FinTechの本質
FinTechについて、今時点で感じていること〜
Techcrunchの記事(”フィンテックは金融ビジネスの根本的改革者になれるか?”)にもありますが、既存の資本家の源ともいえる金融機関に対して、利用者は多かれ少なかれ不満を持っているんだと思うんです。
景気がいい時は無駄に金を貸す癖に、景気が悪くなると質権を取って貸し渋りをするということや、保険が「相互扶助」を謳っておきながら、規模の拡大と業績の最大化(利益偏重)主義に偏ったビジネスを展開していること、そして何よりも金融セクターの人間が高い報酬を受けていることに対して、怒りに近い不満を持っているんだと思います。
これはつまり、”既存の資本家に対する革命的な活動”をFinTechと呼んでいるんだろうと思っています。
そして、FinTechにたいして金融機関が触手を伸ばしている、協業をすると言っているのは、なんのことはない、これまでの歴史で繰り返してきている、「資本家による吸収(あるいは仲間に入れてあげる)活動」の一つだと思います。
それに対して、インターネットというか、このコンピューターネットワーク社会が実現している、多くの人に対して平等を目指す、という理念が勝って、資本家からの自由を勝ち取ることが出来るのか?
勝ち取った時に本当に幸せが来るのか(優秀な王様に支配された民と、愚鈍な民主主義代表に管理される民と、どちらが幸せか問題)、なども含めて考えるとワクワクしてきますね。