伊東忠太建築巡り in 京都
伊東忠太の建築に興味を持ったきっかけは、幾つかあるのですが。
そのひとつに、築地本願寺があります。初めて伺った当時、気になって調べてみたら設計は伊東忠太。
京都にはいくつか、伊東忠太の建築があることを知ったので3箇所をまわることに。
本願寺伝道院
でました…!美しい建物に妖怪が!!!
伊東忠太の妖怪好きが炸裂しています。
入り口付近の龍?は、口が開いているものと閉じているもの、阿吽の関係になっています。
伊東忠太の築地本願寺や大倉集古館などの、柱に付いている妖怪などにみられますが、デフォルメが効いています。立方体からデザインされたフォルムで、装飾らしさが残っているんですよね。アイコンみたいに。
だから、キャラクターがありつつ、建築にもマッチするのかもしれません。頭のラインを引くと、平行につながります。
個性がありながら、統一されている造形。
大雲院 祇園閣
この形、一度目にしたら忘れられない、造形美です。でも、どこかでみたことあるような…!
こ、これだ!!まさにこの構造です!
祇園祭の出車のデザインなんです。(この絵は宿泊したホテルに飾ってありました。)
どおりでこのデザイン、京都に馴染む訳です!伊東忠太先生あっぱれ!
出車の棒頂上には鎌などがデザインしてありますが、大雲院 祇園閣には、鶴が翼を広げた姿を見てとれます。
平安神宮
ついに来ました…。平安神宮。
ここが、伊東忠太の建築 in京都旅の最終目的地でした。
1日目にはたどり着いたのですが、閉門していたので、2日目の早朝にお参りに来ました。
旅館をでて、散歩がてらに平安神宮に着いたら…なんと、小雨が降ってくるという、雨女ぶり。折り畳み傘も旅館におきっぱなし。
待ちましたよ。羅生門のごとく、雨が止むのを。
黒澤明の羅生門は、羅城門(らじょうもん)と呼ばれる実際に京都に存在したらしい門がモデルなのですが、今は現存していないんですね。
映画羅生門の舞台美術には、いくつかモデルになった門が京都にあります。
かの、伊東忠太先生も、当時の京都の建築を研究されてこの平安神宮を作られているようなのです。
所々丹塗の禿げた、大きな円柱。
まさに羅生門にたたずむ下人のごとく。
伊東忠太の世界を堪能しました。
どうがのおはなし会でも、羅生門もお話を配信しています。
こっちの門は、府中にある東郷寺の山門がモデル。ぜひご覧ください♪
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