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中小企業診断士が支援先に変なプレッシャーを与えていないか再確認した夜
中小企業診断士は資格を取るまでの背景も年齢も多種多様。そのため、中小企業診断士どうしで会話する中で「そうなのか!」と気づくことってたくさんあります。
一方、同じ業界にいるからこそ、気づきにくいことも……。
今回は、他業界で活躍する人たちとのコミュニケーションをヒントに「注意しなければ……」と再確認したことについて、書いてみます。
◆ そうだよねぇ……
先日、学校の先生方とオンラインミーティングをしながら高校生向けのワークショップ設計をしていた時のこと。
生徒さんに「こんな学びを得てほしい」という気持ちがたくさんあり、私も含めて、too muchな内容になりかけていました。
そんな時に出てきた、とある先生の一言。
「あまり生徒たちにプレッシャーを掛けたくないからね」
いや~~~おっしゃる通り。
ズシンときました。
◆ 強い想いの弊害?
「誰かの役に立ちたい」
そんな気持ちを持って資格を活用している人、多いのではないでしょうか。
私もそのうちの一人です。
役に立てることがあるなら、自分にできることは何でもやりたい。
ただ、『支援先が何を求めているのか』のレベル感を間違えると、too muchなものを支援先に渡してしまうんじゃないか……。
今回、学校の先生とやり取りする中で、改めて考えさせられた気分です。
◆ 支援先へのハードル設計
例えば、私が支援先と会話をする時には、1度にする提案は最低1つ。最高でも2つ程度にしています。
「これやってみましょう。こんな素敵な未来に繋がりますよ」と。
これだったら、忙しくても手を付けやすいだろうというレベル感のものと、いろいろと工夫して時間を作ることができたら難易度は高めだけれどできるはずというレベル感のもの。
そんなハードル設計をしています。
私の支援先は、経営資源が豊かだとは言い切れない企業ばかりです。
そんな企業に「あれやって」「これやって」「そっちもやって」「こっちもやれると」といくつも話すと、時と場合によっては「あれもできない、これもできない」になってしまいます。
成功体験を得ることが難しくなり、「結局やってもダメなんじゃない?」になってしまっては、本末転倒です。
もしかしたら、企業の「あれもできない、これもできない」を生んでいるのは、中小企業診断士をはじめ、その企業にアドバイスをしている人たちなのでは……。
そう考えることすら、あります。
◆ 手段と目的を見誤らない
提案のレベル感を間違えないための方法は、いくつもあるはずです。
私としては、コミュニケーション力と客観的事実の分析力がしっかりしていれば、提案するもののレベル感を誤ることはゼロに近づくんじゃないかなぁと。
「しっかりしていれば」というのは、一度身につければ終わりということではなく、錆ないように研ぎ続けていくということです。
インプット・アウトプットを繰り返していく。情報をアップデートし続けていく。
こんなことの繰り返しが、中小企業の役に立っていくと信じて。
資格や知識は手段であって、目的じゃないのだから……。
~※~※~※~
ここまで書いて感じたのですが、これ、組織を纏める人(マネジメントクラスの人)にも当てはまるかもしれませんね。
◆ 実は記念投稿回でした
今回の私の投稿、『企業内診断士の輪を広げる「楽しい」ブログ』の300投稿目でした。
本当は、企業内チームのリーダーである三木さんに300投稿目をと思っていたのですが、私がすっかり忘れてしまっており、キリ番がリーダーじゃなかったという……(大反省)。
最近では、「ブログ見ています」とか「ブログを見て案件の依頼をしたいと思いました」なんていう声も多数もらえるようになりました。
1本1本は1000文字ちょっとかもしれませんが、参加している中小企業診断士が「こんなキャラクターの人なんだ」「こんなことを考えているんだ」ということが世間に伝わる、ひとつの資産となっています。
そして、このブログに参加している中小企業診断士たちは、自分名義で資産を積み重ねることの大切さを少しでも気づけているのではないかな……。
本ブログ、まだまだ続きます。
今後ともよろしくお願いいたします!
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