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新しい魅力ある会社創り
14時からKMTMr.讃岐対FC岐阜の試合です。
今節こそ勝点3をゲットしたいですね。
久々に自宅シアターの設置をしてDAZNで応援します。
本編では新しい魅力ある会社創りを取り上げたいと思います。
労働法令を取り巻く環境
先日、弁護士の安西先生の労働法セミナーを受講しました。
安西先生は、香川県出身で元労働基準監督官でもある労働法の大家です。
社労士として安西先生の著書にはずいぶんお世話になっています。
セミナーの冒頭に岸田内閣が掲げる「新しい資本主義」とそれらに伴う労働法令や労働行政の動向、実務面への影響の説明がありました。
『30年ぶりとなる高水準の賃上げを持続的・構造的なものとするため、「人への投資」を強化し、リスキリングによる能力向上支援、個々の企業の実態に応じた職務給の導入、成長分野への労働移動の円滑化、の三位一体の労働市場改革を進めます。(新しい資本主義01)』
リスキリング、職務給、労働移動が今後のキーワードになるようなので取り上げてみたいと思います。
リスキリング
最近、よく耳にするリスキリングですが、経済産業省では以下のように定義しています。
リスキリングとは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、 必要なスキルを獲得する/させること(経済産業省)」
まずリスキリング自体がかなり大変なことだと思います。
その上、会社からすると社員さんにリスキリングのための時間とお金を投資した結果、離職リスクが高まることに繋がるのではないかとも考えてしまいます。
職務給
職務給とは職務記述書をもとに仕事のサイズ(価値)を決め、仕事のサイズが同じであればどこの会社でも同じ給与になるといった賃金制度です。
いわゆるジョブ型と言われるものです。
反対にこれまでの日本の会社はは職務給ではなく職能給が主流でした。
会社の中での能力に対して会社ごとに給与が決まるというものです。
右肩上がりで経済成長をしていた時代にマッチした賃金制度でした。
ただその状態は現実の会社の中ではまだまだ続いていると思っています。
それでも国は同一労働同一賃金を通して職級給を押し進めています。
セミナーでも新年度から同一労働同一賃金に対する監督行政の調査も厳しくなるとありました。
労働移動
ではなぜリスキリングや職務給を推し進めていこうとしているかといえば労働移動を促したいという考えが根底にあるからだと思います。
新しい資本主義の中でもあったとおり、成長分野への労働移動の円滑化をしたいのです。
『生産年齢人口が減少傾向にある中、限りある労働力がより効率的に活用されることによって、経済成長を高めていくことが重要である。(内閣府平成27年度年次経済財政報告)』
国はずいぶん前から人口減少によってこのままではまずいということは分かっていました。年金制度改革なんかもそのためにやった施策ですし。
実務の面でも生産年齢人口の減少=労働力不足は顕著になってきています。とにかく採用が難しいです。
そうしたときに国としては限りある労働力を成長分野へシフトさせていくしかないということに行き着くのは当然だと思います。
副業・兼業ガイドライン、フリーランス新法、事業承継への多額の予算付なども労働移動を促している施策です。
うまくいっているかどうかはさておき、なりふり構わずルールを作って予算をつけている印象です。
新しい魅力ある会社創り
今後、間違いなく労働移動が進んでいく社会になってくると思います。
良いとか悪いとか好きとか嫌いとか関係なしに。
しばらく前に、若年層は若いうちはあえて非正規社員として会社に縛られない自由な働き方をしたいという統計結果が出てました。
これについて20代のうちは、がむしゃらに働いて、ベーシックなスキルを身につけてみたいな批判的なコメントを多くの中年層がしていました。
でもこれもある種のきざしなんだろうなあと思いました。
実際に人事や労務の実務の現場でもそういった働き方を求めている人が出てきているように感じてます。
それでそういった方が真面目に仕事をしないのかというと全くそんなことはありません。
ただ自分で働くかどうかを決めたいんだろうなあとい印象です。
オールドタイプのOSのままではニュータイプが理解できないのかもしれません。
そうした社会の中ではある意味、「労働力」の方から選ばれる会社になるための新しい魅力ある会社創りが必要になってくるのだろうと。
そして新しい魅力ある会社創りのお手伝いを微力ながらやっていきたいと思っています。
新しい魅力ある会社の定義はまだ定まってませんが。。。