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【ライブレビュー】Fujii Kaze Stadium Live “Feelin' Good”
はじめに
藤井風は、現代のパンクアーティストだと感じた。通常パンクといえばロックミュージックを連想するかもしれないが、藤井風のパンクは異なる。従来のパンクロックが酒、タバコ、反抗的態度などと結びつけられがちなのに対し、藤井風からはそのような雰囲気を感じない。むしろ、「心と体の健康第一、長期主義、地球一体」というメッセージを発信するヘルシーなパンクアーティストだと思う。
例えば、今回のライブテーマ「feeling good」は心身の健康を重視する姿勢を表している。ライブ終盤の「Your being feeling good could change the world.(あなたがご機嫌だったら、あなたが見える世界を変えることができるよ)」という言葉が特に印象的だった。
また、藤井風の「地球一体」の精神は、ライブで日本語と英語を交互に使用することにも表れている。彼の英語での表現力の高さは印象的だ。さらに、親子連れや車椅子利用者のための座席を用意するなど、できるだけ多様な観客が楽しめる環境づくりにも配慮している。
ライブの感想
1/日産スタジアムの藤井風のライブ『Fujii Kaze Stadium Live “Feelin' Good”』に参戦。まず登場シーンがカッコ良すぎた。#FujiiKazeFeelinGood pic.twitter.com/NmEhDz85dr
— たっけ💐🤗🔥 (@takeee814) August 25, 2024
藤井風の生歌、ピアノ演奏、ダンスのどれもが素晴らしかった。特に印象に残ったのは、「旅路」のバンドバージョン、「何なんw」、そして「青春病」だ。演出も秀逸で、自転車でスタジアムを一周したり、AIや映像技術を駆使して藤井風のクローンを作り出すなど、創意工夫に富んでいた。
全体を通して、藤井風からはストイックさを感じることなく、おもてなしの精神を持って、僕らを全身全霊で楽しませてくれていると思った。非常に居心地の良い雰囲気だった。ライブに参加して、これほど心地よさを感じたのは初めての経験だ。
冒頭で藤井風が「これはみんなのライブだからね」と言った意味が、最後に理解できた気がする。必ずまた参加したいと思わせるライブだった。
最後に
今回が初めての藤井風のライブ参加だった。4年前の2020年に「何なんw」を初めて聴いて以来、彼の大ファンとなり、ほとんどの楽曲を聴き続けてきた。そのため、wifeがチケットを取ってくれた時はとても嬉しかった。夫婦二人でこのタイミングでライブに参加できたことは、とても貴重な経験となった。
このライブを通じて、音楽は言語を超えたコミュニケーション手段であると強く感じた。言葉は国によって異なるが、音楽は万国共通で楽しめる。音楽を通して人々を楽しませようとする藤井風の姿勢に、強い憧れを覚えた。
自分は音楽で人を楽しませることはできないが、このライブは「自分は世界をどうやって楽しませていけるだろうか」と考えさせてくれる機会となった。そして「feeling good」で居続けることを意識したいなと思った。