マッチングアプリで3人と付き合った話〜エピソード0
26歳。5年半付き合って結婚しようと言われた人と別れた。
大学の先輩、かくれんぼサークル(最高に楽しかった!)で出会った人で最も長くお付き合いした人だった。結婚にもOKを出して、一緒に住む部屋を選んで内見いつ行く?なんて話してた矢先のこと。まあ理由は割愛するけれど、<喧嘩はしっぺでチャラ>という互い間のルールのもと、相手の手首を刈りとる勢いでしっぺをお見舞いしてスッキリさよならをした。
そんなことがあって私は久しぶりの出会いに意欲的だった。なにせ5年半ぶり。すぐさま友達各位に「恋人と別れた。誰か私に合いそうな人を紹介してほしい。きっと相手を幸せにする!」と連絡をした。めんどくさい内容にも関わらず心優しい数名が動いてくれて、女友達の中学時代の同級生やら男友達の会社の同僚やら数人と会うのだけど、結果お付き合いするには至らず。
当時朝5時に起きて夜中に帰る事が多かったので自由時間もなかなか無い。
京浜東北線の終電に揺られながら、
(自分と同じ駅で降りる人に片っ端から声掛けたらいけるか……?)
と考えるまでになっていた。実際やってみれば良かったなぁ。
そもそも、なぜそんなにも恋人が欲しいのか。
26歳から27歳になろうとしていた私が思っていた率直な気持ちはこちら。
・いないよりいたほうが人生断然面白い(これが1番の理由)
・恋愛ネタは需要がある
・自己肯定感が上がる
・独り身でも満足しているのでこのままだとどーでもよくなってしまいそう
・20代を過ぎると女としての価値ががくっと落ちるから今のうちに動くべき
っていう話なんですよね!
私は恋愛をしたいのではなくて、色んな人と出会いたい、というのが正しいのかもしれない。人と人とが深い関係になるには「恋人になる」が1番だと思っている。上っ面ではない人間の面白さを知りたい。なので、必ずしも好きだと感じて付き合う、という事でもなくその時のタイミングで作ってきた事が多い。もちろん誰かを好きになるし、その人にはかわいいと思われたいし、ロマンチックな行動もするし、その人が良きパートナーになればと願っているけど。
そんなおり、たまたま「ネット婚活でゴールインしました」的なレポ漫画を読んだ。
これが私と”マッチングアプリ”との出会いである。
レポの著者は、何種類かのマッチングアプリを利用しなんやかんやで結婚、自分の趣味を分かってくれる人との結婚生活最高〜!といった内容だった。
早速色々と調べ始める。アプリのデメリットは?危険性は?金額は?利用者のリアルな声は?会社によってどのような違いがある?etc
出来る限り調べた結果、自分に合っていると思う「Pairs(ペアーズ)」に登録した。
女性は無料、男性は有料(登録は無料だがメッセージをするには有料会員になる必要がある)。18歳以上のみが登録出来るのだが、年齢確認の為に身分証明書の提示が必須というのが良かった。こういうものは少しだけ手続きが面倒な方が冷やかし層を減らせると思う。でも無料であることで女性は登録のハードルが低く量を多く保てるし、有料であることで男性の本気度合いを感じられて良い。細かいプロフィールもあるのでライトな関係を望む層を最初から排除出来そうな点も好ましかった。
注)2021年現在、これは5,6年前程の話で最新のアプリ情勢には疎い。
よく言われるのが「ネットで出会うのってなんか、違くない?」。
私が思うに、何も違くない。
画面越しの相手は自分となんら変わらない「人」なのだ。
自分が自分であり、普通に生きている、それと全く同じ人がいるだけ。それは街中で出会っても職場で出会っても、何も変わらない。いるのは「人」だ。
自然な出会いってなんだろう。
出会おうとしていないのに出会うことだろうか。
私は、自分の意志で掴みとる感じがむしろ好きだ。
アプリを利用しなければ絶対に出会わなかった人、生活圏が違って交わることのない人生。そんな人と出会えるなんて。
「出会いが目的」と感じるのが良くないのかもしれない。「一緒に楽しく生きていく相手を探している」これならどうでしょう。
とはいえ、<幼馴染で結成したコンビ>と、<養成所で出会ったコンビ>、どっちもいいけど前者のほうがドラマチックよな。というのはね、分かる。唐突にお笑いコンビの例えですみません。アプリと養成所を一緒にするなと思った人もすみません。私の感覚です。
ただ実感として思うのは、そこらへんで出会おうが、アプリで出会おうが、その出会いを良いものに出来ない理由は自分にある。相手が悪いんじゃない。アプリが悪いんじゃない。そこんとこよろしく!
勿論、そういったアプリを利用して良からぬ事を考えている人もいるだろう。嘘を書き連ねている人もいるだろう。
その事はきちんと認識していなきゃいけないと思う。
どんなツールも使い方次第。
以上を踏まえて、次回からマッチングアプリ話の本編に入る。
前回の記事で「マッチングアプリの部分が気になる」とメッセージをくれた方がいたので改めて思い返すきっかけになった。サポートまで頂き本当にありがとうございます、好きです。
ということで、つづく。