ベルリン6日目。コミュニティガーデンからバウハウス100オープニング参加
MOBIKEアプリで自転車を借りて、コミュニティガーデンの視察へ。ドイツには民間という概念はなく、あくまで個人から何かが始まるよう。行政か民間かでなく、個人がなにかを勝手にはじめる。ガーデンは先月サンフランシスコでもたくさん見てきたが、こちらはより個人が集まってやっている感じがした。また、そこにスペースがちゃんと提供されている。
すぐとなりはテンペルホーフ空港が閉鎖してできた公園がある。自転車でも一周するのに1時間近くかかりそうな、空港がそのまま公園になった場所。滑走路もそのまま残されている。公園内にもコミュニティガーデンがあったり、ビアガーデンがあったり、野球やサッカーのフルゲームもどこでもできそうで、あんなに広大な人工の場所にいったのははじめてかもしれないと感じた。何かを終える時に、次の役割を考えられるようでいたい。
自転車で移動し、BOTANICOへ。そのレストランもガーデンが併設されており、ガーデンサラダがとにかく美しい。美味しいというかその態度が美しい感じ。味付けの奥深き世界。あと、店員がとにかくナイスでそれも味付けなのかな。
FLOATING UNIVERSITYへ。沼のような池のまわりにいろんなたてものがDIY的につくられており、教育の場になっている。まず着手する。まず着手できる環境がある。考えて、計画して、申請して、承認されてからかたちになるものより、とにかくかたちにして、手直ししながら認められていくのはいい。かたちにできる強さを感じた。長靴で沼を歩くのは慎重になる体験だった。
夜はバウハウス100のエキシビジョンオープニングに参加。今回の旅の大きな目的だ。無料で入れて、トートバッグなどもらえ、力の入れようが伝わってくる。バウハウスが生まれてからちょうど100年の今年、改めてバウハウスの役割などを学びたい。クラフトからサイエンスへ。その流れが、今またいろんな分野で必要な気がしている。みんながやっていることを体系立てて、教育機関として普及していく。近代のデザインに与えた影響は間接的なものまで含めて計り知れない。
夜はみんなでチェックアウトをして終わり。そういえば2日前から、妻がアーティストと名乗ったのが、なんだか不思議でもあり、うれしいことだった。自分を再定義すると、世の中との触れ方が変わるのかもしれない。