DMカバレージトレーニング 第三回『GP-2023 1st Day2 決勝Round第2回戦 みれうvsたかりんB』
はじめに
皆様こんばんは、たけじょー(@takejoe_dm)です。GP1st、お疲れ様でした!
今回私は両日プレイヤー参加だったのですが、凄まじい盛り上がりっぷりに終始興奮していました。次回は秋ごろに開催とのことで、そちらではジャッジとしても参加したいですね……!(あわよくばカバレージライターさんにお話とか伺いたい)
さて、今回はそんなGP1stから一試合書かせて頂きました。
感想・ご指摘などございましたらTwitterかコメント欄にどしどしお寄せください!
(当記事は2023年4月16日に開催された『デュエル・マスターズ GP-2023 1st』Day2 決勝Round第2回戦を題材とした非公式のカバレージです。Youtubeで実施されたライブ配信を基に執筆しました。カード画像は公式サイト(https://dm.takaratomy.co.jp/)よりお借りしています。)
本編
DMGP2023-1st、決勝ラウンド。
第二回戦のフィーチャーマッチは「みれうvsたかりんB」。
みれうは直近の最強位決定戦で3位に輝いた超実力派だ。「水闇自然サイクルペディア」「水単タマシード」といったアーキタイプの開発・普及にも大きく関わった、正にトッププレイヤー。
対するたかりんBは大型大会初参加ながら、決勝ラウンドにまで駒を進めている新星だ。当然、フィーチャーテーブルも初体験。夢のようなサクセスストーリーを自らの力で掴み、ここまで駆け上がってきた。
強者の意地と、番狂わせ。運命の女神が選ぶのは、どちらの未来か。
GAME
ジャンケンの結果、先行はみれう。1ターン目に《Disジルコン》、2ターン目に《応援妖精エール/「みんな一緒に応援してね!」》をマナチャージ。3ターン目の《Disメイデン》がファーストアクションとなった。
これにより、みれうの使用デッキは十中八九「水闇自然オービーメイカー」であることが確定する。
後攻となったたかりんBは《天災デドダム》、《一王二命三眼槍》とチャージ。3ターン目の《天災デドダム》で、《百鬼の邪王門》を墓地に置いた。こちらは恐らく「火水闇自然邪王門」のようだ。
であるならば、みれうの先行4ターン目は勝負の分水嶺と言える。ここで《十番龍 オービーメイカー Par100》が姿を現せば、クリーチャーを起点とする「火水闇自然邪王門」は失速は免れない。みれうのマナは5、十分に手が届く数だ。
淀みない手つきで4マナをタップ、繰り出されたのは《キユリのASMラジオ》!山札の上から駆け付けたのは……《Disジルコン》に《とこしえの超人》!
……安堵の息を吐いたようにも見えたたかりんB。この2体ならば、ターン中の《十番龍 オービーメイカー Par100》には繋がらない。
一方のみれうにとっても、手札交換を行いつつ《百鬼の邪王門》を咎める《とこしえの超人》の着地に成功した形となる。ベストの動きではないにせよ、これで、次ターンの《鬼ヶ大王 ジャオウガ》襲来は避けられそうだ。
《とこしえの超人》を排除しない限り攻め手が苦しいたかりんBは、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を召喚。
山札から《百鬼の邪王門》を加えて《とこしえの超人》を手札へ押し返し、更に《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》へ革命チェンジ!ブロックした《Disジルコン》を破壊しつつ、《キユリのASMラジオ》やみれうのマナに姿を見せた《絶望と反魂と滅殺の決断》を咎めていく。
ならば、とばかりにみれうは《天災デドダム》《原始 サンナップ》《Disジルコン》 《とこしえの超人》を立て続けにプレイ。またも《十番龍 オービーメイカー Par100》にはたどり着けなかったものの、地上戦に持ち込む構えを見せてターンを返す。
後攻5ターン目を迎えたたかりんBの手が止まった。マナと手札を交互に眺めたかと思うと、苦悶をこらえるかのように顔をしかめる。……その手には殿堂入りの《黒神龍ブライゼナーガ》が握られている!
このターン、無数の選択肢の中からたかりんBが検討したプランは二つ。
プラン①、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を起点としたバトルゾーンの制圧。たかりんBの手札には《蒼き団長 ドギラゴン剣》があり、革命チェンジで《カツキング 》を再展開すれば確実に《とこしえの超人》を除去しつつ、みれうのクリーチャーを5体から1体まで減らすことができる。仮に《カツキング 》で《鬼ヶ大王 ジャオウガ》を引き込めれば、そこからワンショットを狙う事だって可能だ。
……しかし、既にみれうのマナは7、手札も3枚。マナとバトルゾーンに1枚ずつ《Disジルコン》 が見えており、返す刀で《十番龍 オービーメイカー Par100》や《∞龍 ゲンムエンペラー》を繰り出される可能性は無視できない。
プラン②、《黒神龍ブライゼナーガ》から《カツキング 》を引き当て《とこしえの超人》を除去、そのまま一斉攻撃。ひとたび《とこしえの超人》の枷が外れれば、手札の《蒼き団長 ドギラゴン剣》《百鬼の邪王門》で十二分の打点を用意することが出来よう。
……しかし、デッキに4枚の《カツキング》の内、一枚は既に手札にあり、一枚は前ターンの《カツキング》で山札の下へ送り込んでしまっている。たかりんBは《ドンドン吸い込むナウ》や《イデア・パラドックス》をデッキに採用しておらず、残り2枚の《カツキング》のどちらかがシールドになければ自爆に等しい結果となる。
どちらのプランにも相応のリスクがあり、それに見合うリターンもある。
だが、選べる選択肢は一つのみ。
たかりんBは考える。安全に詰めるならば、間違いなくプラン①だ。だが一度《オービー》や《ゲンム》を出されてしまえば、それだけで「詰み」。
ではプラン②か。分の悪い賭けではあるが、それさえ通してしまえば、勝てる。
……引くしかない。引ける。予選を突破し、この局面で《ブライゼナーガ》を引いている、今日の俺なら。
そして、賽は投げられた。
《黒神龍ブライゼナーガ》召喚!
一瞬手を合わせて祈ったかと思うと、文字通り全生命を掛けてシールドを叩き割る!
…
……
………運命の女神は、みれうに微笑んだ。
シールド・トリガー、発動せず。
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》が《時の法皇 ミラダンテXII》に革命チェンジするも、物量差は埋まらない。
《一王二命三眼槍》の抵抗虚しく、《天災デドダム》が勝負を決めた。
WINNER:みれう
試合終了と同時に破顔し、握手を交わす両プレイヤー。
みれうはその足跡にまた一つ勝利を書き加え、更なる高みを目指す。