干支2周ぶりにピアノを再開した理由と学び
10月の頭から、ン十年ぶりにピアノを弾き始めました。
きっかけは、りーちゃん。
この記事の中にも出てくる広告・広報業界グループのメンバーでもあります。
ある時、一緒に食事をしていると、りーちゃん、いきなりこう言うのです。
「せっかく10何年ぶりにピアノを弾き始めたのに、弾く場所がなくなったら、私、未来永劫ピアノ を弾かなくなる気がする。なんとかならないかな?」
アレの影響で閉店したカラオケスナックが業態変更して、音楽系の貸しスタジオを始めたものの、どうやら儲かってなさそう。
このままでは、営業が続かず閉店するのではないか。
--ということのようなのです。
アレをきっかけに色々な変化が起こりました。
うまくいっている会社・店も一部ありますが、多くの会社・店は苦戦していますよね。
りーちゃんは私が中小企業診断士だということを知っているので、まずは、診断士の目から見て良いところとイマイチなところを教えてほしいとのことでした。
なので、私の意見が出たら、その内容を噛み砕いて、りーちゃんからスタジオのオーナーに少しずつ話す。そして、私からの支援に繋げる。こんな流れになったのです。
今はちょうど支援に入ったフェーズなので、こちらの支援の話をいずれまた……として、今回はこのケースに縁があったことでの気づきを書き残してみます。
◆ 体で覚えたことは忘れない
ン十年も動かさなかった指は、そんなにすぐに動きません。
相変わらず、生まれたての小鹿のような指ではあるのですが、しかし、その昔に弾いていた曲を弾き始めると、何も意識しなくても指が勝手にその鍵盤に向けて動いてしまいます。
それも、結構な頻度で。
これ、知識も同じだなと思っていて。
短期間で暗記をするよりも、覚えた知識を使って自分の中で咀嚼して……をしたほうが、スルッとアウトプットされます。
その昔、多い時で4~5時間練習していた賜物が、干支を2周くらいしてから戻ってきた。今、そんな気分です。
◆ 自分の動く基準を再確認できた
実は今までも、「そろそろピアノを再開したら?」「サックスまた吹き始めればいいのに」と、あらゆる人から言っていただいたことがありました。
その当時付き合っていた彼氏に言われたこともあります。
でも、ピアノを再開することはなかった。
今回は、りーちゃんきっかけでピアノを再開した。
この違いって何かなと考えると、「この人の役に立つならやろう」ということがあったかなかったか、かなと感じました。
自分のためなら、優先したいことが他にあると、音楽を再開する順番が後ろになってしまう。
しかし、今回は、私と生まれ育った環境や価値観がまあまあ似ているりーちゃんからのお願い事がスタート。
お願いされたらね、やらなきゃ。
私は自分のためよりも、周りの人のためのほうが、するするっと動けるのです。
◆ やっぱり現場を見ないとね
現場を見ないと、自分が立てた仮説が正しいのかどうかが分かりません。
実際、自分が一人の客として何度も利用したからこそ、貸しスタジオの良さや「ここ、もう少し工夫するとさらに良くなるのにな」が分かります。
それに、競合他社についても何度も利用することで、さらに対象の貸しスタジオの良さ・イマイチさも分かるし、オーナーに改善提案する時の説得力にも繋がります。
中小企業診断士の基本中の基本。
改めてその大切さを感じました。
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ということで、いつもとは少し異なる始まり方をした今回の支援。
貸しスタジオが良い流れになって、かつ、私のピアノの腕が最低でも高校生の頃くらいまで戻ってくれると、いいなぁ……。