【滋賀レイクス】ベルテックス静岡戦に向けて予習をする話【年末ゲーム】
〇はじめに
クリスマスゲーム、西地区上位チームである熊本ヴォルターズとの試合を連勝で終えることの出来た滋賀レイクス。
個人的にはGame2、野本大智選手のプレスディフェンスでレイクスの時間を作った時間帯・・・めちゃくちゃ熱かったですね・・・。
この連勝により、直接対決の結果から順位には差がありますが、西地区の首位、ライジングゼファー福岡に勝ち数で追いつくことが出来ました。
次節の対戦相手は、ベルテックス静岡。前節、静岡がライジングゼファー福岡とのGame2に勝利したことによって、レイクスは福岡とのゲーム差を0にすることが出来ました。
今回はそんな強敵、ベルテックス静岡について調べてみようと思います。
〇今シーズンのベルテックス静岡
まずは、今シーズンのベルテックス静岡について見ていきましょう。
現在の静岡は13勝13敗、ちょうど勝率50%で西地区5位に位置しているチームですね。
今シーズン、B3から昇格したベルテックス静岡ですが、着実に勝ち星を挙げてきていますね。ここまでのシーズンを通しても安定していて、最大で4連勝、3連敗とペースを崩さずに戦っていますね。
ここからは簡単にスタッツを見ていきましょう。
岩手ビッグブルズの時と同様に、昨シーズンのスタッツをまとめる気合はなかったので、今シーズンのものだけを表にしています。
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静岡のスタッツを見てみると、シュート成功率の高さやターンオーバーの少なさが光っていますね。
その一方で、フリースローやオフェンスリバウンド、スティールにブロックといった項目の数字は低くなっているようですね。
フリースローの本数は少ないですが、成功率はかなり高いようなので、ファールに注意する必要がありそうですね。
ですが、平均失点が78.3点で7位ということなので、いわゆる「基本的なディフェンスがいい」という事なのでしょうか?
「スティールが多いから・・・」とか「ブロックが多いので注意が必要そう」とか書きにくいので、個人的には難しいですが・・・。静岡のディフェンスについては注目してみてみたいなと思っています。
また、静岡戦における、静岡・対戦相手のそれぞれのスタッツについてまとめてみるとこんな感じになります。
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静岡・対戦相手チームでスタッツを比較してみると、平均得点・平均失点に大きな差がないこともあって、ほとんどのスタッツにおいて、大きな差は表れていないようですね。
しいて言えば、FG(フィールドゴール)が静岡は多くて、対戦相手はフリースローが若干多いくらいのところでしょうか・・・。
〇時期別に見るベルテックス静岡
〇10~11月のベルテックス静岡
さて、ここからは時期別にベルテックス静岡を見ていきたいと思います。
今回は10~11月、12月と時期を分けて見ていきましょう。初対戦ですからね。分け所がわからなかったのです。
まずは10~11月について見ていきましょう。
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こうやって見てみると、やっぱり極端な数字の差は表れていないようです。静岡目線で見れば、以下の特徴があると言えそうですね。
【10~11月の静岡の特徴】
①静岡のFG試投数を増やすことが出来た
②対戦相手のスリーポイントの成功率を抑えることが出来た
③静岡はディフェンスリバウンドを多く取れている
〇12月のベルテックス静岡
さて、ここからは12月のベルテックス静岡について見ていきましょう。
今月のスタッツをまとめてみるとこうなります。
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うーん、ここまでの表と比べると、少し差が出てしまっているようです。
ぼくの私見も多分に含んではいますが、今月のベルテックス静岡には以下の特徴があるのではないでしょうか?
【12月のベルテックス静岡の特徴】
〇前提条件
・静岡は3勝6敗と苦戦傾向
・12月は上位チームとの対戦が多い
(福岡4試合、A千葉2試合、熊本2試合、愛媛1試合)
〇静岡目線
・FG試投数が減少
・スリーポイントの確率が低下
・ディフェンスリバウンドに苦戦
〇対戦相手目線
・FG成功率が上昇
・スリーポイントの確率が上昇
・オフェンスリバウンドが上昇
〇共通の傾向
・アシスト、スティール、ターンオーバーが増加
・フリースローの試投数が減少
今月の静岡は対戦相手に上位チームも多く、非常にハードな1か月であり、スタッツにも大きな影響を及ぼしていることがわかりますね。
最近の試合では、対戦相手のフリースローを減らすことに成功していますが、リバウンドに苦戦していることが数字の上からだと見受けられますね。
〇個人的な注目点
ここからは個人的な注目選手を2名紹介させていただきます。
〇トーマス・ブロープレー選手(SG)
個人的な注目選手の1人目はトーマス・ブロープレー選手です。
今シーズンよりBリーグにやってきた外国籍ガードのトーマス選手。
出場した全試合にスタメン出場を果たし、1ケタ得点はわずか3試合と非常に安定感のある選手です。
平均得点の16.8点はチームトップ、攻撃力はリーグでも最上位クラスの選手と言えるでしょう。また、平均リバウンド4.6本、アシスト2.5本と高いスタッツを残しています。
シュート成功率が高いのも特徴です。どのエリアからでもシュートを打ってくる選手ですので、ディフェンス陣は注意が必要ですね。
〇加納誠也選手(PF)
続いて紹介したい選手は、日本人ビッグマンの加納誠也選手です。
身長は196㎝とプロバスケットボール界隈では、特別に大柄な選手ではありませんが、加納選手の存在は静岡にとっては非常に大きなものであると(試合をきちんと見ていないくせに)個人的には勝手に思っています。
今シーズンは26試合中、23試合にスタメンとして起用され、平均22分出場。日本人のインサイド選手で平均20分以上出場しているのは加納選手だけです。
静岡は加納誠也選手と外国籍インサイドの2選手(ジョン・ハーラー選手、ケニー・ローソン・ジュニア選手)、合計3人でインサイドのローテーションを行っているようです。
前述のトーマス選手のようなガード型の選手が増えてきている傾向があると思いますが、その分インサイド陣の選手のやりくりに頭を悩ませてしまうチームもあるのではないでしょうか?
その点でも加納選手の重要性は高いものでしょう。
オフェンス面でも、加納選手のスリーポイントは大きな武器となっています。
今シーズンの加納選手のシュートはほぼスリーポイント。その成功率も非常に高く、1試合に平均3.0本打って、41.6%の確率で決めています。
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加納選手はコーナースリーの役割も大きく、チームのコーナースリーの約3分の1は加納選手が担っています。
特に苦手なエリアもなく、スリーポイントを決めてきますね。こうなると、マークを担当するビッグマンが外に出ざるを得なくなり、外国籍選手のインサイドでの得点力が活きてきますね。
加納選手がスリーポイントラインにいる時は要注意ですね。
○まとめ
・静岡はシュート成功率が高い
・最近は上位チームとの対戦も多く苦戦傾向
・レイクス勝利にはリバウンドがカギ?
年末のラストゲーム。B1昇格に向けたレギュラーシーズンもおよそ半分を終えることとなります。
ついにレイクスも西地区の首位を狙えるポジションまで来ました!
年末ゲームということで、普段アリーナにいらっしゃらない方も来てくださることでしょう。
来年以降もまた見に来ていただけるような、熱い試合に期待したいですね。
そして、静岡戦をなんとか連勝して、いい形で新年を迎えてもらえればと思います。
今週もがんばれ、レイクス。
おわりです!