【滋賀レイクス】B1昇格への道を考える話②【得点力はパワー】
○はじめに
この記事は過去記事の続編になります。
滋賀レイクス(以下:レイクス)の来シーズンの目標、B1昇格に向けての取り組みについて考えていきたいと思います。
前回は過去のB2リーグの勝敗数を通して、レイクスの来シーズンの目標設定について考えてみました。
今回、第二回は「得点力」からB1昇格について考えてみたいと思います。
○B2リーグの得点力について
○個人の得点力編
まずは、B2リーグの得点力を考えるために、まずは選手個人での平均得点ランキングを調べてみました。
B2リーグの個人得点の上位層のことを知っておくことで、来シーズンのリーグ戦を見る時のひとつの参考になりそうですね。
2020-21〜2022-23シーズンの平均得点ランキングの上位30選手をポジションごとにまとめてみると、以下のような結果になりました。
ポジションが明記されていた84選手を対象にしています。
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向き?も多分変なんですよね…
この表を見ると、B2リーグはフォワード、センターの選手が得点ランキングの上位95%を締めていることがわかります。
ちなみにPGは3シーズン連続で佐賀バルーナーズ(以下:佐賀)のレイナルド・ガルシア選手がランクインしているのみです。
また、日本人選手でのランクインは2022-23シーズンの西川貴之選手(SF:佐賀)のみです。
しかし、ガルシア選手も西川選手も来シーズンはB1で戦うことが決定しています。
この結果を踏まえると、B2リーグにおいて、外国籍選手のインサイド陣の存在感・重要性は非常に高い事がわかりますね。
川真田紘也選手の存在感が来シーズンはさらに大きくなりそうですね。プレー面ももちろんですが、日本人ビッグマンの川真田選手がチームにいてくれる事で、最後の外国籍選手についても様々なタイプの選手に交渉する事が出来るのではないでしょうか。
○チームの得点力編
さて、ここからはB1へ昇格したチームの得点力について見ていきます。
今回は個人の得点力を以下の3段階に分けて考えてみたいと思います。
①シーズン平均得点15点以上
②シーズン平均得点10〜15点
③シーズン平均得点 8〜10点
その3段階に当てはまる選手が、何人チームに所属しているのかを表にまとめてみました。こうなります。
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上の表を見てみると、B1昇格を果たしたチームには平均2ケタ得点が出来る選手が最低でも3人以上いる事がわかりますね。
昨シーズンの長崎ヴェルカに至っては2ケタ得点の選手が5人もいるわけですからね。文字通りどこからでも点が取れるチームだったのでしょう。
ちなみに、昨シーズンのB2プレーオフの準決勝、ベスト4まで残ったあるティーリ千葉(以下:A千葉)と越谷アルファーズ(以下:越谷)の平均得点についても調べてみましょう。
表にするとこんな感じになります。
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この表を見てみると、昇格した2チームには平均得点8点を超えるメンバーが1人多くいた事が分かります。
最終的にはプレーオフのトーナメント形式で戦いますが、そこまでのリーグ戦は60試合もありますからね。やはり多くの選手に得点力がある方が安定して勝ちやすいのかもしれないですね。
○レイクスのB1昇格に向けた得点力を考える
○現状の得点力について
ここからは来シーズンのレイクスに注目して、考えていきます。
前の表を基準に考えると、レイクスが来シーズンのB1昇格を争うには、平均得点で8点以上のメンバーが6人出てくれば、昇格争いが出来る可能性が高いと考える事が出来そうです。
では来シーズンにレイクスで戦う選手達には、現状どのくらいの得点力があるのかを考えてみましょう。
もちろん、昨シーズンは昨シーズン、来シーズンは来シーズンです。
この表が良い意味で裏切られて、ぼくは見る目がなかったと言わせてもらいたいですね。チームにいてくれるだけでみんな100億点なんだけどね。
全員を載せると、表が大きくなりすぎてしまうので、今回は2022-23シーズンに平均得点8点以上の選手のみを取り上げてまとめてみます。
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表の選手達を見てみると、レイクスの得点力のある選手達はポジションも中・外とバランスよく分かれている事がわかりますね。
そして、現状のレイクスの得点力をまとめてみるとこうなります。
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さて、こうして見ると、B1昇格には現状のレイクスの得点力からもう少しステップアップする事が必要になりそうですね。
昨シーズンの結果を見ると、2ケタ得点が取れる選手が1人、出来れば2人出てくると昇格が出来そうな攻撃力と言えそうですね。
○来シーズンのレイクスへの期待
先述の表から、レイクスのB1昇格にはもう1~2選手2ケタ得点を狙える選手が必要になりそうな事が分かりました。
現実的な手段として、今後新たに加入する外国籍選手で、平均2ケタ得点が見込める選手に来てもらえると計算しやすそうですね。
川真田選手がレイクスでの継続を発表しているので、フォワード型の選手も視野に入れる事が出来そうですね。
ジャスティン・バーレル選手がインサイドメインなので、アウトサイドのシュートが出来る選手だと心強いですね。川真田選手が中で戦う事も出来るでしょうし。
昨日(6/30)、ケルヴィン・マーティン選手、デクアン・ジョーンズ選手が来シーズンの契約を結ばないとの正式な発表がありました。
デクアン・ジョーンズ選手は昨シーズン、西宮ストークスでは平均16.2得点、レイクスでは平均17.2得点。ケルヴィン・マーティン選手は平均12.7得点という活躍を見せてくれていましたね。
大変なシーズンを戦い抜いてくれた感謝とともに、来シーズンともに戦う事が出来ないのが残念でなりません。両選手は戦力としても大きかったはずですから・・・。お二人の来シーズン以降の活躍を願っています。
来シーズンも二人のレイクスでの活躍が見たかったなあ・・・得点力という意味でも存在感は大きかったでしょうし・・・
ぼくの感想は置いておいて、レイクスの攻撃力アップを新たに加入した選手達だけに押しつけてしまうのはよろしくないと思っています。
素晴らしい選手達が来て下さった事には間違いないですが、レイクスでのプレーや環境に慣れ、本来の実力を十二分に発揮するには時間も必要になるでしょう。
そんな中で、必要になるのはレイクスに昨シーズンから残ってくれた選手達、そしてブースターのみなさまのお力でしょう。
昨シーズンから残ってくれた選手のみなさまには「おれがレイクスのエースなんだ」と言わんばかりの活躍を見せて頂きたいですね。
個人的には森山修斗選手に期待してます。昨シーズンも何度か紹介していますが、非常に高確率な3Pが特徴ですね。
過去記事からの引用ですが、下の表を見る通り。森山選手の3P成功率は昨シーズンのB1の日本人SFでもトップクラスのものでした。
今シーズンはシュート本数も更に増えるでしょうから、平均得点の増加も期待されますね。
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このハイライトなんかは、後半森山選手特集みたいになってますからね。
滋賀出身の森山選手が、真っ先にレイクスへの残留を発表してくれた事も大きな意味を持つんじゃないかなと勝手に思っています。
そういった意味でも、個人的には来シーズンのレイクスで最も注目ていきたい選手ですね。杉浦選手と一緒にインサイドで体張ってくれてましたしね。
湧川選手や野本選手の話が無いと言われるかもしれませんが、レイクスのガード陣が素晴らしいことは今さらなので触れません。言うだけやぼです。
レイクス継続組の選手達から平均得点8点以上・・・そんな選手がたくさん出て来てくれる事を願っています。
○まとめ
・B2リーグは外国籍のインサイド陣の存在感が大きい
・B1昇格には、平均得点8点以上の選手が6人は欲しい
・森山修斗選手の3Pに期待
・川真田選手、継続ありがとう
来シーズンの試合見に行く用の選手シャツを買わないと・・・
結局3千字を超えた・・・簡潔に書くのはむずかしい
○追記(2023年7月18日時点)
本日、ブロック・モータム選手がレバンガ北海道よりレイクスへ移籍することとなりました。
✍️2023-24シーズン契約のご報告
— 滋賀レイクス SHIGA LAKES (@shigalakestars) July 18, 2023
滋賀レイクスは #ブロック・モータム 選手(前レバンガ北海道)と2023-24シーズンの契約合意(新規)に至りましたことをご報告いたします。
📝モータム選手、原毅人GMコメントは公式サイトをご覧ください。#滋賀レイクス #GoLakes @brockm12
これにより、滋賀レイクスの2023-24シーズンを戦うメンバーがそろいました!
原GMからもロスターについての説明がなされていましたね。詳しくはリンクを添付しておきます。
【GMコメント】2023-24シーズンロスター編成について
— 滋賀レイクス SHIGA LAKES (@shigalakestars) July 18, 2023
本日発表のブロック・モータム選手の加入により今季の開幕ロスター13名が決定いたしました。原毅人社長兼GMより編成の意図や狙いについてのご説明を公式WEBサイトに公開いたしました。
さて、モータム選手がレイクスのラストピースとなったわけですが、レイクスのB1昇格を目指すにあたり、最適な選手だったのではないかと感じています。
モータム選手の加入により、レイクスの得点力は大幅にアップします。
昨シーズンの平均得点では、堂々のチームトップ。レバンガ北海道での昨シーズンも57試合に出場と、長期離脱もなくシーズンを戦い抜いています。スリーも打てます。
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そして、モータム選手を加えた得点力を昨シーズンのB2プレーオフの上位4チームと比較するとこうなります。
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こう見るとレイクスも昇格争いが十分狙えるポテンシャルを持つチームであると言えるでしょう。
ここから本当に昇格を果たすためには、もう1人、得点面で目立つ選手が出てこないといけないでしょう。
アルティーリ千葉も、越谷アルファーズもB1昇格を果たすべくオフシーズンを過ごしています。他のチームも同様に取り組んでいるはずです。
戦力補強をするのはレイクスだけではありません。
そんな他チームを押しのけて、レイクスがB1昇格を果たせること、昨シーズンからいる選手達の大活躍を願って来シーズンを待ちたいと思います。
おわりです!
来シーズンは誰のユニフォームを買おうかな。みなさまも買いますよね!?