マス層とは幻想ではないか

「マスアダプション」という言葉をよく耳にするが、マスに届くよう努力を重ねれば自ずとアダプションされる、というものではないと思う。実際、マスアダプションはニッチ層やオタク層と共に形作られるものだ。だから「ニッチすぎる」や「オタクしか興味を持たない」という理由でそれを軽視することには、ボクは反対だ。もしかしたら、ボク自身がそのニッチであり、オタクだからかもしれない。しかし、考えてみれば同じ人間など一人としておらず、すべての人が何らかの形でニッチであり、オタクであり、孤独でもある。

マス層とは、経済的にはマクロ的存在と言えるかもしれないが、ボクは「マクロ」という概念そのものが大げさに言えば幻想だと思っている。少し脱線したが、ボクが伝えたいのは、マスに固執するのではなく、ニッチやオタクを大切にしなければ、真に優れたコンテンツは生まれないということだ。ボクは常におもしろくて必要とされるものを作り続けたい。だからこそ、改めてマスアダプションについて考え直してみた。


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