DHBR(2016/3)”「ほぼ日」の常識は、資本市場の非常識か”を読んで

ダイヤモンド・ハーバードビジネスレビュー、2016年3月号の糸井重里さんインタビュー”「ほぼ日」の常識は、資本市場の非常識か”を読みましたhttp://www.dhbr.net/articles/-/4085

その感想、を整理したいと思います。

概要(上記リンクに書かれていることです)
”「ほぼ日」と上場企業という言葉の親和性に違和感を覚える方も多いのではないだろうか。その「ほぼ日」を運営する東京糸井重里事務所が上場を目指すという報道が流れた際、市場関係者の間からは懐疑的な声も聞こえた。「楽しい」「面白い」「自由な」を代表するかのような企業が、投資家に評価される世界になぜあえて飛び込むのか。代表の糸井重里氏は、「子どもの自由」と「おとなの自由」という言葉を使う。上場に対する考えを伺うインタビューから、同氏の企業観と社会観が伝わる。”

全体を通して、「資本主義(上場など)のルールにのっとりながら、資本至上主義でない、やりたいこと・みんなに喜ばれることをやりながら、持続させるために資本を活用する」という考え方と理解しました。それは、リーマンショックや、現在のドイツ銀行危機などで起きている”資本家=金融資本主義”への反対・反立でもあると思いました(FinTechもその流れではないかと、個人的には思っています)。

「サイズが小さい」→上場以外に大きなインパクトを出す方法がない、という現在の制度上の難しさがあるなと。

「子どもとおとなの”対話”」→”対話”の意味がどれくらい伝わっているのかな、という疑問・心配があります。私の理解は、「違う意見や考えをぶつけ合いながら、相手を完全否定するのではなく、すべて受け入れるのでもない、お互いの相違点を理解しながら、合意点を見つけていく論争的思想」です。

「嫌いで片付けない努力」をすると仰っている一方、「絶対にやりたくないことを語ればいい」とも仰っており、この両立こそが”対話”という形になっているという理解です。

あとは、「自分で考えるしかない」とか、「生きていることは面白い」というお考えには、ものすごく強い共感を持ちました。


いいなと思ったら応援しよう!