見えないところへのこだわり~端っこの処理の仕方
舞台裏とか、裏地とか、表に見えてない部分が結構好きなんです。
そのむか~し、アパレルに勤めていた時に「○○コレクション」みたいなショーで、裏っがわで走り回ったことがありました。
さらに、その昔、学生時代の学校祭やら文化祭で、舞台の裏の空間がめちゃくちゃ好きだったな~
あの暗くてどきどきする感じと、独特の緊張感
表には決して出ることのない裏側の世界
洋服の裏地なんかでも「こだわってるな~」という部分が裏地に出ていることもあります。
着物でもね。
裏側がお洒落だと「すてき」って思っちゃう。
日常の生活習慣にしても、家でやっていること、結構油断していると外で出ちゃってること、あります。
食事のマナーとかね。
しぐさとか。
咄嗟の時にはつい でちゃうの。
普段から、表に見えないところに配慮してこそだと思っています。
洋裁に関しても同じ考えなんです。
表じゃない部分
裏側の処理に、その人と成り。って結構現れると思っている。
裏とか、布の端の処理って、表には見えないけど、結構大事です。
そんなわけで、今回は「洋裁」における、布の端の処理の仕方をご紹介します。
まず、どんな方法があるのか?というところからいきま~す。
【代表的な端の処理3種類】
裏地がつくアイテムであれば、布の端は断ちっぱなしでも問題ありません。
裏地がつかないものは、ひっくり返したときに「裏」が晒されます。そんなアイテム作りの場合は端の処理はした方がより良いですよ。
上の写真は、代表的な端の処理3種類です。
左側から、「ロックミシン」「ジグザグミシン」「端ミシン」です。
①ロックミシンによる端の処理は、専用のミシンが必要です。
ロックミシンは高価なので、自宅にあるよ。と言う人の方が圧倒的に少ないと思いますが、既製品のような綺麗な端の処理ができるのと、ニット製品を仕上げるのにものすごく簡単に縫えるというメリットがあります。
②のジグザグミシンは、一般的な家庭用ミシンでも、機能としてついているものが多いですね。自宅に家庭用ミシンがあればこの機能を使って端の処理が可能です。
そして、③の端ミシン
縫代を二つ折にして、一本直線縫いにすることで端の処理とするものです。
上記の写真は裏側から見たトコロです。
※ちなみに・・・わかりやすいように、あえて「赤」の糸で縫っているけど、実際の端の処理は目立たない糸で縫ってね♪
【手縫いの場合は?】
②のジグザグ縫いの代用としては、千鳥縫いという方法があります。
また③の端ミシンに関しても、手縫いの直線縫いで可能です。(縫代を二つ折にして直線縫いをするだけなので、千鳥縫いよりも簡単にできます)
【袋縫いという方法】
上記の3種類以外の方法として、縫代を袋縫いにするという方法があります。
少し手間がかかりますが、裏側から見ても、布の端が織り込まれて見えないので綺麗ですし、丈夫な仕上がりになります。
上の写真は、「袋縫い」の仕組みを表現しているだけです。実際に「袋縫い」にするときの手順は改めて紹介しますのでお待ちください。
※袋縫いは手縫でもできます♪