中小企業診断士向け理論政策更新研修ネタはこう作った(研修コンテンツ作成の備忘録)
5/15(土)、大塚商会様主催の中小企業診断士向け理論政策更新研修を終えました。
今までは中小企業白書の部分のみの登壇だったので、程よいプレッシャーを楽しんでいる自分もいたのですが、今回は休憩を入れて4時間半をひとりで、という状況。
おまけに、(自分がいけないのだけれど)設定したメインテーマが“中小企業支援におけるインスタグラム活用の基本”という、理論政策更新研修のラインナップではあまり見かけないニッチなネタにしてしまったので、緊張オブ緊張……。
ただ、普段から中小企業支援をする中で、インスタグラムに関するテーマは多くの中小企業診断士に知っておいてほしい重要事項のひとつだと感じていました。
そこで今回は、インスタグラムに関するテーマで理論政策更新研修をやろうと思ったのか、また、研修のタイトル付けで気を付けたことなどを中心に、120分くらいの研修コンテンツを作成する際のヒントを書き残してみます。
研修コンテンツ作りをしていこうと考えている人とか、研修コンテンツを少しブラッシュアップしてみたいと考えている人とかの参考にもなれば嬉しいです。
◆ インスタグラムをテーマにした理由
私が中小企業支援をしている中で最も相談を受けるのは、「ブログやSNSを通じて自社を知ってもらったり集客したりしたい」というものです。
いわゆる、デジタルマーケティングの領域。
その中でも、使っているユーザーが増えていることもあり、インスタグラムを使って自社を知ってもらったり集客したりしたいという希望が、企業側にあります。
ここでポイントなのが、私に「相談したい」と企業側が言ってくださるタイミング。
ほぼ90%の確率で「初めてみたものの、うまくいかない……(泣)」というものなのです。
こういうケースの場合、ネックになっているのは大きく分けて2つ。
インスタグラムの癖をうまく活用できていないか、インスタグラムを使って何をしたいのかがふわっとしすぎているか。
前者はコツがわかれば、実行できます。
後者は、中小企業診断士の得意分野。うまく整理して、企業側が考え、再構築するサポートができれば、変わります。
この「ちょっとしたことだけれど、アドバイスをして伝われば変わる」ポイントを、1人でも多くの中小企業診断士に知ってもらい、支援現場で役立ててもらえれば、1社でも多くの企業が元気になれるんじゃないかという想いが、今回のテーマを生んだのです。
◆ コンテンツ作成時の3つのヒント
今回、研修コンテンツを作るにあたって私が気を付けたのは、次の3点です。
① 120分話しても尽きないネタかどうか
② 掛け算から個性が生まれているか
③ 視認性の高いタイトルになっているか
①と②については研修コンテンツの内容に関するもので、③については集客に繋がるものです。
次から、少し詳しく書きますね。
① 120分話しても尽きないネタ?
主催者側からお題が出て、それをヒントに研修コンテンツを作るなら結構簡単だと、私は思っています。
お題から外れなければ、参加者のレベル感だけ調整することで外れない研修コンテンツになるはずだから。
しかし、「はい! 研修コンテンツ作って!」とだけ言われてしまうと、まぁ困りますよね。
私がそんな時のヒントにしているのが、この“120分話しても尽きないネタかどうか”ということです。
理由は2つ。
1つ目は、参加者のレベル感調整をしやすいから。120分を超えて話せるということは、ネタに困らないということでもありますよね。
2つ目は、どんな質問にも瞬時に対応できるから。120分を超えて話せるということは、暗記だけではなく体験に裏打ちされているネタである証でもあります。そういう状況なら、不意打ちな質問にも答えられる引き出しは持っていますよね。
② 個性は掛け算から生まれる
研修コンテンツを作るにあたって、「これ、自分じゃなくても話せるんじゃない?」と不安を覚える人、いるのではないでしょうか。私自身、いつもそう感じています。
そんな時には、120分を超えて話せるネタをいくつか掛け合わせてみると、個性が出てきます。
今回、私はインスタグラムとビジネスフレームを掛け合わせました。
この2つは実務を上で知っておくと役立つから掛け合わせたのですが、結果としては他であまりみない個性を生み出すことに繋がったのです。
掛け合わせていくと、ポッとブルーオーシャンが現れることがあるだなんて、実際のビジネスでもありますよね? 研修コンテンツ作成も同じではないでしょうか。
③ パッと見で分かるタイトルに
私だけかもしれませんが、文字列をパッと見た時に何が書いてあるか瞬時に分かると、次の動作がスピーディーな気がしませんか?
スルーする時はスルーするかもしれませんが、「どんな内容なんだろう?」と思えばクリックしてくれる。
一方、文字列をパッと見て「?」と考えるようだと、離脱率が上がる感じがします(少なくともSEO対策をしている時には離脱率が上がります)。
【今回のタイトル】
中小企業支援におけるインスタグラム活用の基本
【NGにしたいタイトル例】
中小企業支援現場でのInstagram活用基礎編
2つの差は、漢字・ひらがな・カタカナのバランスです。ひらがなが続いたり、漢字が続いたりすると読みにくいですよね。
また、馴染みが薄い英単語も「?」となりやすいので避けたいです。
※ちなみにSEO対策面でいくとタイトル内で大事なキーワードは左寄せにすると良いです
そんなこんなで作り上げた理論政策更新研修のコンテンツでした。
後日、「日程が合わなかったけれど受けたかった」「興味はあったけど日程がダメだった」など、「興味があったよ」という声をたくさん聞くことができ、本当に嬉しかったです。
どこかで何かの需要があれば、是非。
★★★
そして最後に、大塚商会様にも改めて御礼を。こんなニッチなネタを採用してくださり、ありがとうございました。
大塚商会様主催の理論政策更新研修は、研修ネタが豊富な上に(今のところ)オンライン受講ができるので、「どんな研修ネタがあるのかな」と覗いてみてくださいませ。
★ちなみに今は、明後日のセミナー資料作成追い込み中です(頑張る)。土曜日の資料は……打ち合わせの後にどうにかします(頑張る)。