まほろバ#19 参加レポ
1月10日に行われた、株式会社あつまるさん主催のまほろバ(まじめな、ほろ酔い、バー)の参加レポです。
この回の自己紹介テーマは「年末年始、こんないいことあったよ自慢」。
自分の場合は、運良くチケットが取れた、とあるアーティストの年末ライブに行けたことでしょうか。
あまりライブとか行くこと無いのですけれど、会場の熱に圧されました。あと観客席の隣の子がめっちゃ可愛かった。
TL1. ダイエットを褒めてくれる音声アシスタントを作ってみた
一発目は、自分のLT登壇から。今年こそは登壇していこうという意気込みで。
LTのスライドは以下。内容としては、あすけん https://www.asken.jp/ から得られる栄養バランスなどのコメントを要約したうえで、にじボイス https://platform.nijivoice.com/ で自分好みの音声で再生しようというもの。
にじボイス、開始直後は規約面で騒がれたりもしていましたが、文章の内容に基づいて声色を自然に調整してくれるというのは、AivisSpeechと並んで使いやすいです。
音声モデルは現在101人用意されているので、まさに百人十色百様。WebもAPIも先払い制なので、勝手に料金が釣り上がらないのも有り難い。AivisSpeechなどのAPIサーバーを自前で立てて抑えるかは用途次第ですが。
Google Colabで実行できるNotebookも置いておきます。あすけんのコメントは手入力コピペする必要がありますけれど。(頑張ればスクレイピングで全自動化できないこともないのですが)
https://github.com/takegg0311/mahoroba19
あとはデータソースやプロンプトを拡充すると、運動内容をより具体的に出来たりするかもしれません。
TL2. AI駆動開発で初めてのDenoアプリを2時間で作ったよ
テリスケさんのLT。
Deno(ディーノ)は、Node.js作者が新たに開発した、次世代のJavaScript・TypeScriptランタイム。(NoDeを逆さにしてDeNoってコト…?)
npmを介さずURLでパッケージ管理できたり、TypeScriptに標準対応していたりと、比較的コンパクトなプロジェクト構成に出来るのだとか。
そのためAI駆動開発とも相性が良く、Claudeで献立提案アプリを作ってみたら2時間で出来たとのこと。実際の内容がこちら→ https://github.com/terisuke/smart-kitchen
ただ、Vercelでデプロイが難しいなど、使えるフレームワークがまだ少なかったりするところが難点な模様。
TL3. カンファレンス登壇資料を毎日読む習慣
GMOペパボ・きのすけさんのLT。
IT系主要イベントまとめというGoogleスプレッドシートで管理されているカンファレンスから、公開されているスライド資料を見に行って、それをXで平日毎日投稿し続けているとのこと。
書籍より簡潔にまとまっていながら、よく取り上げられる話題・引用のトレンドを抑えることが出来るそうです。ここ最近だとチームトポロジーがよく引用元として見かけるのだとか。
アウトプットすることで自分自身の理解とともに、知見が周りにも広がり、それがまたコミュニティに繋がっていくというのは、LT登壇とも通じるものですが、習慣化して3ヶ月ほど続けているのは凄いなと思います。
ちなみにこのスライドも、Advent Calendarとして書いていたブログ記事を、当日にChatGPTにスライドとして要約してもらったとのこと。それもすごい。
TL4. 「AIやろうぜ in FUKUOKA」
ここからは飛び入りLTで、まずはAI-chanさんのLTから。
Webマーケをされている傍ら、AI技術の盛り上がりからLINEグループを立ち上げ、イベントなども実施されています。私も前回まほろバの後、入らせて頂いていました。
最近はコミュニティ内で、キャラクター設定や作詞はChatGPTに、音声はSUNO、映像はMidjourney+GoEnhanceと、コンセプト企画以外の殆どをAIで作ったシンガーソングライターの動画を上げていたり。
※ 鹿児島発のバーチャルキャラクター「天音サクラ」とは同名の別物。
同じような声が出るようにSUNOのpersona機能や、リップシンクのためにKling1.5など(最終的には手作業の動画編集を挟んでいる)も使っているのだとか。
LINEの他、peatixでイベント告知されていることが多い(conpassでないので注意)ので、興味のある方は参加されてみては。
TL5. 自己分析オタク、自己分析に他力を使う
運営メンバー、水野さんのLT。
あつまるさんでは「My フィロソフィー Book」という、今までの人生での気付きを書き留めていく文化があるそうで、水野さんはA4ドキュメントで27ページというボリュームに。
そうした中で、自分の好きなコンテンツの共通点は何か?という自己分析を、ChatGPTで壁打ちしてみたとのこと。
例えば好きな映画から、水野さんが一番好きな『レ・ミゼラブル』に感動する要素や、5位までの共通点などを聞いてみると、結構核心を突いたコメントを返してくれていました。
好きな映画の中でも一見遠そうな物同士からも共通点を見出していて、水野さん自身も気付きが得られ、自己分析に使えそうだな、という結論。
AIをパーソナライズしていこうとするときに、好みから分析していくというのは面白そうですね。それだけGPTなどの知識の裏打ちが強くなってきたのでしょう。
おわりに
LTは一応もう1人いましたが、オフレコ希望と言うことで割愛。
今回は図らずも、テキスト要約や動画生成など、全LTが何かしら生成AIに絡む内容に。やはり関心が高まってきていることの現れでもあるのでしょうか。
次回・20回目のまほろバは2月21日予定です。
自分は同日昼にE資格を受験してからその足で参加しようと思っています。ヘトヘトになってそうですけれど。