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OWARAI NYLONに寄稿した話。


先日OWARAI NYLONというお笑い芸人とファッションが融合された新進気鋭な雑誌が出版された。
ありがたいことに編集長(?)の方が僕の東京芸人逃避行を読んでくれていたらしく、
僕はオファーを受けその雑誌に文章を寄稿した。

オファーという大それた書き方をしたが

「書いてください〜」
「え〜、もちろん良いよ〜」

という塩梅である(勿論そんな適当なやり取りではなく、しっかり出版社と事務所の大人が対応した)。


OWARAI NYLONはファッション誌のNYLONから派生した雑誌で、その流れもあって普通のタレント本とは完全に一線を画した内容となっており、
一流のブランドやスタイリスト、カメラマンなんかで構成され個性豊かな芸人たちの隠れた一面や意外な一面を見ることのできるかなり稀有な雑誌である。

読んでびっくりしたけど、
一切広告が入ってない。
そのため唯一の広告と言って良いものは自社雑誌の紹介やバックナンバーのページのみ。

だからこそかなり自由でアート性が高く、マジで30年後とか外国の古書店で日本のクールなアート誌として売られてるんじゃないかと思うような内容だった。

今回vol.2ということで、Vol.1で取り上げた芸人は取り上げないという、かなり尖ったコンセプトだった。
ニッチな芸人の特集ばかりでそれもめちゃくちゃ尖ってて格好良いなと思った。


先にも書いたように僕は今回コラム?エッセイ?を寄稿したが、勿論1番はカバーだったりグラビアのページで特集されるようになりたい。
まだまだ全く至らないとこである。


19歳から21歳まで僕はファッションの専門学校に通っていたのだが、その時に読んでいたのがNYLONである。
こんな雑誌に載りたい、こんな雑誌で仕事が出来たらと思っていて、まさかこのような形で夢が叶うとは思わなかった。

しかも雑誌に寄稿するという一発目の仕事である。
大体の相場は少しずつ寄稿する場が増えていったりして大手の出版物に載るものだと思うが、まさかのラッキーパンチでこんな仕事が貰えた。

勿論ランジャタイの伊藤さんありきであるが、それでも僕の文章も評価されたからだと思いたい。

いつかこういうコラムが雑誌で書ければと夢見てたので、決まった時は飛び上がるほど嬉しかった。

BECKという漫画で自分たちのバンドのCDが HMVやタワレコに並ぶのだと言って大喜びするシーンがある。
真っ先にそれが浮かんだし、事実HMVやタワレコに並びそれを体験できたのは中々あることではないと思う。素直に嬉しい。この時の僕はコユキであった。すげぇよ。

元はヤーレンズの出井さんから始まり、ただ仲良くしてもらってる、仲良くしてる人たちのことを書きたい。
特別なことはしなくていい。
そもそも芸人が特別で変な存在なのだ。一緒にいるだけで見てる景色が違う。それを文章にするだけで良い。それが僕がやりたいこと。書きたいことである。

それに付随して説明文にも書いている通り何か嫌なことや辛いことがあったときにこの文を見てお笑いライブ見に行ってみようかいねって思える人が増えればいいなと思ったことが書くきっかけである。

何度も有料にしたら良いとの意見をもらったが、
その都度揺らぎながらも
「いやコレはこんな文が僕は書けるよっていう広告だから」
と自分に言い聞かせ、ずっと無料で更新した。


世に出した瞬間に自分の手から離れる。
気に入った写真をXのアイコンやヘッダーにしたり、自身のSNSに上げながらいいねやリポストもしない輩に涙しながら歯を食いしばり菓子パンを食べて落ち着いた。

そんなことがありながらの雑誌掲載。嬉しくないはずがない。
本当に見付けてくれてありがとうございますという感謝の気持ちで一杯である。


21歳で専門学校を卒業して1ヶ月実家でニートをした。
鹿児島のど田舎での21歳ニート生活は両親もキツかったと思う。

その期間僕は働きもせず、ただ何者かになりたくて何者かになっている人たちの本を読み漁った。

小説を読み、飽きたらビジネス書や自己啓発本を読み、それにも飽きたら詩集や自叙伝を読んでインタビュー紙を読み僕もこんなふうにと思いを馳せた。

1番本を読んだ時期だろう。
だからこそ本に載る、本を出すということは僕にとってとんでもない憧れなのだ。
そう考えたら伊藤さんなんかはとんでもない憧れである。
そんな人間が近くにいるということもすごい体験である。


ここから掲載してない写真が少しあるのでそれを載せながら、内容についても触れていこうと思う。

内容に触れるので誰でも見れるようにはできない。

その為有料記事で書く。
まだ読みたいって人だけ読んでくれたら。
先にナイロンを読んでから読んでほしい。


それと先に書いとくが伊藤さんの写真は無い。それを期待しないでほしい。



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