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さいたま市、河川と雨水幹線でPFOS・PFOA基準値超過と発表。
さいたま市は9月18日、市内の藤右衛門川で有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)が国の暫定指針値を超えて検出されたと発表しました。
市は水道水への影響はないとしていますが、原因究明に向けた調査を進めています。
発表のポイント
藤右衛門川の柳橋地点で指針値の3倍の濃度を検出
新たに天王川雨水幹線(南区、浦和区、中央区)でも指針値超過が判明
水道水への影響はなく、浄水場や水源に問題はない
市は追加調査を実施し、原因特定を目指している
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詳細
8月2日の定期測定で、藤右衛門川・柳橋地点においてPFOS及びPFOAの濃度が150ng/Lと、国の暫定指針値(50ng/L)の3倍を記録しました。
これを受けて市は追加調査を実施し、天王川雨水幹線においても指針値を超える濃度のPFOS及びPFOAが検出されました。
市は「藤右衛門川は全面コンクリート張りで、河川水を取水している水道事業者はいない」と説明しています。
また、近隣の東浦和浄水場と北浦和浄水場の水道水を検査した結果、影響がないことを確認しています。
天王川雨水幹線についても、現時点で水道水への直接的な影響はないとしています。
今後の対応
市は関係機関と連携し、原因特定のための追跡調査を継続する方針です。
特に、新たに問題が確認された天王川雨水幹線周辺の調査を強化し、汚染源の特定を行う予定です。
また、これまでの年1回の測定に加え、市内全域での追加測定を実施してモニタリングを強化します。
PFOS・PFOAとは
PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、人工的に作られた有機フッ素化合物の一種です。
PFOSやPFOAは、これまで泡消火剤や半導体の製造、フッ素樹脂の製造などのため使われてきました。
特徴と環境への影響
難分解性:自然環境で分解されにくく、長期間残留します
高蓄積性:生物の体内に蓄積されやすいです
長距離移動性:広範囲に移動し、世界中に拡散します
これらの特性により、PFOS・PFOAは環境汚染物質として世界的に問題視されています。
人体への影響
PFOS・PFOAの人体への影響については、まだ研究段階ですが、以下のような懸念が指摘されています
免疫系への影響:ワクチンの効果を低下させる可能性があります
発達への影響:胎児の成長遅延や出生時体重の低下が見られることがあります
肝機能への影響:肝臓酵素の上昇が報告されています
がんリスクの増加:特に腎臓がんや精巣がんとの関連が示唆されています
ただし、これらの影響は主に高濃度での長期暴露を想定したものであり、低濃度での短期的な暴露による即時的な健康被害は確認されていません。
規制状況
日本では、PFOSは2010年、PFOAは2021年に製造・輸入等が原則禁止されています。国際的にも、ストックホルム条約により、これらの物質の製造・使用が厳しく規制されています。
市民の皆様には、水道水の安全性に問題がないことをお伝えするとともに、今後の調査結果を注視していただければと思います。
市は引き続き、状況の把握と情報公開に努めるとしています。最新の情報は市のホームページや広報を通じて随時、お知らせする予定です。
追加情報があり次第、市民のみなさんに共有させていただきます。
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