便利重宝この上なし!?正しい前蹴りの理!其之参─足捌きと前蹴りの融合
私の記事を読むのが初めての方は、先に下の記事を読んでください。
こちらの記事は、『月刊空手道』の2015年11月号に掲載されたものです。武道空手における正しい前蹴りと「居着かぬ足捌き」との一体化の具体的な稽古法について解説しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1641368412717-UwRAivOnBh.jpg)
柳川理論、再起動!
柳川昌弘氏が提唱する武道空手の前蹴りは、一般的な前蹴りとは違う。振り子の原理で飛び出す蹴り足のスピードは凄まじく、受けるタイミングもつかみづらい。だが、その前蹴りも「居着かぬ足捌き」と一体化しなければ意味はない。というのも、蹴りと足捌きは本来、共通の原理によって運用されているからだ。今回は、足捌きの前蹴りの融合するための稽古法を、愛弟子宮路健文氏が紹介する。
もし宜しければご購入のほど、よろしくお願いいたします。
足捌きと共通の原理
先々月号では、武道空手の正しい前蹴りが一般的に行われている前蹴
りに比べ、いかに優れているか───。
そのことを、一般的な前蹴りと武道空手の前蹴りの蹴り足の軌道を比較して明らかにしました。さらに先月号では、武道空手の前蹴りの基本とその基本を身につける上で有用な鍛錬法をご紹介しました。
しかし、ここまではあくまでも基本の話です。
ピョンピョンと地面を小刻みに蹴って移動する、いわゆるフットワークと武道空手の前蹴りを併用している限り、残念ながら組手で前蹴りの効果を100パーセント発揮するには不十分と言わざるを得ません。
なぜなら、蹴りと足捌きは本来、共通の原理によって運用されることにより、初めて自由自在、便利重宝この上なしの技となるからです。これは、大変重要なことです。
よく「突きはいいが、蹴りはイマイチ」という空手実践者の言葉を耳にしますが、これが単なる謙遜ではなく、本心なのであれば事態は深刻です。蹴りと足捌きは、同一の原理によらなければならないと述べました。突きにおいても当然、真の足捌きが欠かせません。となると、自身の蹴りはイマイチとの感想を持っている人は、突きもイマイチであるとの結論になってしまいます。
本稿では、武道空手の前蹴りが組手で100パーセントの力を発揮するために必要な「居着かぬ足捌き」、そしてその足捌きと前蹴りを融合するための稽古法をご紹介します。
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