組手のセオリーを打ち破れ!正中面の理!其之壱─「正中面」とは?
私の記事を読むのが初めての方は、先に下の記事を読んでください。
こちらの記事は、『月刊空手道』が続いていれば、2016年4月号に掲載されるはずだったものです。当流の組手に欠かせない「正中面」とは何かと、その稽古法について解説しています。
もし宜しければご購入のほど、よろしくお願いいたします。
組手のセオリーは本当か?
例えば、こちらが左前構えで相手が右前構えで相対するとき、一般的には相手の前てを外側から押さえるように、相手の右側(こちらから見て左側)に回り込むのが有利とされているようです。果たして、このような組手のセオリーは正解なのでしょうか───。
空手実践者の大半は正解と答えるのではないかと思います。しかし、私はそのような問いにこう答えます。「半分正解、半分間違いである」と。何故かというと相手の外側を押さえるように相手の右側に回り込むことが有利であるということが、いつでも成り立つわけではないからです。
確かにそうなることが多いということは言えますが、セオリーとしては大雑把すぎて正確性にかけると言わざるを得ません。
このような問題は、彼我の間の最短距離「正中面」を理解しているかどうかが大きく関わっているといえます。「正中面」を正しく理解するなら、必ずしも相手を外側から押さえるように相手の右側に回り込むことが絶対ではないということがわかるようになるはずです。
本稿では、「正中面」とは何かを解説し、さらには「正中面」を体得するための稽古法を紹介したいと思います。
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