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ロックダウン中のバンコクでようやく人生の主人公になれた
タイ・バンコクは実質上のロックダウンが続き、7月からずっと自宅にこもりっぱなし。
日本よりもさらに規制が厳しく、マッサージ店はもちろんのこと、本屋さんや公園さえ閉まっています。(まだマッサージ行けてません(泣))
少し前のものですが、タイの現状はこちらがとてもしっかりまとまっているので、お時間ある方はぜひ。
本当に、どこにも行くところがありません……!
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バンコクにきて早2ヶ月が経とうとしています。
こうして聞くと全然時間が経っていないようにも、「もう二か月か」と驚くことも。
どんな生活をしているのかといえばこんな感じで、イメージする駐在妻のような生活は味わえていません。(笑)
日本にいたころとほぼ同じ。
ある程度規制緩和がされればいろいろなところに行けて、もう少しは駐在妻気分を味わうこともできるのかも……。
バンコク在住のyoutuberさんのVlogを観ては、ここに行きたい、あそこにも行ってみたいと夢を膨らませています。
(お人柄もしかり、タイの雄大な自然も味わえてとても癒されます。おすすめです)
ただ、こんな中でもだいぶ「主人公である自分の人生」を歩み始めている感はでてきました。
30代になって「人生」を自覚し始める
20代のころの私は本当に興味の幅が狭くて、もったいない人生を歩んでいたなと、最近になって思うことがあります。
特に後半は「仕事でどう成果を残すか」ばかり考えていて、自分の価値をそこにしか置いていませんでした。
上京してからは友人も少なくなり、余暇という余暇も楽しむことなく、長期休みがあれば実家に帰省し毎日ゴロゴロ……(ある意味贅沢!)。
なので前回も書いたとおり、海外にはほとんど縁がない人生を過ごしてきました。
自分の居場所をそこにしか見出すことができずにいた私はよく言えばストイックで、自分に厳しいとも言われていました。
そんな過去の自分に感謝する面もありつつ、ふと記憶をなぞると、人生を楽しんできたというには少なすぎる経験値であったなと思うのです。
会社の中での存在価値
そればかり考えてきたので、人生を楽しむということがどういうことかが、本当にわからずにいました。
仕事をおろそかにし、プライベートを謳歌するなんてもってのほかだと思っていたからです。
そんな価値観はさまざなところから影響を受けた結果ですが、その中にある一つの実体験話を思い出しました。
「やりたい」を口に出すこと
私の母は、常に私を律するひとでした。
中学生のころ、進路を考えだす時期に母に本音を言ってみたことがあります。
「私、歌手になりたいんだけど……」
そうすると母は血相を変えて言いました。
「何をふざけたことを言ってるの。現実を見なさい!」
母の言葉から感じた「身の程知らず」という思いはじわじわとわたしの心を侵食し、「夢」を口に出すことは恥ずかしいことなのだと自覚させました。
自分を律し、堅実に生きていくこと。
何よりもそれが人生において一番重要なこととも。
その時から約20年。
時代が移り変わり、今となってはどんな田舎に暮らそうとも、歌手を目指すことも夢ではない時代です。
そしてそれを許容する時代。
「こんなことがしたい」
「これはやりたくない」
そんな主張がしやすい、個が尊重されやすい時代になってきたと。
もしも私に娘ができ、「歌手になりたい」と口に出したときは、全力で応援してあげたいと心から思います。
自分の人生の主人公は自分
これは当たり前のことのようですが、私にとってはとても困難なことでした。
現実主義と完璧主義が共存しながら形成された私が、それを意識させて来なかったから。
一方で、タイのみなさんは本当に毎日を楽しそうに一生懸命生きている。
仕事中でも暇ができればyoutubeを見ているマンションのスタッフさん。(笑)
その瞬間を見てはおかしくて笑ってしまうけど、息抜きのプロさ加減に感心してしまいます。
今、そんな私とは正反対の彼らに触れることで、人生を謳歌することを学んでいます。
パソコンの中の世界だけではない、今この地にいる現実を噛みしめて、もっともっといろいろな経験をしたいし、もっともっと「楽しい!」で人生を彩りたい。
はじめて外の世界にもっともっと、という欲求が湧いています。
予想できないいろいろな出来事が起こるのが人生。
先々のことばかり考えずに、今を意識することや、自分の心の声に耳を澄ませること。
だいぶ長い間忘れていたけれど、ここ、バンコクが思い出させてくれました。
以前からなにかと縁を感じていたタイ。
ここに来ることは必然で、私を新たなステージへと誘うものであるに違いないとさえ感じています。
まだまだ厳しい規制が続くかもしれませんが、それでも今日しかない今日を、精いっぱい味わって生きようと思います。
▲ルンピニ公園
開いたら行ってみたいところの一つです。
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