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教え上手への道のり

おはようございます。
社労士&診断士のたけちゃんです。
今朝はUEFACL決勝のレアル・マドリードとボルシア・ドルトムントの試合がありました。
レアル・マドリードはとにかく勝負強いですね。
私的には前半に見せたボルシア・ドルトムントの超高速アタックの方が好きですが。
午後はJリーグ、カマタマーレ讃岐と福島ユナイテッドFCの試合があります。
1日に2度もビッグマッチがありサッカーファンにとっては大変な状況です。
そんなビッグマッチとは関係なく、今回は仕事の教え方についてお伝えします。


任せた側の落ち度

社労士の仕事で労働保険料の年度更新手続というのがあります。
毎年6月から7月にかけて申告書を作成して保険料の納付をします。

申告書の作成にあたり前年度の雇用保険加入者と非加入者が書類上できちんと分けられているかをチェックする必要があります。
システムから出力された一覧表に目を通してチェックをかけていきます。

その作業をほぼ未経験の事務スタッフの方にやり方を教えて、300名規模の事業所の雇用保険加入者と非加入者のチェックをお願いしました。

ほぼというのはしばらく前に20名規模の事業所についてチェックから書類作成までの一連の流れを一緒にやったことがあるからです。

私は顧客先での打ち合わせが入っていたこともあり、規模が違うだけでやる作業は同じ要領だろうということで一通りの説明をしてあとは任せることにしました。

夕方、事務所に戻りチェック後の一覧表が自分が思ったようになっていないことに気がつきました。

私の中では年度の途中で雇用保険に加入・非加入になったときにそれが何月からそうなっているかもチェックしてもらうつもりだったのですが、単に加入・非加入のチェックのみがされている状態でした。

ちゃんと教えられていなかった任せた側の落ち度です。

任せると教えるは表裏一体

以前の投稿で任せると教えるは表裏一体とお伝えしました。

そこで任せ上手は教え上手などと偉そうなことを書きましたが、自分自身が教えるのを失敗してました。

恥ずかしながら私の落ち度は「ABCモデル」と「MORSの法則」を使って説明することができます。

ABCモデル

教えるのやり方には行動科学の基本であるABCモデルを使うことができます。
ABCモデルとは人の行動を3段階に分けられるというものです。

A:先行条件(Antecedent)行動直前の環境
B:行動(Behavior)行動・発言・ふるまい
C:結果(Consequence)行動した直後に起きた環境の変化

先ほどのチェック作業をABCモデルにあてはめると次のようになります。

A:先行条件 労働保険料の申告書作成に必要な一覧表を作成するために
B:行動   雇用保険の加入と非加入を一覧表で月単位でチェックをする
C:結果   月単位でのチェックがついた状態の一覧表ができあがる

私はC:結果で月単位でのチェックがついた状態の一覧表が欲しかったのですが、B:行動の指示がうまくできておらず望んだ結果を得ることができませんでした。

MORSの法則

自分が望んだ結果を得るために、行動の指示にもっと具体性を持たせるべきでした。
指示に具体性を持たせるためにはABCモデルにMORSの法則を付け加えます。

M:Measured(計測できる) 
O:Observable(観察できる)
R:Reliable(信頼できる)  
S:Specific(明確化されている)

こちらも私の例にあてはめると次のようになります。

Measured:30日の午前中。チェック済みの一覧表がたけちゃんの机の上に置かれている。などとカウントや数値ができるかどうか
Observable:期限や個数、場所が具体化されていて目に見えるかどうか
Reliable:具体化された行動が、誰が見ても同じように見えるかどうか
Specific:雇用保険加入者と非加入者を月単位でチェックされているといった、何をどうするかが明確にされているかどうか

今回は、Specific(明確化されている)が不足していたようです。
明確化するためには私がチェックをかけた後の状態の別の事業所の一覧表を見せることで事足りることに後から気がつきました。

教え上手=任せ上手への道のりはまだまだ遠いです。

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