DMカバレージトレーニング 第四試合 構築済みデッキ改造のすゝめ
ご無沙汰しています、たけじょー(@takejoe_dm)です!
三日坊主……ならぬ三回坊主となりかけていたカバレージトレーニング、2ヶ月ぶりにしてようやく4回目の投稿となります。
いや、違うんです。別にサガ環境が肌に合わなかったとかそういうわけではなくて、単純に学業とか就活とかに忙殺されてました。ゆるさん。
しかしデュエマへの熱は1℃も変わりません。それもそのはず……
なんとこの度、超CS新潟にてカバレージライターを務めさせていただきました!!!
実地でカバレージを書かせていただける、しかも配信のない超CSという大舞台。今思い返すと反省点もあるのですが、全力で取り組ませていただけたと思います。
選手の皆様、ジャッジの皆様、そしてカバレージチームの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
と、いうことで。
もっと面白い文章が書けるように精進して参ります!
カバレージトレーニング第4試合、行くぞ、デュエマ・スタート!!!
デッキ構築はカードゲームの醍醐味でもあり、同時に壁でもある。
好きなカードを使いたい、こんな勝ち方がしたい、とにかく勝ちたい……
プレイヤーは様々な動機でデッキを考え、選び、組み上げる。
そうして自分で創りあげたデッキが活躍した際の感動はひとしおだ。
創意工夫する楽しみと自己表現できる奥深さが、デッキ構築の華と言えよう。
だが、デッキを作るのにはそれ相応の知識と経験が必要だ。
カードの知識のみならず、採用枚数、マナカーブ、色配分にトリガー枚数などなど。考え出せばキリがない。
そもそもカードを40枚集めることに気後れするプレイヤーもいるだろう。
そんなデッキ構築の悩みを解決してくれるのが、構築済みデッキである。
構築済みデッキとは、キャラクターのデッキの再現や過去の強力な戦略の再プッシュなど、明確なコンセプトのもとに作り上げられた「買ってすぐに遊べる」デッキ。
初心者や復帰勢の「デッキ作るの大変そう……」という悩みに応える、心強い味方である。
そして同時に、構築済みデッキは改造のベースとしても最適だ。
好きなカードや使いたいカードを入れてみる、あるいは足りないと感じた部分を補ってやる。それだけで、そのデッキはあなただけの相棒に生まれ変わるのだ。
今回のカバレージトレーニングでは、そんな構築済みデッキを改造したデッキ同士の対決をお届けする。
発売間もない『レジェンドスーパーデッキ 禁王創来』をカスタマイズした「4Cディスペクター天門」を駆るのはさぼんぼぼ。
足回りを強化する《Disコットン&Disケラサス》や、ディスタスの展開とコスト加重を一挙にこなす《鎧道接続 キング・マルバディアス》、強力フィニッシャーの《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》などが新規参入した、今最もアツいデッキだ。
なにやら隠し玉も用意しているとのことで、「しぶといよコレは」と自信をのぞかせる。
迎え撃つは「火水自然覇道」を使うききょー。こちらは『開発部セレクションデッキ 「火水覇道」』をベースに、安定感を重視したチューンとなっているという。
元の構築では抑え目な自然文明の比率を上げ、確実にカードをプレイできるよう調整。さらに《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》や《蒼狼設計図》の採用により、《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》へのスムーズなアクセスを追求した構築だ。
それぞれのこだわりが詰まったカスタムデッキ対決、勝負の行方は如何に。
GAME
先行をとったききょーは2ターン目に《伝説演者 カメヲロォル》を設置。
続く3ターン目には《超次元の王家》のパンドラ・シフトを発動させ、ドローを積み重ねていく。
潤沢なリソースを確保した上で《“必駆”蛮触礼亞》+《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で突っ走るという、「覇道」デッキの正統派ムーブだ。
4ターン目には《超次元の王家》を超次元ゾーンから召喚し、少し迷いつつも《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を墓地へ。
既に手札は揃いつつあるようだ。
一方、後攻のさぼんぼぼは3ターン目の《Disコットン&Disケラサス》でスタート。多色カードをマナに落とし、一気に2マナを加速。
3コストで2マナ加速するカードには《フェアリー・ミラクル》や《ボルシャック・栄光・ルピア》などが存在するが、ブロッカーを持つのは《Disコットン&Disケラサス》が初だ。
マナを伸ばすデッキ特有の「速攻に弱い」という弱点に対して、「マナを伸ばしながら防御もできる」という形でのアンサーを用意する、新時代のカードと言える。
これで安易なビートダウンをけん制しつつ、4ターン目には《Disメイデン》を2体召喚。早くも8マナとブロッカー3体を用意してみせた。
対処を迫られるききょーは2枚目の《超次元の王家》パンドラ・シフトの後に《Disノメノン》召喚。そのまま《Disメイデン》に攻撃させ、ボードアドバンテージを取り返しにかかる。
バトルに勝った《Disノメノン》の効果でデッキトップを確認、ここは手札に加える判断となり、そのままターンエンド。
慎重に攻め時を伺うききょーだが、ターンが回ったさぼんぼぼのマナは既に9枚。ビックムーブが狙える水準に到達している。
まずは6マナ、《霊宝 ヒャクメ-4》召喚!1マナ加速の後、10枚近いききょーの手札から……《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を引き抜くことに成功する!
更に《霊宝 ヒャクメ-4》をササゲて《鎧道接続 キング・マルバディアス》召喚!これでききょーの多色ではないカードの使用コストが+2される。
プレミアム殿堂の本家《聖鎧亜キング・アルカディアス》には及ばないものの、単色カードを切札とするききょーに圧をかけていく。
続けて《鎧道接続 キング・マルバディアス》の効果でデッキトップを確認するさぼんぼぼだったが……なんとここはディスタスが捲れずヒットなし!
見えているだけでも《Disコットン&Disケラサス》《Disメイデン》《霊宝 ヒャクメ-4》が採用されており、ディスタスの層がかなり厚そうな印象なだけに、これは辛い展開と言える。
本人にとっても想定外だったようで、「きつー……」と嘆きの言葉が漏れた。ここでターンエンド。
この一瞬の乱れを見逃すききょーではない。マナチャージの直後、躊躇うことなく手札を捨てて《“必駆”蛮触礼亞》を唱え、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を出撃させる!
《“必駆”蛮触礼亞》のコストは5。多色カードではないため《鎧道接続 キング・マルバディアス》で2コストが加算されるが、「B・A・D・S2」効果でそれを相殺したのだ。
《“必駆”蛮触礼亞》の残る効果で《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》と《鎧道接続 キング・マルバディアス》をバトルさせてEXライフシールドを墓地送りにするききょー。
そのまま《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》が突撃し、W・ブレイク。トリガー無し。
つづく《超次元の王家》でのW・ブレイク時に《龍装者 バルチュリス》の宣言まで行うききょーだったが、ここで《ヘブンズ・ゲート》がトリガーする!
……だがしかし、開いた門から現れたのは《Disコットン&Disケラサス》のみ。反撃には繋がらない。
《Disコットン&Disケラサス》《Disメイデン》でなんとか攻撃を受け止めるさぼんぼぼだが、無情にも《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》が追加ターンをもぎ取っていく。
ターン終了時に《流星のガイアッシュ・カイザー》が降り立つも、最早焼け石に水。
怒涛の連続攻撃が、天門の守りをこじ開けた。
Winner ききょー
試合後の二人に、それぞれのデッキへのこだわりを語ってもらうことができた。
ーーー「このデッキを選んだ理由を聞かせてください」
ききょー「持ってるカードが少ない中で、一番使い慣れててアツいデッキだと思ってる。トリガーも多くてカバレージ映えしそうだし(笑)」
ーーー「改造するとき、どのような点を意識しましたか?」
ききょー「自然文明を増やすことと、手札の質を上げるカードの枚数にこだわってます。入れたのは《超次元の王家》《【マニフェスト】チームウェイブを救いたい【聞け】》《蒼狼設計図》の3種類。自分のなかではかなり完成に近くて、あとは《楽球の妖精》とかを入れるかどうか考えてる程度。めっちゃ気に入ってる」
手札とマナ、二種類のリソースを伸ばすことに重点を置いたカード選びによって、短期決戦と長期戦の双方に対応できる形に仕上がっているようだ。《超次元の王家》が手札交換とアタッカーの二役をこなす点も使いやすいと言う。
惜しくも敗北したさぼんぼぼも、どうやら今回の試合で改善点が見えてきたらしくにこやかな表情だ。
ーーー「このデッキを選んだ理由を聞かせてください」
さぼんぼぼ「最新デッキのカードが使いたかったから。ディスペクターで制圧して、《水上第九院 シャコガイル》か《der'Zen Mondo // ♪必殺で つわものどもが 夢の跡》で〆!」
なんと隠し玉として山札消費の激しさを補う2種類が投入されていた模様。徹底的にロングゲームを見据えたカスタムだったことが伺える。
ーーー「ディスタスは何枚くらい採用しているんですか?《鎧道接続 キング・マルバディアス》から何も出なかったシーンが勝敗を分けたように思います」
さぼんぼぼ「実は《Disアイ・チョイス》も採用してて、10枚以上入ってるんだけど……《Disアイ・チョイス》から天門撃ちたかったな……」
さぼんぼぼ「でも《ヘブンズ・ゲート》撃てても出せるやついなかったし、手札補充を用意したほうがいいなコレ。《バベル・アゲイン》入れたい」
早速次の試合に向けて調整を始めるさぼんぼぼだった。
戦い、考え、育て、また戦う。
デッキ改造に終わりはない。無限の可能性だけがそこにある。
さあ、唯一無二のデッキを求めて、果てなき探求へ繰り出そう。