山添から牧之原へ。やんちゃな公務員に出会う
友人のシェアハウスで起床。日本人が何度思ったことなのか検討もつかないけれど、和室で鳥や虫の声で起きるのは気持ちがいい。朝食に素麺を作ってもらい、モーニングソーメンの魅力に触れる。奈良の人は素麺をよく食べるようだ。
製材所へ向かう。5代に渡って建材をつくっている家族経営の会社だが、奥様のアイデアで端材を活かした雑貨が売れているという。工場の中を見せていただく。こういった仕事はインフラに初期投資がかかるわけで、どんな機材をどのタイミングで導入するかというセンスが問われそうだ。一緒にプロジェクトをつくるべく約束して次へ向かう。
昼食はドライブイン山添と大きく書かれた吉田家さん。小鉢がたくさん並んでいて、自由に取れるスタイル。学食などにも多いが、このスタイルがなんとも好きである。僕は頼まなかったけれど、びっくりうどんというのには2玉入っているらしい。茄子の煮浸しなどを美味しくいただく。店内のストリート感がたまらないが、一体ドライブインとはどういう意味なんだろう。調べてみると車で立ち寄れる店のことらしい。車がまだ多くなかった時代に付けられたジャンルなのだろうか。今となってはドライブインだらけである。
ウメちゃんがアテンドするツアーを見せていただき、お茶畑にも足を運び、地元の醤油を買い奈良経由で静岡の牧之原に向かう。奈良駅では友人のユカちゃんが見送るために来てくれて、ビールを渡してくれた。こういう出会いがうれしいしありがたい。
新幹線ののぞみとこだまを乗り継いでまず掛川へ。牧之原へ移動し、市役所の方たちと食事。サーフィンのメッカだけあって、みな小学校の頃からサーフィンをやっているし、都内の大学を出てもサーフィンをしたいがために地元に戻ってきたような方々。ノリも最高で、新たしいプロジェクトが楽しみになる。いい意味で型破りでクレイジー公務員が街を変えるはず。やんちゃなプロフェッショナルを「ヤンプロ」と呼ぶのが局地的に流行っている。
宿はHAZCOTTAGE。外見は古民家だが、内装はビンテージマンションをリノベーションしたかのよう。合宿地として最高なので、また別の機会で訪れたい。まだまだ牧之原のことは知らないことばかりだが、明日はまちのリサーチ。いつも歓迎していただくので、どうやって価値を倍返しするかを考えながら、ユカちゃんに奈良でもらったクラフトビールを飲みながら書いておやすみ。