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生成AIの活用で教員負担軽減を。議会で質問予定の項目をご紹介します!
9月議会の文教委員会の議案外質問で、生成AIを活用した教員の負担軽減について質問予定です。(質問日は9月17日)
私の生成AI活用についてのスタンスを一言で表すならば「業務負担軽減のためなら積極的に活用し、短縮した時間を子どもと真剣に向き合うことに注ぐ」というものです。
この記事では、当日の質問項目を紹介しながら、質問意図やねらい及び、その主張についてお届けしたいと思います。
質問項目1:教育委員会における生成AI活用の現状と今後について
(1)教員の負担軽減の効果検証や今後について
現在、さいたま市の教員が使用できる生成AIサービスは、Copilot・ChatGPT・Canvaがあります。(それぞれの特徴は下図参照)
市の教職員がこれら生成AIを使用する際には教育委員会への申請が必要となっているので、現在何人程度が活用しているのか、実数を確認した上で、今後どの程度まで利用者を伸ばしていきたいかを確認します。
また、これらの生成AIを活用する目的には「教員の業務負担の軽減」が含まれているはずですが、生成AIがどれだけ教員の負担を軽減したのか定量的な評価基準があれば確認したいと思っています。(データは大切ですからね)
なければ、作る必要性を指摘したいと思います。
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(2)生成AIの新たな活用に向けた提案
さらに、私の方でも世界中で行われている生成AIを活用した校務支援を参考にしながら、さいたま市で活用できる具体的な事案を提案したいと考えています。
提案①:外国人保護者向けのチャットボット・同時通訳
これはアメリカ・ニューヨークで実際に取り組まれている事例で、英語がわからない保護者へ、生成AIの翻訳機能を活かし、事務的な手続きを支援しています。
本市でも、外国にルーツがある保護者が増えており、日本語でのコミュニケーションが難しい事例があるのではないかと考え、この提案をすることにしました。
提案②:会議録の作成・共有の自動化
現在、市内の学校で日常的に行われている職員会議では、書記を用意して会議録を作成し、共有するのが一般的です。
しかし、生成AIを活用すれば、文字起こしから要点整理をすべてワンクリックで行うことが可能です。これだけでも、書類作成の手間が大幅に省けるのではないでしょうか。
また、デジタルデータのため、共有も容易になります。
提案③:教師同士のナレッジシェアリング(知識共有)の自動化
これはフランスの大学で行われている生成AI活用事例です。
具体的には、それぞれの教職員が作成した優れた教材や授業計画などを生成AIに学習させ、検索すればその取り組みを提案してくれる仕組みです。
これにより、効果的な学習方法が学校を超えて実践されたり、新たな授業アイディアのきっかけになるのではないでしょうか。
さいたま市内には、小学校102校、中学校57校があり、他都市に比べても教員数が多く、共有や比較できる母数が多いことも強みの一つです。
ナレッジシェアリングに適した下地のデータも日々蓄積されており(確認済みです)、実用されれば先進的かつ有用な取り組みになるかもしれません。
質問項目2:教職員が生成AIを利用することで生じるリスクについて
一方で生成AIの利用にはリスクも伴います。ここでは、世界的に指摘されている具体的なリスク3点について考え、その対策を確認していきます。
リスク①:教員と生徒の人間的な関わりが減少する可能性
生成AIの導入が生徒と教員の信頼関係やコミュニケーションに与える潜在的な影響は否定できません。この点をどのように評価しているのか、その影響を最小限に抑えるための方策を確認します。
リスク②:教員の創造性を奪う可能性
私自身、生成AIを使っていて感じるのは、過度に頼ると成果物に1次情報(自分の主張や体験)が薄れてしまうことです。
生成AIは1次情報の出力が苦手とされており、使えば使うほど成果物は平均化していきます。
このため、教育現場における創造的な発想や柔軟な思考が失われないよう対策が必要です。
リスク③:過度な依存につながらないか
教員が生成AIに過度に依存することで、教育の質が低下するリスクがあります。あくまで、生成AIは業務負担の軽減に活用し、空いた時間を子どもと向き合うことに注ぐべきです。依存度をモニタリングするなど対策が求められます。
最後に:私の生成AIに対するスタンス
私は教員の負担軽減のため、生成AIを積極的に活用すべきだと考えています。しかし、導入準備が不十分だと逆に業務量が増加する可能性もあります。新しいテクノロジーを効果的に使いこなすため、生成AIのメリットとデメリットを理解し、日々リテラシーを磨きながら活用していくことが重要です。
学校現場における生成AIの活用は「業務の効率化を図り、子どもたちとの直接的なコミュニケーションに時間を充てること」が真の目的であり、このミッションをみなさんにあらためてご理解いただきたいと思っています。
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