【滋賀レイクス】島根スサノオマジック戦に向けた予習をする話
◯はじめに
※とても長い文章になってしまいました、ぱっと読む時は「○各選手の紹介」を飛ばして頂ければと思います。申し訳ありません。
滋賀レイクスブースター(以下:レイクス)のみなさま、おひさしぶりです。
ワールドカップも終わり、日本代表の活躍に盛り上がりを見せた中、いかがお過ごしでしたでしょうか?
レイクスからは川真田紘也選手が日本代表として、キーファー・ラベナ選手がフィリピン代表として、参加されていましたね。本当におつかれさまでした。
川真田選手の手は大丈夫でしょうか・・・アジア大会も控えていますが、体調には気を付けてがんばってほしいですね。
そんなワールドカップの興奮も冷めやらぬ中でも、着実に新シーズンは近づき、各チームのプレシーズンゲームも行われていますね。
今回は、9/13の島根スサノオマジック(以下:島根)とのプレシーズンゲームに向けて、島根スサノオマジックの選手たちについて調べてみたいと思います
◯島根スサノオマジックのおさらい
○昨シーズンのチーム成績
まずは、昨シーズンの島根スサノオマジックというチームについておさらいをしておきましょう。
昨シーズンは西地区で2位、48勝12敗と見事な成績でした。年々、着実に成績を伸ばしてきているチームですね。
昨シーズンのチャンピオンシップでは、準決勝で千葉ジェッツとゲーム3まで戦うも悔しい敗戦。
さらなる躍進を目指す島根にとって、今シーズン初めてのプレシーズンゲームが今度のレイクス戦です。
ホーム開催ということもあり、島根のみなさまにとっても絶対に負けられないところでしょう。
また、島根はブースターのみなさまも熱心な方が多い印象です。
昨シーズン、ぼくが唯一観に行ったレイクスのホーム戦は島根との試合だったのですが、アウェイ側のベンチ裏の席を島根ブースターの方が埋められていましたね。
当時はまだ声出し応援が出来なかった時期ですが、鳴り物を使った、揃った応援が印象的でした。
そんなブースターのみなさまが、声出しの応援をされるわけですから、ハードな試合になる事が予想されそうですね。
そんな島根ブースターのプレッシャーにも負けず、レイクスのみなさまには戦い抜いてほしいなと思います。
○チームの特徴
ここからは昨シーズンの島根の特徴について振り返ってみましょう。
これについては先行研究がありましたので、紹介させて頂きます。
個人的には、記事に掲載されている表がとてもわかりやすかったので、ぜひともご覧になっていただければと思います。先行研究って偉大・・・
ひろたか氏の記事にもありましたが、昨シーズンの島根の特徴には以下の特徴が挙げられるようです。
・ターンオーバーが少なく、相手に簡単な得点機会を与えない
・3点シュートで効率良く得点を重ね、相手にはそれをさせない
また、島根のスリーポイントの成功率は36.2%とリーグ2位の高さとなります。
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上の表を見ても、島根の選手達が高確率でスリーポイントシュートを決めている事が分かりますね。
特に左右のコーナーのスリーポイントの成功率の高さはすばらしいの一言です。どのエリアからもしっかりと決めているんですけどね、島根。
そのスリーポイントの威力もあってか、平均得点は83.5でリーグ4位、平均失点も75.4とリーグ5位。オフェンス・ディフェンスどちらも非常に優れたチームである事が分かりますね。つよい。
○チームカラーを継続する島根
さて、ここからは今シーズンの島根について考えていきたいと思います。
一言で言うと、「継続」の1シーズンなのかなという印象を受けました。
チームの軸となる、得点力の高いペリン・ビュフォード選手、安藤誓哉選手、ニック・ケイ選手と契約を継続。
ビュフォード選手は島根4シーズン目、安藤選手とニック・ケイ選手も島根は3シーズン目。チームワーク等の面も問題ない事でしょう。
北川弘選手、津山尚大選手、白濱僚祐選手とコーナーのスリーポイントが得意な選手と契約を継続。ウィリアムス・ニカ選手、谷口大智選手とインサイドを支える両選手も引き続き島根に残っています。
3~4年目の選手も多く、島根の躍進を支えた選手達が多く在籍しています。そして、昨シーズンの悔しさを知る選手が8名と多くチームに残っています。今シーズンにかける思いはひとしおでしょう。
個人的には選手達の在籍年数とチーム成績の相関についての分析記事を読みたいです。どなたか有識者の方、お願いいたします・・・。
新加入選手では、過去に琉球ゴールデンキングスで活躍した経験のあるハッサン・マーティン選手がインサイドを補強しています。
また、滋賀レイクス(当時は滋賀レイクスターズ)・富山グラウジーズでプレー経験を持つ晴山ケビン選手が加入。滋賀からの3シーズンでは安定したプレータイムを得ており、スリーポイントも非常に得意な選手です。
Bリーグ経験のある外国籍選手、島根の特徴にマッチしているスリーポイントが得意な選手をチームに迎えた島根。昨シーズンの方針を継続しつつ、すばらしい補強をされています。
また、大橋大空選手・ワイリー光希スカイ選手が今シーズンより島根でプロキャリアをスタートします。両選手ともに、アメリカでのプレー経験を持つ選手です。
そういった選手がプロキャリアのスタートに島根を選ぶという事。それ自体が、島根スサノオマジックというチームが良い形で動いているという事なのかもしれないですね。
○各選手の紹介
ここからは各選手の紹介を簡単に行います。すでに2千字を超えてしまっているので、なるべく短くまとめますが、飛ばしてもかまいません。紹介は背番号順です。
○ペリン・ビュフォード選手(4年目)
まずは、昨シーズンの得点王、ペリン・ビュフォード選手からです。
身長は198cmと、いわゆる外国籍ビッグマンとは異なるタイプかもしれませんが、彼のすごさについては言うだけヤボです。数字だけ並べます。
<2022-23シーズンのスタッツ>
○レギュラーシーズン
・58試合出場、平均35分出場
・平均22.5得点(平均得点リーグ2位、得点王)
・スリーポイント:35.1%
・平均リバウンド9.5本(リーグ14位タイ)
・平均アシスト7.9本(リーグ2位)
○チャンピオンシップ
・平均得点29.3点
・平均リバウンド15.0本
・平均アシスト11.3本
チャンピオンシップで更にギアを上げてくるのは圧巻の一言です。
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○安藤誓哉選手(3年目)
続いては、ポイントガード。安藤誓哉選手です。
昨シーズンはビュフォード選手に注目が集まっていた印象がありましたが、安藤選手も相当なオフェンスマシーンです。
かわいい所もありますね。そんな安藤選手の成績は以下の通りです。
<2022-23シーズンのスタッツ>
・59試合出場、平均35分出場
・平均16.1得点(日本人選手:2位)
・スリーポイント38.0%
・スリーポイント191本成功(リーグ1位)
・スリーポイント503本試投(リーグ2位)
ビュフォード選手もそうですが、安藤選手も非常に多く時間プレーしています。鉄人ですね。ケガにだけは気を付けてほしいですね・・・。
そんな安藤選手は得点力も非常に高く、特にスリーポイントは高確率で本数多く決めてきます。要注意ですね。
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○ニック・ケイ選手(3年目)
ワールドカップではオーストラリア代表として活躍されたニック・ケイ選手。もしかすると、今回はお休みされるかもしれませんね。体調は大事にしてもらわないと・・・シーズンは長いですからね。
そんなニック・ケイ選手はオーストラリア代表として5試合全てに出場。1試合平均で約20分ほどのプレータイムを得ていました。日本戦では13得点の活躍を見せていましたね。
昨シーズンのスタッツは以下の通りです。
<2022-23シーズンのスタッツ>
・60試合出場、平均30分出場
・平均15.4得点
・スリーポイント44.6%(リーグ:ベストスリーポイント成功率)
・平均7.9リバウンド
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○北川弘選手(6年目)
続いては北川弘選手。滋賀県出身、光泉高校卒業の選手ですね。
そんな北川選手は島根でのキャリアが6年目。現在の島根では最も長く在籍する選手となります。B2からB1へ昇格、CSへの出場と、島根の現在の歴史を最も身近で見てきている選手と言えるでしょう。
<2022-23シーズンのスタッツ>
・29試合出場、平均4分出場
・スリーポイント48.1%
直近2シーズンではプレータイムが減少傾向にあるものの、スリーポイントの成功率は昨シーズンがキャリアハイ。
ショットチャートを見ても、スリーポイントかペイントエリアかに絞っていて、非常にクレバーな選手と言えそうですね。
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○大橋大空選手(新)
今シーズンよりプロキャリアを始める大橋選手。プロ加入にあたっての挨拶がチームにありましたので載せておきます。また、ご本人のYouTubeチャンネルに大学時代のハイライト動画がありましたので、あわせて載せておきます。
○ハッサン・マーティン選手(新)
今シーズンより、島根に加入するマーティン選手。プロキャリアを琉球ゴールデンキングスではじめ、その後は海外のチームを渡り歩いてBリーグへ帰ってきました。
昨シーズンのハイライトがありましたので、載せておきます。また、琉球在籍時のスタッツを簡単にまとめておきます。
<琉球ゴールデンキングス在籍時のスタッツ(2017-18)>
・平均27分出場
・平均15.3得点(スリーポイントはほとんどなし)
・平均8.3リバウンド
○津山尚大選手(2年目)
個人的には最も好きなバスケ選手の一人です(私情)。今シーズンは背番号を26から13に変更。13番、かっこよくて好きです(私情)。
三遠ネオフェニックスから島根に移籍した昨シーズン。島根でのシーズンは非常に充実したシーズンだったのではないでしょうか。
2個目の動画は、後半部分が特に必見です。
<2022-23シーズンのスタッツ>
・60試合出場、平均24分出場(キャリアハイ)
・平均7.0得点(キャリアハイ)
・スリーポイント35.5%
コーナーのスリーポイントの成功率が良いので、今シーズンも要チェックですね。
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○白濱僚祐選手(4年目)
ディフェンスに定評のある白濱選手(言ってみたかった)。
直近3シーズンでは安定したプレータイムを得ると共に、年々スリーポイントの成功率が良くなっている傾向にあるのが特徴ですね。
また、レギュラーシーズンよりCSの方がスリーポイントが高い傾向にあるので勝負強い選手と言えそうですね。
島根の公式動画は細かい所も取り上げてくれていますね・・・。
<2022-23シーズンのスタッツ>
・48試合出場、平均20分出場
・平均3.6得点
・スリーポイント37.5%
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○ワイリー光希スカイ選手(新)
大橋選手同様に、アメリカの大学から島根でプロキャリアをスタートする事となった選手です。
チーム加入にあたっての挨拶がチームにありましたので載せておきます。また、ご本人のYouTubeチャンネルに大学時代のハイライト動画がありましたので、あわせて載せておきます。
○ウィリアムス ニカ選手(4年目)
帰化選手のビッグマンであるニカ選手。外国籍選手のビュフォード選手が存分に活躍する事が出来るのも、ニカ選手がインサイドで外国籍選手と戦う事が出来るのは大きいのではないでしょうか。
昨シーズンの動画が見つけられなかった為、2020-21シーズンの動画です
北川選手とは真逆で、ショットチャートを見ると、2Pのシュートに絞っている事が分かりますね。
昨シーズンは、出場試合数が体調の問題か若干少なかったニカ選手。プレータイムが長くなる傾向にあるので、ベテラン選手でもあるので、体調には十分気を付けてほしい所ですね。
<2022-23シーズンのスタッツ>
・42試合出場、平均24分出場(キャリアハイ)
・平均8.8得点
・平均6.1リバウンド
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○晴山ケビン選手(新)
今シーズン、富山グラウジーズから移籍した晴山選手。
毎シーズン安定して20分前後のプレータイムを得て、大ケガもなく出場出来ている点は、プレー時間が長い傾向にある島根には大きな価値なのではないでしょうか。
また、昨シーズンのスリーポイント成功率の高さも、スリーポイントを重視する島根にとって非常に魅力的な、相性のいい選手と言えそうですね。
<2022-23シーズンのスタッツ>
・57試合出場、平均18分出場
・平均5.2得点
・スリーポイント37.8%
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○谷口大智選手(2年目)
201cmの日本人ビッグマン、谷口選手。昨シーズン、茨城ロボッツから島根へ移籍。
201cmというサイズもそうですが、谷口選手の最大の武器はスリーポイントだと言えます。
2020-21シーズンの広島では37.5%、2021-22シーズンの茨城では40.5%、昨シーズンの島根でも30.9%を残しています。下記の表からもわかる通り、コーナースリーが上手なのも特徴ですね。
そして、レギュラーシーズンでは30.9%だったスリーポイント成功率がCSでは42.9%と大きく確率を上げた事も、非常に素晴らしい点だと思います。
ビュフォード選手や、ニカ選手にマーティン選手とインサイドでの得点が見込める選手が島根には多いので、ビッグマンの谷口選手がスリーポイントを打てる事で、相手チームはディフェンスが大変になるはずですからね。
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<2022-23シーズンのスタッツ>
・58試合出場、平均11分出場
・平均2.9得点
・スリーポイント30.9%
川真田選手が日本代表として更なるステップアップを目指す上での、モデルケースとなる選手の一人かもしれないですね。
今後も日本代表のポジションを争うであろう、井上宗一郎選手(越谷アルファーズ)も代表での試合の中でスリーポイントを打つ場面がありましたからね。
トム・ホーバスHCのもとで世界と戦うなら、スリーポイントは出来て損はないはずですしね。
○まとめ
・島根のチーム構築、継続性がすごい
・スリーポイントがすごい、みんな打てる
・レイクスの力を試すには非常に良い相手、がんばれ
アウェーでのプレシーズンゲーム、タフなゲームが予想されますが、がんばれレイクス。
レイクス向けの記事のはずが、島根がすごいとほめるだけの記事になっちゃいました。
あれこれいっても、試合はとても楽しみです。
ぼくは、配信越しにレイクスのみなさまを応援できたらと思います。
そして文が長くなった事、とりとめのない文になった事、おわびします。
選手を一人ずつ紹介なんて、もうやりません、絶対に。
今シーズンは短い文を書くぞ(目標)。
最後に、記事を引用させて頂きましたひろたか様、大変勉強になりました。ありがとうございました。