3ヶ月会うのを自粛したカップルがどうなるか

緊急事態宣言があけるまでのこの3ヶ月間、恋人と会うのを自粛していた。

2021年入って最後に会ったのはお正月。去年出たときも自粛したけど、今回は長かったなぁ。

好きな人に会うことは<不要不急>か否か。
大切だから会わないという選択、それでもいつまで続くか分からない状況に疲れも感じる。もしかしたら遠距離恋愛をしている人たちにとって、3ヶ月というのはそう長くないかもしれない。ただ、私は東京、彼は神奈川、会える距離にいる恋人と”会わない”と決めるのはやはり寂しかった。

正直、全く会っていないと言うと心配されたり驚かれたりしてきた。
「周りがどう言おうと自分たちは自粛しておこう。気兼ねなく旅行いける日々が来ることを願って、験担ぎみたいなもんだよ」
そう言う彼のことを改めて尊敬したし、この人と付き合えて良かったと思う。

自粛期間中、私たちはよく電話をした。
話し始めると3時間なんてあっという間で、時には8時間近く経っていたこともあった。
2人とも沢山話すから無言の時間もほぼ無い。
まるで初めて出来た恋人と盛り上がる高校生みたいだと我ながら思った。
普通に一緒にいると無言でいても良いし映画をみたり音楽を聴いたりもするし、猫とじゃれあってる時間もある。
だから対面している時よりもお互い向き合っていた気がする。自粛して良かったと素直に感じた。

仕事であった話、今日起きたニュースについて、過去のこと未来のこと。
ありがとうもごめんも、好きも嫌いもちゃんと伝える。

私は彼の過去の話を聞くのが好きだ。
色々な経験をしているから話は尽きない。自分の知らない世界、事実は小説より奇なり。本当にすごい。
女性関係の話もばりばり聞く。過去があったから今の彼が出来ているわけで嫉妬とかまったくない。というか、過去話の中でも女性の話が特に好き。こんなふうに出会ったとか、どこどこであんなことをしたとか、オムニバスの恋愛映画みたいな面白さがある。逆に彼は最初少し喋りにくそうにしてたけど私が喜ぶから話してくれるようになった。ありがたい。

彼の尊敬するところをもうひとつ。
やりたい事が沢山あって、それを実行するところ。(たまにそれが大変だと思うときもあるけど)
この自粛中にピアノを弾きたいと言って、そっこー電子ピアノを購入していた。私は幼少期に習っていたので遠隔で教えたら、ちょっとずつ上手くなっていった。弾きたい曲が弾けるようになるといいな。

よくないことが起こっても、そのなかでどう楽しむか、あと、その時でしか出来ない経験をしたい。
ということで3ヶ月間思いっきり自粛時間を満喫。

育みました、愛。


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