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京都サラブレッドクラブ2023産募集馬一括レビュー

いつもこのnoteを読んでくださっている方々、ありがとうございます!
たどうも、たけふじのざんとうです。

今年も始まりましたね…この季節が。
今年の京サラは総勢31頭と過去最多の募集頭数になりました。
地方募集も本格的に始まり、選択肢の幅も広がってきましたね!


評価基準は例によって、

①馬体や歩様は見てもわからないので極力自分では考えない。
②血統面(配合面を主として種牡馬成績・繁殖成績も含めて判断)
③牧場・厩舎についてはライン評価も込みで判断する。
④馬体については各種コメントを踏まえ、血統評価との相関性を重視する。
⑤連産や産次、母年齢、セックスバイアスは最終的に補正する。

としています。
基本評価はS+~Eまでの12段階評価、補正評価はS~Fの7段階評価としました。

【基本評価】
E…未勝利クラス
E+…未勝利~1勝クラス
D…1勝クラス
D+…1~2勝クラス
C…2勝
C+…2勝~準OPクラス
B…準OPクラス
B+…準OP~OPクラス
A…OPクラス
A+…OP~重賞クラス
S…重賞~G1クラス
S+…G1クラス

血統・ラインの2点を基本評価として、そこに各補正評価と想定勝ち上がり率を加味した上で総合評価と致します。

[連産リズム補正]
これは高産次・連産についての考察として比較的信頼度の高いものとして、こちらのカミノアナログ氏の理論から拝借しております。

[セックスバイアス補正]
種牡馬の牡牝成績に関連して、補正を行っております。

また、今年はコスパ評価値を募集額との差にて算出しています。このコスパ評価値は「ちょうど期待値がプラマイゼロなる」と想定される募集額に設定しています。

例えば、募集額…2500万コスパ評価…3000万の場合、「3000万の募集額でも損をしない」という評価になりますので、実際2500万の募集額であれば出資に値する、と考えて頂いて構いません。

こちらは独自の計算式に基づいておりますが、一口においては重要なファクターだと思っております。

今年は頭数が多いこともあり、一旦評価と総評のみを一次募集締め切りまでに順次投稿させていただこうかと思っております。

その後、要望の多かったものから優先的に各項目の短評も含めた詳細記事を書く、という流れを予定しております。

もし、この馬の詳細記事を書いてほしい!というのがあればメッセージで頂けると幸いです!
投げ銭付きなら最優先します!!!!

それでは今年も検証スタート!


京サラ2023募集馬全頭一括レビュー


【①サンタテレサの23】

 募集額・2970万 牡・5番仔・母9歳時・3連産
父シニスターミニスター×母サンタテレサ(母父ドリームジャーニー) デビュー時予測体重…484kg
栗・西村 高橋ファーム生産 加藤ステーブル育成 (預託生産)

《基本評価》
血統・配合評価…C+
ライン評価…C

《補正評価》
厩舎補正…B
牧場・育成補正…C
測尺補正…C
馬体・コメント補正…D
連産補正…B
性別補正…A
想定勝ち上がり率補正…65%

《総合評価》
上限評価値…8949万
獲得賞金期待値…[C+]6561万
一口当たりの損益期待値…18,374円
コスパ評価…3889万(+919万)

《短評》
父視点、母視点ともに決して満点の配合ではないが、双方のポテンシャルの高さを殺す確率が低く、打率の高い、クズが出にくい配合と言える。
未勝利はまず勝てるだろうし、上手くいけばオープンまで行ける素質はある。
アビラ牝系は完成度が高くやや早熟の傾向があるので、フルム同様現時点では少し頼りないぐらいがシニミニらしい成長曲線を描けるのではないかと思います。

ただ、この父母ならば募集段階ではもう少し緩く出てほしかったかも。
シニスターミニスターらしさが良くも悪くもあまり感じられず、昨年のコテキタイ22のような印象を受けた。
募集コメントは割とアッサリしていてあまり熱量は感じられない。
減点まではいかないが、募集額を考えるとやや違和感のある内容。

京サラ→西村のラインは去年のトラヴェリンバンドに続いて2世代目。
前年のトラヴェリンバンドのデキや、既定なら浜田厩舎に入るであろう本馬が入ることからも、クズ馬を預託している可能性は極めて低いと言っていいんじゃなかろうか。
過去の京サラの成績から言っても下限で1~2勝、上限値はオープンぐらいあってもおかしくないラインと言える。

成長力にはやや疑問はあるものの総合力が高く穴が無い。順調ならばまず勝ち上がりは間違く、ゆくゆくは2勝は出来るでしょう。
兄ほどの出世が見込めるかはやや疑問も評価額は+500を超えており、金額がネックでないならば「とりあえずこれに出資しておけばいいんじゃない?」と言える1頭ではある。


【②クルソラの23】 

募集額・2310万 牡・14番仔・母21歳時・1空胎
父シルバーステート×母クルソラ(母父Candy Stripes) デビュー時予測体重…484kg
栗・橋口 グランデファーム生産 吉澤ステーブル育成 1760万(北海道1歳セレ)

《基本評価》
血統・配合評価…C+
ライン評価…E+

《補正評価》
厩舎補正…B
牧場・育成補正…C
測尺補正…B
馬体・コメント補正…B
連産補正…B
性別補正…C
想定勝ち上がり率補正…35%

《総合評価》
上限評価値…7869万
獲得賞金期待値…[D]3169万
一口当たりの損益期待値…△20,360円
コスパ評価…1292万(△1018万)

《短評》
母クルソラはノーザンF→坂東牧場と繋養された後グランデFで本馬を出産し繁殖を引退。
本馬はセレクションセールで1760万にて売却された。
北枕セレクトかと思ったけど違ったようで、庭先での事前交渉からの破談→セール上場の流れが濃くなった。

グランデFは近年は生産頭数も増えてセレクションに出すことも増えているが、現状は価格に見合った期待値があるとは言えない。
更に2023世代はイシス、ミリオンウィッシーズの2頭がいずれも3300万で募集されているように、この年の序列最上位はターファイトと見てほぼ間違いのないところ。
京サラはこの世代、グランデFへの育成預託から事実上撤退しており、昨年までと比べてグランデFとの関係が少なくとも良化しているとは言えない。
育成もグランデではなく吉澤預託となっており、運営サイドの期待感は感じるものの経緯に疑問符は残る。

全く走らないとまでは言い切れないが、ライン面からは減点材料が多くこの評価とした。

配合面では衣斐社長のコメントがあるのであまり語ることもないといえばないのですが…(笑)
一つツッコむとしたら、衣斐社長はディープインパクト系のポイントとしてLyphardクロスを挙げていて、確かにシルバーステート産駒もLyphardクロス悪くないんですが、そもそもシルバーステート自身がディープ産駒の中ではかなりLyphard的なのであまりそこだけに焦点を当てるのがいいとは思えない。
個人的にはRobertoなどのHalo非経由Hail to ReasonやNijinskyを絡めたいかなあという印象。
そういう意味ではBlushing Groom×バブルカンパニーのCandy Stripesを合わせるのも悪くないし、Caloricaが異系よりになっていて全体のバランスはとてもいい。

ケチ付けるところはないんだけど、芝の中長距離ってのは若干違和感があって芝の1800~2200mかなあというイメージなんすよね。
確かに3歳春ぐらいまでなら2400mも守備範囲かもしれないけど、馬格が出てくると同時にマイルに寄っていくんじゃないかと思います。

さて、ライン評価の面で大きく評価を下げましたが、当たった場合のポテンシャルは十分秘めています。
2310万という価格を考慮すれば賭けに出る価値は無くはないし、様子見によりリスクヘッジができればもっと評価上がるかもしれないけど、父産駒の足元の弱さも考慮すると現状ではこの評価に留めざるをえない。

【③コテキタイの23】 

募集額・1650万 牡・7番仔・母14歳時・2連産
父アメリカンペイトリオット×母コテキタイ(母父サウスヴィグラス) デビュー時予測体重…502kg
栗・浜田 高橋ファーム生産 トゥモローファーム育成 (預託生産)

《基本評価》
血統・配合評価…D+
ライン評価…B

《補正評価》
厩舎補正…B
牧場・育成補正…C
測尺補正…C
馬体・コメント補正…B
連産補正…C
性別補正…C
想定勝ち上がり率補正…60%

《総合評価》
上限評価値…9184万
獲得賞金期待値…[C+]6199万
一口当たりの損益期待値…40,197円
コスパ評価…3660万(+2010万)

《短評》
京サラおなじみ、ジェネリック・グランド牧場血統のコテキタイの7番仔。
配合面の評価としては、短距離志向の強い母に同じく短距離志向の強いアメリカンペイトリオットという組み合わせは高い評価は与えづらい。
この母の場合どの産駒にも言えることだけど、アサティスが全体の軽さを補ってくれる面がある。
そのアサティスが持つSecret Assetの主要素にRibot、Tom Fool等にMobcapで合わせており、それが母父サウスヴィグラスと親和性がある。
サウスヴィグラスはDanzigとも相性が良く、単に短×短配合だからダメー!とは言い切れないフックが効いている。

母の元々のポテンシャルも考慮すると下振れは少なく、上振れはあまり無さそうだが2勝ぐらいは期待していいのではないか。
4歳までに2勝目を挙げて、そこからはチャリンチャリンするイメージ。早熟ではあるが、早枯れではない。ダ1200~1400m。

ただこの世代、既定であれば兄フルムで結果を出している浜田厩舎に入るであろうサンタテレサ23がクラブ都合で西村厩舎に入ったことを考えると、ライン的には未勝利をやっと勝てるレベルの馬では説明がつかない。
フルム以外でも毎年のように結果を出している浜田厩舎を袖にするのはさすがに人間性が疑われる(笑)というかビジネス的にあり得ないだろう。
少なくとも2勝クラスの馬は預託している、というか、好きな馬を選ばせている可能性も高い。

測尺面の瑕疵もなく、馬体も血統のイメージ通りに出ている。
ハズレの可能性が限りなく少なく、上振れ値もそこそこある。これが1650万は安い。
先行向きの1頭を選ぶならその筆頭と言っていい1頭だと思います。

【④ホウオウサファイアの23】

募集額・1485万 牡・3番仔・母10歳時・3連産
父パイロ×母ホウオウサファイア(母父サウスヴィグラス) デビュー時予測体重…484kg
栗・新規開業 山田政宏生産 吉澤ステーブル育成 (1045万・1歳サマー・北枕)

《基本評価》
血統・配合評価…D
ライン評価…E+

《補正評価》
厩舎補正…D
牧場・育成補正…E
測尺補正…C
馬体・コメント補正…D
連産補正…C
性別補正…C
想定勝ち上がり率補正…41%

《総合評価》
上限評価値…2823万
賞金期待値…[E+]1317万
一口当たりの損益期待値…△43,011円
コスパ評価…△666万(△2151万)

《短評》
パイロ産駒は5代アウトと非5代アウトでは後者の方が成績が良い。
自身がアウト色の強い血統構成であり、かつ速力伝達が乏しいA.P. Indy系らしい特徴と言える。

サウスヴィグラス肌との配合はサンプル数が少ないのもあるが、案外これといった活躍馬が出ていない。
本馬と似たような血統構成で言えば2018年産のケイティーユイという馬がいて、地方で588万稼いでいる。
何を隠そう京サラおなじみ、コテキタイの産駒です。
コテキタイと比べると4代父と5代父の部分がノーザンディクテイターとクラウンドプリンスに代わっているのはパイロにとっては割と好感で、特にRaise a Native×Royal Charger×Your Hostessのクラウンドプリンスはダート向きの速力を補完する上ではプラスに働きそう(Your Hostessはアサティスの持つFlower Bowlとニアリー)。
ノーザンディクテイターの母母Punctiliousもパワーに溢れる血でダートで活きそう。

そもそも、京サラのサウスヴィグラス肌あるあるなのですが、大体アサティスを経由していることが多いです。
このサウスヴィグラス×アサティスがダートにおいては親和性が高すぎて、ぶっちゃけダート系種牡馬なら大体何つけても未勝利ぐらいは何とかなるんじゃない?という結論になってしまいます(笑)
ワンモアヒットの枝はアイシークレット以外あまり走っていないのでそこは懸念点ですが、本質的にはコテキタイぐらいのポテンシャルを持っていてもおかしくない肌馬です。

ライン的には、北枕セレクト→新規開業ということなので去年のディオスパーダ枠ですね。
ディオスパーダがどういう結果になるかはまだわかりませんが、募集当初の期待値で言えば北枕セレクトの中ではよくて中位程度でしょう。
本馬も似たような立ち位置ではないかと推測します。
現状では高い評価は与えづらいです。

年間5頭前後生産の零細牧場。セプテンバー以降のセールか庭先が多く、概ね地方所属。
中央でオープン入りしたタテヤマ(2014産)は預託生産。
本馬の取引額1045万は確認出来うる限り過去最高額で、傾向としても出来の良い仔から順に売れている印象はある。
とはいえ全体的には低調であり、評価は下げざるを得ない。

北枕セレクトの中では珍しいいかにもなダート馬。
現状かなりシビアな評価だが、金額もあいまって人気は無さそうなので、今後の北枕コメントや育成過程、厩舎などの情報が固まってくればある程度上方修正の余地は残る。
様子見できる北枕セレクト枠として、一定の有用性はあるかもしれない。


【⑤アンティグラビティの23】 

募集額・1320万 牡・3番仔・母8歳時・3連産
父エスポワールシチー×母アンティグラビティ(母父エンパイアメーカー) デビュー時予測体重…470kg
栗・高橋義 浜本牧場生産 吉澤ステーブル育成 (預託生産)


《基本評価》
血統・配合評価…B
ライン評価…D+

《補正評価》
厩舎補正…B
牧場・育成補正…C
測尺補正…C
馬体・コメント補正…B
連産補正…B
性別補正…D
想定勝ち上がり率補正…60%

《総合評価》
上限評価値…11083万
獲得賞金期待値…[B]7533万
一口当たりの損益期待値…+73,465円
コスパ評価…4993万(+3673万)

《短評》
望田コメントにもありますが、エスポワールシチーにとってはお手本のような配合。
父に不足しているMr. Prospector系のUnbridledの産駒である名BMエンパイアメーカーを母父に持ち、更に相性の良いNureyev≒Sadler's WellsのニアリークロスやRoberto持ち。
薄っすらとRomanを3本持っていたり、Graustark=His Majesty 5×6もあり、まさに全部乗せといった様相である。

母方からみても、やや緩慢で安定性の高いシニスターミニスターと比較するとややピンパー感はあるものの配合の細やかさはこちらの方が上手。
ハマればオープンまで期待できる好配合と言い切っていいでしょう!
ダートの1700~1800の王道系ダート馬と見ます。

ライン面では京サラどころか個人時代を含めても初の高橋義忠厩舎のライン。これをどう考えるかでした。
どういう繋がりだろう…と思っていたんですが謎が解けましたね。
高橋義厩舎の騎手起用回数トップは12%の藤懸なのですが、2位は11%の秋山稔でした。なるほどね。
一応、名目上秋山は美浦所属なので完全に盲点でした。
そう考えると、今後親密度は高くなっていきそうな厩舎であり、それなりの馬を預託していると解釈していいのではないでしょうか。

高橋義厩舎はアベレージ20勝前後の中堅厩舎。
ファインニードルみたいな馬もいますが、どちらかと言えば中距離に強く本場の指向とも合致します。
地方遠征も積極的に行っており順調さを欠いても最終的にはどこかで勝ち上がらせてくれそう。
騎手もおそらく秋山が主戦でしょうから安心です。

預託生産先の浜本牧場は古くはツルマルボーイやカノヤザクラ、近年もシュウジやコウエイアンカ、エルゲルージなどの上級条件馬も出しているし、中央でも一定の勝ち上がり率を見せている。
初中期育成への懸念はないと言っていいでしょう。

トータルでかなり高い評価を与えられる1頭です。
牡馬なので気性面の懸念は常につきまといますが、むしろそれ以外の懸念材料が少ないです。
今年の京サラ募集馬でも数少ない全力でオススメできる1頭です!


【⑯ツバキエンジェルの23】

募集額・825万 牝・2番仔・母5歳時・2連産
父イスラボニータ×母グランカメリア(母父フォーティナイナーズサン) デビュー時予測体重…444kg
栗・吉田 グランデファーム生産 グランデファーム育成 (提供)


《基本評価》
血統・配合評価…C
ライン評価…E+

《補正評価》
厩舎補正…C
牧場・育成補正…D
測尺補正…D
馬体・コメント補正…C
連産補正…B
性別補正…C
想定勝ち上がり率補正…26%

《総合評価》
上限評価値…4173万
賞金期待値…[D]1583万
一口当たりの損益期待値…△17,558円
コスパ評価…△53万(△878万)

《短評》
配合評価は昨年の項目をご参照下さい!

昨年とベースは変わりませんが、兄のグランカメリアがどちらかと言えばダート向きの走りをしていることと、牝馬に替わったことで若干評価を下げました。
昨年はダートもこなせる芝馬と評しましたが、母父がフォーティナイナーズサンであることを考慮すると牡馬に出た方がしっくり来るなあという印象です。

馬格も兄より一回り小さいフレームで、1つ勝てる可能性はありますが大物感は感じませんでした。

それでも血統評価自体は高い評価をしているのですが、評価を下げたのは昨年高く評価したライン面です。
昨年と同じラインなのに何が違うのですか?と思うかもしれませんが、まずクルソラの項でも書いたように昨年とはグランデファームとの関係性が違います。

何より、グランデファームが2年続けて京サラに当たりを回す義理もそこまでないし、層の厚さ的にも難しいでしょう。
グランデサイドからすれば、牝馬である以上セールに出してもそこまで値が付くかはわかりませんし、それなら兄も預けた京サラならそこそこ売れるだろ程度の意味合いではないかと思います。
提供なら最悪牧場に戻すこともできますし。

総論として昨年との大きな違いは、昨年買い材料になっていた部分が軒並み協調材料に欠ける点です。
グランデ育成が良い!とかグランカメリアも出資してた!とか何かしらの理由が無ければ強いて出資する理由はないですかね…。


【⑱ハナズルナピエナの23】

募集額・550万 牝・8番仔・母14歳時・8連産
父カレンブラックヒル×母ハナズルナピエナ(母父アドマイヤムーン) デビュー時予測体重…462kg
栗・宮本 白瀬盛雄生産 MAXトレーニングファーム育成 (1045万・1歳サマー・北枕)

《基本評価》
血統・配合評価…E+
ライン評価…E+

《補正評価》
厩舎補正…C
牧場・育成補正…E
測尺補正…C
馬体・コメント補正…E
連産補正…C
性別補正…C
想定勝ち上がり率補正…28%

《総評》
上振評価値…1917万
賞金期待値…[E+]824万
一口当たりの損益期待値…△28,352円
コスパ評価…△898万(△1418万)

《短評》
父カレンブラックヒルは勝ち上がり率32%で肌馬の質を考えれば健闘している。
ただ、5代アウトブリードのスタッツがよく、Hail to Reasonのクロスは悪くないがHaloを介すと一気に悪化する。

本馬はサンデーサイレンスのクロスのためあまり相性の良い配合とは言いづらい。
DanzigやRoberto持ちの牝馬とは相性が良いが、ブラックタイプの弱さ、兄弟実績の無さから血統面から高く評価はし辛い。

京サラ→宮本厩舎はミラクルベリー産駒のプレミアムベリーとユーヴェリアが預託されており、どちらも勝ち上がってもおかしくない力はあったと思うが未勝利で地方に転出している。
宮本厩舎自体は年間15勝前後の中堅厩舎で特段悪いイメージはないがレース選択にやや疑問を抱くケースが多い。

また、牡牝で勝ち上がり率にこそ有意差はないが、過去の重賞馬が全て牡馬で当然AEIには大きな差が出ているのも引っ掛かる。

北枕セレクトの預託は初だが、クラブから重用されている印象もなくライン的にも協調できる点は無い。

価格が安いのはリスクヘッジの点では悪くないように思うが、どうしても様子見をしたいタイプだけにこの価格が逆にネックにもなるか。

馬のデキは一見よく見えるのだが、ブラックタイプの弱さと言い同じ北枕セレクトのアリストロシュを彷彿とさせる。


すみません…全然間に合わなかったのでひとまず中間で警報出てる馬のみ先に投稿させていただきます!
続きは順次公開してまいります!!



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