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涙の理由について考える
子どもが生まれてから、「ヘアサロン」と「映画館」に行く時間が今までよりもさらにスペシャルになった。
色々なスタイルがあるから一概には言えないが、私の場合は、両方とも、子ども連れだとあまり満喫できない。
なので思いがけずひとり時間ができたときは、大体どちらかに行く。
(ちなみに私の髪の色は今一部青緑・・。ポイントカラーは全頭と違って気軽にいつもと違うヘアカラーにトライできるのでオススメです。
保育園でよその子どもたちに「なんで〇〇ちゃんのママ髪青いの〜?」って絡まれますが・・)
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『ホテル・ムンバイ』を観た。
(*ここからネタバレを含みます)
2008年にインドのムンバイで実際に起きた同時多発テロ事件を元にした映画で
一言で言うと「テロリスト集団に占拠されたホテルの客と従業員が救出されるまで」の一部始終が描かれている。
最初ビジュアルを観たときは、コピーとリードと色味から感動モノの部分が多いのかとフラットに思ってました。
でも全く違いました。
かなりハードでした。
私の中ではこちらのビジュアルの方がイメージに近かったです。
テロリストに占拠された「タージマハル・ホテル」内の緊迫感の中で、人がたくさん死にます。撃つ時に一切の躊躇もありません。テロリストたちは従業員も客も無差別に殺していきます。テロを描いている時間の方が長いです。怖い。目を覆いたくなります。
その中でテロリストたちを見た大人が「まだ子どもじゃないか」って言うシーンが2回ほど重ねて出てきました。確かに犯人たちは年若い。また、テロリストの少年・青年たちは、遠隔にいるボスから、携帯電話で行動を指示されたり、仰いでいる。このシーンも割と何度も。基本、ボスの傀儡子なんですね。
被害者たちの子どもや家族との触れ合いのシーンが描かれているのと同じように、テロリストの少年が今回の報酬がちゃん家族に渡っているか父親と連絡をとるシーンも描かれていることは、どんな人間にも自分を産んでくれた親がいることを印象付けます。元は同じピュアな人間だということも。もちろん、テロリストたちは許されるべきではない。ただ一方で、社会の構造、思想や教育の恐ろしさを感じずにはいられませんでした。
ラストは全てから解放されて緊張の糸が緩んで、久しぶりに映画館で涙を流しました。これは感動の涙ではなくて、多分、大半が悲しさからくるものでした。
映画を見た後、事件について調べたら、現地の方の死亡者が圧倒的に多くて、この点にも悲しさを感じました。
多くの人に見てほしいです。