思います。
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