
わたしのなかの小さな女の子
はじめまして。
日常から拾ったインスピレーションを
言葉で表現します。
初体験のリーディングセッションで
出会った女の子について。
まだ記憶が鮮明なうちに
書きたいと思います。
縁があって在英の友人に
Zoomで
遠隔リーディングをしてもらいました。
半信半疑
おっかなびっくり
ちょっと怖いもの見たさ。
友人の声に耳を傾けると
そこには 小さな女の子が
膝を抱えてぽつんと座っている。
それは紛れもなく 小さなわたし。
2~3歳ぐらいでしょうか。
口を真一文字にギュッと固く結んで
からだはこわばって
緊張しています。
友人の
「女の子に声を掛けてみようか?」の声に
私は 小さなわたしに向かって
「ごめんね。」と一言漏らしました。
小さなわたしは
聞こえているのに
聞こえていないふりで
じっとしたまま。
抗戦体制を崩さない。
「ごめんね。本当にごめん。」
小さなわたしは
ようやく口を開いて
「今更なによ。」と
はっきりとした大人びた口調で
ぴしゃりと言い返してきました。
「うん、わかってる。
今更だよね。本当にごめん。」と私。
警戒心をむき出しで
じっと鋭い視線を
私に向けてくる 小さなわたし。
友人が
「ハグしてもいいか聞いてみたら?」
というけれど
私は拒絶させるのがわかっていて
とてもじゃないけど
「ハグしていいか」なんて
口に出せない。
「なにが欲しいか聞いてみたら?
お腹空いてるかな?
喉が渇いてるんじゃない?」
「どこへ行きたいか聞いてみたら?」
「うん。」
私「どこかへ一緒に行こうか、
行きたいところある?」
小さなわたしは だんまり。
友人の声
「どこがいいかな?公園かな?
自然のあるところ?海?」
私「うん、山へ行くって。」
私の目の前に
どこかで見た景色が広がっている。
浅間山の鬼押出し。
グランカナリア諸島のひとつ
エル・イエロ島。
どちらも溶岩が重なった
サイエンスフィクションみたいな山。
山の中腹にある東屋に
小さなわたしの後ろ姿が見える。
友人の声「手を繋いでみたら?」
私「うん、どうだろう。」
私が手を差し出すと
ぱっと駆け出す小さなわたし。
空が
どこまでも大きく果てしなく広がっている。
空気が張り詰めているようで
緩んでいる。
涙が頬を伝っていることに気づき
私はふと我に返る。
友人の声につられて
胸に手を当てると
じんわり温かい。
小さなわたしに声を掛ける。
ごめん ごめん
ごめん ごめん ごめん。
ずっと一人で
誰とも話せずにいたんだね。
話を聞いてあげなかったね。
沢山がまんさせてごめんね。
寂しい思い
つらい思いをさせて
ごめんね。
悲しい時に
泣けなかったよね
ごめんね。
ずっと気持ちを押し殺してきたよね。
気がついてあげなくて
ごめん。
小さなわたしは
奈良美智さんが描くような
突っぱねた 跳ね返りの強い
シニカルな感じの女の子。
大人びていて
いつも山の頂上から
誰彼かまわず見下すような
武将みたいな
勇敢で変わった女の子。
行きたい場所を知っていて
そこを目掛けて一直線。
空想力が豊かで
ずっと話がつきない女の子。
駄々なんて こねたこともなかった。
聞き分けが良くて
わがままを言ったこともなかった。
だって
それが最高にダサいと思っていたから。
私が40年以上封印した
「小さなわたし」は
私が思い描いていた
「わたし」とは すこし違いました。
でもどこかで
やっぱりこれが「わたし」なんだ
そう感じて 安心しました。
私はこれから
「小さなわたし」の手を離さないで
ギュッと握って
一緒に旅へ出ようと思います。
まずは火山列島へ。
2020年は 旅することが 叶いませんでした。
大好きな親友を訪ね
ひとりで旅した
スペイン・グランカナリア諸島の島のひとつ
エル・イエロの写真です。