今日の杉浦佑成【2020年11月14日】
今月最後の試合となる第9節、今節の相手は大阪エヴェッサ(以下大阪)です。第4節以来の大阪戦となりますが、前回は橋本拓哉選手(大阪#14)・アイラ・ブラウン選手(大阪#33)の活躍に破れてしまった島根。今節は大阪に乗り込んでリベンジに挑みます。
前回の記事はこちらです。
○今日の杉浦佑成(2020年11月14日)
【 出場時間 】18:36
【得 点】 2点
【リバウンド】 1本
【スティール】 1本
○1Q 残り10:00~2:51まで約7分出場
今期2度目の対戦となる大阪戦。これまで全試合スタメンとして出場した阿部諒選手(#13)に変わり、本日はぺリン・ビュフォード選手(#7)が先発出場。また、前節インサイドで大活躍したニカ・ウィリアムス選手(#28)がリード・トラビス選手(#8)に変わり出場。
これまでの試合のスタッツを見てみると、どちらのチームもリバウンドが強く、外角のシュートの確率があまり高くないといった比較的似たような特徴のある両チーム。
インサイドでの激戦に備えてトラビス選手と、ビュフォード選手よりも3Pの確率が高い阿部選手にあえてベンチから出場してもらう事で、オフェンスのスペースを作る事等を意図した先発変更だったのでしょうか。お詳しい有識者の方、ご指導下さい。
そんな中始まった本日の試合ですが、スタメン起用されたニカ選手がゲームを作ってくれます。ジョシュ・ハレルソン選手(大阪#55)とマッチアップする中、ゴール下・ミドルシュートとインサイドでの得点を見せてくれました。
前節の三河戦は3Pが非常に高確率で決まりましたが、本日はいつも通り、インサイドでの攻撃を中心に得点を重ねました。また、1Qの島根はスティール・パスカットがいくつか見られ、ビュフォード選手・橋本尚明選手(#2)の速攻からの得点のシーンもありました。
しかし、ディージェイ・ニュービル選手(大阪#25)、伊藤達哉選手(大阪#2)の3Pでの得点等もあり、なかなかお互いに流れをつかむ事が出来ず、16-16と同点で1Qを終えました。
○2Q 残り6:11~0:00まで約6分の出場
2Qも依然互角のまま、一進一退の攻防が続きます。
島根はトラビス選手がドライブからのレイアップや、オフェンスリバウンドを確保してセカンドチャンスでの得点を奪えば、対する大阪も、橋本選手が3Pを2本連続で成功させ8得点。今節も高確率で外角のシュートを決めてきます。
なんと橋本選手は本日時点で3P成功率が46.5%。成功数も踏まえて考えると、もうリーグ有数のシューターの1人という事が出来るかもしれないですね。
その後も大きく流れが動かないまま試合が続きますが、パスカットを狙ったブルックス選手がアイラ選手と交錯。一時退場となってしまうアクシデント。
こんな状況の中、急遽出場したトラビス選手が見せてくれます。交代直後のオフェンスではビュフォード選手との連携からゴール下で得点を上げ、その後もミドルシュートを決めます。結果的に、2Qは5分間の出場で12得点。完全にトラビス選手の時間帯でした。
また、2Qのラストプレーではビュフォード選手がミドルシュートでのブザービーターを決めて同点に。五分の展開のまま、後半へと向かいました。
○3Q 残り10:00~4:44まで約5分の出場
3Qのスタート、ブルックス選手がコートに戻ってきてくれました。3Qはなんと10分間フル出場。大きなケガではなさそうで、本当によかったです。
杉浦選手がそんな3Qの初得点を上げます。ドライブをしかけて、エルボーの位置でのジャンプシュートで得点を挙げました。
ドライブでゴール下まで切り込むも、シュートが出来ずに出したパスをカットされてしまうシーンも見受けられましたが、そもそもシュート範囲の広い選手ですので、3Pだけ、ドライブだけとこだわらず、幅広い得点パターンを出してもらえるといいですね。
その直後のディフェンス。ニュービル選手がビュフォード選手からファールを受けながら3Pを決めると、その後のフリースローも成功、4点プレイを決められてしまいました。
そんなビッグプレーが飛び出しても、大阪にも流れは傾かず、ここでも五分の戦いが続きます。互いにインサイド中心に得点を取り合い、1点ビハインドで4Qへ。
余談ですが、3Q終了間際にトラビス選手が3Pを成功。島根にとって本日初の3Pでの得点となりました。
○4Q 出番なし
互いに譲らず、大接戦のまま迎えた4Q。残り4分頃まではほぼ点差がなく試合が進んでいましたが、最後は大阪の時間帯となってしまいました。
ニュービル選手がスティールからの速攻を含めて3連続得点すれば、ディフェンスではニカ選手・ブルックス選手のシュートをエリエット・ドンリー選手(大阪#3)、アイラ選手が連続でブロック。
大阪のチームファールが早い時間に4つとなった事、本日3Pシュートの成功率が低い事もあり、インサイドでのオフェンスを中心に攻めていきますが、前半のようにドライブでゴール下まで進入する事が出来ず、大阪もファールなしで上手く守られてしまい、苦しいオフェンスが続いてしまいます。
島根の得点源はインサイド陣の選手達ですが、その中で外角のシュートを打つ機会が多いのはブルックス選手だけかと思います。とりわけ、ゲーム終盤は高確率な得点を期待して、インサイドの攻撃に集中しがちなように感じます。
もしここで杉浦選手が出場すれば、外からのシュートも選択肢に増えますし、ディフェンスがアウトサイドにも分散されれば、島根のインサイド陣もより攻撃しやすくなるかと思うのですが、いかがなのでしょうか。
苦しい状況の中、山下泰弘選手(#5)・トラビス選手の得点もあり、残り1分で5点差まで近づいたものの、ここでも橋本選手に得点を決められてしまい、勝負ありでした。
また、最後の最後の場面、山下選手が左足を負傷して退場。すぐさまシューズを脱いで退場してしまった事から、状況次第では次戦も出場は難しいかもしれません。大きなケガでない事を祈ります。
○まとめ
・ニュービル選手、橋本選手に高確率で得点を許す
・インサイド陣へのディフェンスはある程度機能した
・外角のシュートが入らなかった、次戦の改善に期待