デザイナーとエンジェル投資の話 (いくつかの終わりと始まりについて)
前回のエントリー「デザイナーがスタートアップをつくりEXITするということ」を書いてから、執筆依頼/メディア取材/母校での講義などいくつかのご依頼を頂きました。予想以上の反響に驚いています。それに応える前に書いておきたいことがあり、準備に今日まで掛かってしまいました。
つまりこれは近況報告、いわゆる退職エントリというやつです。
Fablicと楽天を退任していました
2018年6月30日は、Fablic社最後の日でした。また僕と共同創業者(@shota / @yutadayo) の最終出社日でもありました。楽天本社への吸収合併に伴い、法人が消滅となり両社を退任した形です。2012年4月に創業してから6年と3ヶ月、お世話になった多くの方々に感謝します。
2018年6月某日、Fablic解散イベントにて
スタートアップ数十社の相談に乗っていました
退職の数ヶ月前から、週に数回スタートアップの相談に乗っていました。そこで分かったのは、デザインに対してどう向き合っていいか分からないという起業家の課題でした。
「デザイナーの採用はどうしたらいいですか?」
「デザイナーの評価はどうしたらいいですか?」
「デザインの良し悪しをどう判断したらいいですか?」
これはデザインに限ったことではないかもしれませんが、経験者に聞けばいいことであっても、それが難しいというのが多くのチームの実情でした。そのサポートは(デザイナーとしてスタートアップを一巡した)自分がやるべきことであるようにも感じました。
bosyuにたくさんのご応募ありがとうございました
エンジェル投資をはじめました
そんな経緯もあり、自分の経験をスタートアップコミュニティに還元するために2つのことを新しく始めました。noteとエンジェル投資です。
いまの所、縁があった数社に資金を含めたハンズオン支援をしています。と言っても連絡があったときに相談に乗る、というのが活動のほぼ全てですが、お互いにちょうど良い距離感だと感じています。
今後も「デザイナーの創業者がいる」「デザイナーが不在」「デザインが核になる事業」といった、僕が入ることで力になれそうな支援先を増やしていこうと思っています。
芸名で活動しています
新しいサービスをリリースしていました
そしてエンジェル投資の傍ら、空き時間で作っていた「ANGEL PORT」というサービスを本日、正式にリリースしました。ざっくり言うと、エンジェル投資家を探して、投資を依頼できるサービスです。
実はこのサービスも、Fablicの共同創業者の二人(@shota / @yutadayo) と作りました。元々はめっきり手を動かさなくなったので、リハビリとしてはじめたのですが、気づいたら大掛かりなものになっていました。
個人的には、全てを自分でデザインして、モダンなマークアップをして、写真を撮ってと、リハビリ以上に良い経験ができましたし、仕事で1,000万人規模のサービスを作っていたので、身近な数百人〜数千人を対象にしたサービスを作るのも楽しかったです。
サービスの説明や背景は「ANGEL PORTのリリースに寄せて」という記事にまとめましたが、いま「エンジェル投資家」と呼ばれているような人たちだけでなく、エキスパート(デザイナー/エンジニア/マーケ/ビズデブ/広報/法務...)とスタートアップをつなぎ、そのサポートを通して経済的にも成功できるような仕組みを作ることができればと思っています。
詩人業も兼任
今後について
という訳で、エンジェル投資やサービス開発をしているものの「ANGEL PORT」は有志で運営しており、実は依然として無職です。
ANGEL PORTの本番公開前日に第二子が生まれたので、しばらくは育児と勉強に時間を割きつつ、複数のプライベートワークを進めていくつもりですが、フリマアプリのように、世の中を変えるような大きなテーマが見つかれば、またフルスイングしたいと思っています。
登壇/執筆/投資などの依頼があれば、Twitter / ANGEL PORT までお気軽にご連絡ください。
はじまり、はじまり。
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