インプットとアウトプット 20210215 日記
日々の疲れと前夜の飲みすぎのせいか頭痛があったため、なかなか起きられず10時半くらいまで布団に入ってた。外は久しぶりの大雨。調子よければ雨音もまた良いものだと思えただろうが、どうも頭に響く。あとあとTwitterで爆弾低気圧の話題を見かけ、そのせいで頭が痛かったのだと理解。一瞬酒のせいにしてしまった自分に腹を立てた。
起きたあと店の発注に不備があったため店に行った。まあ、それはひとつの口実で1人の時間を確保する為という裏テーマがあった。発注の件をさっと済ませて、東浩紀目的で買った文藝春秋掲載の芥川賞受賞作品「推し、燃ゆ」を最後まで読んだ。とても面白かった。
(細かい感想を求められたので改めて書きました。以下リンクより辿ってください)
趣味の一環で小説を執筆している身として、レベルの差に愕然とする。そこを比較すること自体、滑稽なことだと言うのは分かっている。2年間で短編を10作以上書いていて少しづつ自信を付けてきて、よし長編に挑戦しよう、という欲目が出てきている。しかしこうして賞を取った作品を読むと「なんでこんなの書けるんだ…」と声を出して呟くほどに愕然とする。一応に一定期間落ち込んでから、また書き始めるしかないだろう。
読み終わったので東急ストアで買い物。大雨になっていたので、東急ストアの駐輪場に数台しか自転車が止まっていなかった。僕は他の人と同じように屋根があるところに自転車を止めた。スーパーの中は空いていた。レジスタッフはゆったり談笑している。知っている人がいたので、レジをやりながら少し談笑に加わる。私以外みんな若者。30代のなかにわたしだけ…。云々の話をしてきた。え?みんな同い年かと思った、みたいなこの流れの定型文のような返しでがははとみんなで笑った。
帰り道近くで働く飲み友達と会う。傘をさして歩いているところに僕が声をかけた。この雨だから暇でしょ。うん、もう帰りたい。だよねー。そんなダラっとした会話をした。雨でなければもう少し話したかもしれないけど、僕も大量の荷物を抱えていたので、じゃあねと言って別れた。気をつけてね、と言ってくれたのが嬉しかった。
帰宅して雑な朝飯件昼食を用意。食べながら録画してあったドラマを観た。俺の家の話はテーマの重さを感じさせないストーリー。脚本宮藤官九郎の力量を改めて感じる。かつて宮藤が手がけた池袋ウエストゲートパーク(IWGP)の小ネタもあったらしいが、僕がIWGPを殆どを観ていなかったので分からなかった。池袋西口公園に長瀬智也が立ったというところで、おーっ、とはなったけど。もっと細かいネタがあったらしい。そこを楽しめなかったのは残念だった。
食事のあとも頭痛は切れなかったので他のドラマを観たり、読んでいる途中の小説を読んだりしつつ、横になっていた。自然とウトウトしていると、妻に寝ないでと叱られる。
ドラマ「その女、ジルバ」
40代になった池脇千鶴演じる笛吹新が偶然出会った40代以上のホステスしかいないBARで働くことになる話。倉庫作業員で先の見えない陰鬱だった主人公が、夜にホステスとして働く中で生きる勇気を得る。そして新はその周囲も巻き込んで人生を好転させていく。演出や脚本は正直ぬるいと思うんだけどテーマがとても良くて、40代になった僕もホッコリ勇気を貰えている。8年前に亡くなった伝説のジルバママという存在が生き続ける場で、ジルバの謎も解かれていくのかな。楽しみ。
小説「モノクロの君に恋をする」坂上秋成
かつてゲンロンカフェのスタッフだった坂上という存在を知ったのは昨年の事で、もちろん作品を読んだことがなかったんだけど、電子書籍をまとめて買う時にせっかくだからと色々な本に混ぜて購入してあった。半年くらい寝かしていたけど読み終えた。
漫画に情熱を燃やす主人公が大学の漫画サークル「パラディーゾ」の中や同期の女の子との関係の中で、自分のやるべき事を発見していく。恋愛なのかどうなのか、距離感をどう取ればよいのかわからない若い葛藤が懐かしい感覚になった。全キャラクターが立ちすぎるくらい立っていて、凡庸な言い方をすれば漫画っぽい。漫画をテーマにしているから意図的な設定なのかもしれない。純粋に面白かったんだけど、僕は果たして何かをしっかり頑張ってこれたのか問われているようで、一呼吸置いて少し落ち込む(笑)
頭痛はその後も続き、埒が明かないので夕食時に熱燗を二合ほど飲む。軽く酔った感じで頭痛をしばし忘れる。YouTube公式チャンネルで仮面ライダー鎧武、仮面ライダークウガを続けて観た。鎧武はPSYCHO-PASS、まどかマギカの脚本でおなじみ虚淵玄が作者。まどマギもサイコパスも既知なので、ついその世界観に共通性を探してしまう。クウガは平成ライダーブームの大元。若きオダギリジョーの主演作。重厚な刑事ものドラマのようにも見られる。また個々のキャラクターの背景を描く回が秀逸で、今回は科捜研の研究員で一児の母の葛藤も描かれていた。何度も観ている作品だが毎回新しい発見がある。それは年齢を重ねて、その時々の見方が変化するからなのかもしれない。
月曜の不調が常態化しつつあるのが気にかかる。来月からまた月2回の月曜レッスンを再開する予定なので今のままだと少し不安だ。緊急事態宣言が早いところ開けてくれることを望むが、この後も感染者数の増減でその都度蛇口の開け閉めのように行動規制を要請される気がしていて非常に憂鬱。僕自身の軸がぶれないように、まずは歌うことを取り戻さなきゃなと思ってる。今年はまだライブの予定が立っていない。
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