ドラマ「ひよっこ」を観ていて思ったこと 20210302
ドラマ「ひよっこ」をNHKオンデマンドで観ている。
今回は主人公・谷田部みね子が向島電機に就職して最初の給料日の話。給与は手渡しで支給される。別室に出張商店が会社に来て衣料品や装飾品などを販売。工員は給与を貰ってすぐに消費の場面を用意される。
こんなこと言うとなんだけどカイジのハンチョー篇を思い出してしまった…。
ドラマ内でも高度成長期の高揚感が表現されている。トランジスタラジオを作る工場の労働讃歌。朝ドラらしくしんみりせずコメディタッチで明るい。僕も子供の頃、社会科の授業で高度成長期は日本の礎として、日本の経済大国化に寄与した時期として肯定的に教えられた。
劇中では、みね子の初任給12000円。そこから寮費、食費などを引かれて6000円が手取りで、そのうち5000円を実家に仕送りする。残った少ない賃金で工員同士、明るく寄り添いながら細々と過ごす。
でもそれは見方を変えれば低賃金に抑えられつつ、感情の相互補完の連帯を作っているように見える。会社の合唱部の活動は楽しいかもしれないが、外部に社会を持たせず感情の連帯を促し囲い込みをしている。
些か意地悪な見方をしているように見えるかもしれないが、ものの見方は更新可能だ。過去の苦い思い出が良い思い出に変わる事なんて誰もが経験していることだろう。
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