ユニオンオーナーズクラブ検証(無限木部ファーム編・前編)
こんにちは。たけふじのざんとうです。
このタイトルでこのnoteを開いているアナタ。
間違いなく変態です。(褒めてます)
さて、あまりにも難しいユニオンの検証ですが、募集馬一覧を眺めているとある馬に目が留まりました。
おっ、浜田厩舎じゃん。
しかも5月生まれで400kg超え。菅囲も20あるなら悪くないね。
というのが第一印象。
(でも木部ファームってあんまり聞いたことないな…)
と思った私はここで木部ファームについて軽く調べてみました。
netkeibaのデータベースだと2015年に1頭生産。
それ以前に記録はなく、翌年の2016年から概ね5~6頭生産している新興の小牧場でした。
ただ、2021年は7頭、22年は8頭、そして2023年は10頭と年々規模を拡大しているのは好感を持てます。
もう一点、特徴的だなとおもったのが、ほとんどの生産馬を自己所有(木部嚴生名義)していること。
たまに他人名義の馬もいますが、それも庭先ばかりでセールに基本下ろしてません。
そんな木部ファームが初めてユニオンに提供したのが2022産のアジュマン。
母ジレーネは現役時代G1レーシングで未勝利だった馬で、この年が初仔でした。
そして、この年は1頭提供だった木部ファームがこの2023世代でなんと3頭提供してきたのです。
牧場集合系クラブ(ユニオンやターファイト)に概ね言えることですが、主力牧場には一定のファンがついていて、そういう馬は何を提供してもそれなりに売れます。
ターフなら谷川・村田、ユニオンなら辻・グランド・矢野あたりですね。
この辺は過去にクラブでホームラン級をかっ飛ばしてたりして、その貯金で未だに提供馬がよく売れるという傾向があります。
それに対して、小牧場や新興牧場の提供馬は基本渋い傾向にあります。
提供馬が売れないと自己負担分がデカくなりますので、リスクヘッジとしてクラブに提供している牧場からすれば残口が多くなるのは結構な痛手ですね。
なので、「ここの牧場の産駒は走る」というイメージをなるべく早めに持ってもらいたいのはどの牧場も同じで、もちろん木部ファームもそうだとは思うので、初提供した翌年に3頭提供してきたというのは個人的にはかなり『臭う』わけです。
常識的に考えて、3頭提供して全てハズレみたいなことするのか?って話なんですね。
少なくとも1頭は期待馬を混ぜるだろうと。
そうなると、どの馬が当たりなのか?が問題になるわけです。
まあ絨毯爆撃してどれかは当たりやろ~でも良いんですが(笑)
と思ってたら妙な違和感を感じました。
(あれ?このサンヴィヴァンって馬の仔だけ毎年別の馬主が所有してるな…)
サンヴィヴァンは現役時代、山内晃さんという方が所有していました。
でこの産駒もこの山内さんが全て所有してたんですね。
なるほど、預託生産かと思ったのですが、となるとサンヴィヴァン23の提供は一体何なんだ?ということになるわけですよ。
サンヴィヴァンを木部ファームが買い取ったのか?と思い、血統書サービスで調べてみましたが、やはり母馬所有者は山内さんのままでした。
ということは、この馬は木部ファームが“わざわざ”山内さんから産駒を購入し、それを“わざわざ”ユニオンに提供したということになります。
最初にも述べたように、木部さんは産駒を基本自己所有する傾向があります。
なので、頭数だけ揃えればいいということなら、わざわざ買わなくても他にも候補はいるはずなんですね。
なのに、なぜこの馬をわざわざ買う必要があったのか?
そこにどういった意図があるのか?
といった問題提起だけ致しまして、残りは後編とさせて頂きます(笑)
読んでくださった方ありがとうございます!
「自分はこう思うけどなあ~」とか感想やご意見あればそれも頂けると嬉しいです!