【滋賀レイクス】天皇杯の秋田ノーザンハピネッツ戦を振り返る話【横浜ビー・コルセアーズもふれたよ】


 天皇杯2次ラウンド、滋賀レイクス対秋田ノーザンハピネッツ(以下:秋田)の試合内容について主に言及した記事となっています。


 レイクスブースターのみなさまに置かれましては、各々のお気持ちが穏やかなタイミングでご覧いただけますようお願い申し上げます(怒られたりしたくない)



 それでも大丈夫な方は、以下にお進み下さい。







○はじめに



 天皇杯2次ラウンドの2回戦にて、滋賀レイクスは秋田ノーザンハピネッツとの試合を行いました。



 この記事をご覧になられている方は、結果もご存じかと思いますが、71対84という結果で、レイクスは秋田に敗れてしまいました・・・。



 滋賀レイクスと、杉浦選手の所属する横浜ビー・コルセアーズでの試合が見たかったとは口が裂けても言えない・・・


 レイクスが今シーズンのB1昇格を目指す上で、秋田のディフェンスと戦う事が出来たのは非常に大きな経験だったと思います。なので、今回はそんな秋田戦を振り返ってみたいと思います。


 ちなみに、フルゲームを載せておきますので、見直される方はどうぞ。試合開始直前に設定出来ているはずです。




○秋田ノーザンハピネッツとの試合の振り返り



○試合結果の概要



 まずは天皇杯公式の試合結果、ボックススコア等を載せておきます。


 続いて、レイクス公式からのレポートとハイライトを載せておきます。



 主なスタッツは以下の通りとなります(以下敬称略)。


【滋賀レイクス】
 ○ブロック・モータム   26得点、4アシスト
 ○ライアン・クリーナー  15得点、9リバウンド
 ○湧川 颯斗         9得点、4リバウンド
 ○柏倉 哲平         5得点、8アシスト
 ○野本 大智         6得点、3アシスト、3スティール


【秋田ノーザンハピネッツ】
 ○田口 成浩       21得点
 ○古川 孝敏       18得点、 6リバウンド、5アシスト
 ○ロバート・ベイカー   15得点、 4リバウンド
 ○スティーブン・ザック  10得点、10リバウンド、6アシスト


○レイクス目線の試合内容のまとめ


<よかった点>

リバウンドがよく取れた
・滋賀は39本とリバウンドが多く取れた(秋田:35本)
・昨シーズン秋田はリバウンドがリーグ4位の相手(平均39.0本)

2点(特にペイントエリア内)での得点が良く取れた
・ペイントエリア内得点は48点(秋田:32点)とリード
・2Pシュートの成功率も65.9%と高確率(参考:秋田53.3%)

 

<苦しかった点>

スリーポイント成功率で大きな差がついてしまった
滋賀は23本中2本成功の8.7%に抑えられてしまった。
秋田の3Pを29.4%に抑えるが、田口選手に5本、古川選手に3本のスリーポイントを許してしまった。

フリースローを多く与えてしまった
滋賀の13本に対して、秋田は26本のフリースロー
・フリースロー成功率はどちらも84.6%で同じ。
・ファール数は滋賀22回、秋田20回とほぼ同じ。
滋賀はシュートファールが多くなってしまった

ターンオーバーを多く取られてしまった
秋田の12回に対して、滋賀は19回
・ターンオーバーからの得点が秋田21点、滋賀16点と差が出た。

 

 数字の上からは、こういった部分にレイクスのよかった所、苦戦した所があったと考えられますね。



○ペイントタッチについて考えてみる



○ぼくの試合の感想



 先ほどまでの所で、数字上での試合内容について振り返ってみました。


 しかし、おそらくレイクスブースターのみなさまの感想として、多くの方が思われたかもしれない所について触れさせていただきます。


 「1Qはすごく良かったのに・・・2Qが・・・秋田つよい・・・」


 ぼくの昨日の試合中の率直な感想はこんな感じでした。後半はそこまで極端な印象はなかったのですが・・・


 

ーーーーーーーーーーーーここからは2Qの話ですーーーーーーーーーーーー



 秋田がディフェンスのギアを上げた事、それはぼくにもわかりました。


 しかし秋田のディフェンスが厳しくなった結果、どうレイクスが苦戦してしまったのか、流れをイマイチ理解出来てなかったのです(素人だから)。



 2Qを見返すと、スリーポイントの外のエリアでボールが多く回っている事に気がつきました。インサイドにボールが渡らないってことですね。


 秋田の守備が強くなったので、レイクスの選手達もゴール付近までボールをつなぐのに苦戦してしまったのでしょう。



 そこで、今回は自分なりにデータを取ってみることにしました。




○ペイントタッチについて調べる



 今回は、ペイントタッチについて調べてみる事にしました。


 まずは、ペイントタッチの前に、ペイントエリアについての説明をさせて頂きます。ご参考にどうぞ。リンク先の画像で言う赤い部分ですね。



 「ペイントエリアに、ボールを持ったまま入れるか」を今回は調べてみる事にしました。


 ドライブで切れ込んでも、外からパスでボールが渡されても、ペイントエリアに入った事とします


 
 各Qごとに、レイクスと秋田のペイントタッチの回数を数えてみたので、比較して見たいと思います。



○レイクス・秋田のペイントタッチ数での比較



 まずは、以下の表をご覧ください。ぼくの手計算でのものとなりますが、各チームのペイントタッチ数をまとめています。



数字に誤差があったらすみません


 両チームの合計回数がそれぞれ異なるのは、以下のようなケースが発生した場合にオフェンス回数を増やしているからです。 

 ・シュート前のファールで仕切り直しになった場合
 ・オフェンスリバウンドを取って、外にパスをして仕切り直した場合など


 なので、あくまで参考値になってしまうと思いますが、あしからず。



 この表を見てみると、レイクスが大きくリードをする事が出来た1Q、秋田に大きくリードを許した2Qの数値を見てみると、非常に対照的であると思います。


 後半では数字が若干変化していますが、3Qは秋田が、4Qではレイクスがスリーポイントの本数自体を2Pのシュート数よりも増やしているので、そういった部分が影響を与えているかと思われます。



 さて、試合内容と表の数字を考えると、以下の内容が推測されます。



①1Q:滋賀はドライブを中心にペイントタッチが出来ていた

 1Q終了時:滋賀は秋田に11点リード

②2Q前半:秋田がディフェンスを激しくして、前からディフェンスをした

③2Q前半:滋賀は高い位置でボールを取られてしまった(≒ターンオーバーが増えてしまった)

④2Q前半:秋田はイージーなレイアップ等で得点が出来た(≒ペイントタッチ・ターンオーバーでの得点が増えた)

⑤2Q前半:滋賀はドライブやインサイドでのアタックに苦戦(≒外からのシュートが多くなってしまった)


 2Q のこり5:30:秋田に同点に追いつかれてしまう


⑥2Q後半:滋賀はターンオーバーが少なくなった(≒秋田もターンオーバーからの速攻、ペイントタッチが減った?)

 

 こんな流れだったのではないかと思います。2Qのターンオーバー数をまとめてみましたが、2Qの前半・後半だけでも大きく異なる事がお分かりいただけるかと思います。




 個人的に印象的だったのは、ジャスティン・バーレル選手がペイントエリアの一歩外でボールをもらった瞬間、秋田は徹底してダブルチームを行って、二人がかりで止めにいったシーンでした。明らかに、秋田に対策されていた動きでしたね。


 2Qのオフェンス面では、湧川颯人選手・野本大智選手が果敢にインサイドへドライブをしかけていましたね。かっこよかったです、がんばれ。




○横浜・秋田のペイントタッチ数での比較



 ここからは、滋賀・秋田戦の翌日に行われた横浜ビー・コルセアーズ対秋田ノーザンハピネッツ戦も少しだけ振り返ってみてみます。


 両チームのペイントタッチ数を比較して見ると以下の表になります。




 横浜は2Pシュート(25本)よりもスリーポイント(42本)の方がかなり多かったので、一概に比較する事は難しいのですが・・・。



 一方、秋田は横浜戦でのスリーポイント成功率が19.4%と、試合を通してスリーポイントの確率が上がらずかなり苦しいゲームだったかと思います。


 しかし振り返ってみると、秋田側から見て点差をつけた3Q、4Qはペイントタッチの数に大きな差があった事が分かります


 古川孝敏選手や長谷川暢選手がドライブでペイントエリアに攻め込むシーンが個人的には印象的でした。


 横浜だと河村勇輝選手やキング開選手のドライブがインパクトがありましたね、ぼくは。キング開選手、かっこいいですよね。



 話が脱線してしまいましたね、もどります。


 試合中のスリーポイントの確率については、正直分からない部分もあります。調子の問題等もあるでしょう・・・。



 しかし、スリーポイントが入らないような状況でも得点を重ねるためには、ペイントタッチ出来るかどうかは重要かもしれないですね。



 河村選手はドライブしてペイントタッチしてから、コーナーへパスをするシーンもありましたし。



 あと、個人的には横浜はスリーポイントのセットオフェンスがいくつか見られたのも印象的でしたね。



 スリーが打てる選手が多ければ多いほど、効果的になると思うんですよね。どの選手がセットを使ってくるかわかりにくくなりますし。



 それよりも、横浜のチームスタッフのみなさま、杉浦佑成選手にもセットを組んで頂いてありがとうございます、本当にありがとうございます!!ありがとうございます!!(感謝)




○まとめ



・ペイントタッチは、スリーが入らない時こそ重要?
・ターンオーバーからの失点を減らしたい、速攻をされてしまう
・レイクスのスリーポイントのセットオフェンスも見たい




 レイクスが次に秋田のようなディフェンスと戦う時の対策がどうなるのか、個人的にはとても気になります。


 チームでセットオフェンスを組むのか、ピックアンドロール等で攻めるのか、欠場したキーファー・ラベナ選手はそんなのお構いなしにドライブでペイントタッチ出来るのか・・・。


 レイクスブースターのみなさま、結果をぜひお教え下さい。


 もうすぐシーズン開幕。選手・チーム・ブースターのみなさまが体調を崩さず、開幕を迎えられる事を願っています。


 おわりです!

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