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エンジニアリングマネージャーのすすめ4〜ポジティブはネガティブより弱い〜



はじめに

自分の肌間隔として「マネージャーになりたい」というエンジニアが少ないと思っています。
その理由の一つとして、エンジニアリングマネージャーとは何者なのか不明で、解像度が低いからではないか。であれば、もっと知ってもらおう!ということで、エンジニアリングマネージャーのすすめとして、連載(全7回を予定)していこうと思います。

今回は第4弾「ポジティブはネガティブより弱い」です。

増える情報の捉え方

マネージャーになると人から話を聞く機会が増えます。また、今まで関係していなかった部署との会議などで横のつながりも広がります。
そのため、入ってくる情報量がメンバーと比べると確実に増えます。この増えた情報に振り回されてしまったら、正しい判断のもとでマネジメントをしていくことができません。正しくマネジメントしていくためには情報をちゃんと捉えて自分の種にしていきましょう。そのために知っておいてほしいことがあります。
それは、「ポジティブはネガティブより弱い」です。

ネガティブの伝染力

突然ですが価値とは何でしょうか?
本質行動学において価値とは以下のように定義されています。

価値の原理:
関心相関性(欲望や目的、関心に応じて立ち現れるもの)によって決まる

エッセンシャルマネジメントスクール(EMS)

砂漠で遭難したときに興味関心があるのは水です。いくら紙幣を持っていたとしても、その時その瞬間ではそのお金には何の価値もありません。お互いの関心が重なり合うことで価値が生まれます。
これは情報も同じです。
お互いの興味がある情報が拡散されやすく広まることが多いです。では、日本社会で大多数の人が興味関心があることとは何でしょうか。

それは圧倒的に「ネガティブ情報」です。

好きには多様性があります。でも、嫌いなことや悲しいことはそうだよね~と共感することが多いと思いませんか?!例えばテレビのニュースで以下の2つのネタがありました。

A. とある芸能人が結婚したというニュース
B. とある芸能人が不倫をしたというニュース

Aの場合は、その芸能人に興味がない人にとっては気にならないし、特に感想もないと思います。では、Bの場合はどうでしょう。不倫はダメなことなのでその芸能人に興味がない人でもなんか嫌な気持ちになりますよね。ネガティブというのはこういう形で伝わりやすいのです。

(なので、ワイドショー的な番組はネガティブネタが多くなるし、色端会議や噂話もネガな話が多くなるのだと思います)

マネージャーの仕事の一つ=ポジティブインフルエンサー

仕事するうえでも、あの人はこういうことができる!という良い部分よりも、〇〇ができない、XXはだめだという情報がよく拡散していることがあります。でも、はしてその情報は本当でしょうか。
何かができないことには原因があるはずで、それは本人だけの問題というよりも環境要因が大きいです。エンジニアリングマネージャーはその環境を整えるのが仕事です。また人はどんどん成長します。

なので、仕事上で伝え聞いたネガティブな情報は自ら1次情報をとるまでは話半分だととらえましょう。先入観を持たずにフラットに接することがマネージャーの第一歩だと思います。

そのためにも、まずはメンバーの良いところを10個見つけませんか?!
良い部分は隠れているからこそ、マネージャー自らがポジティブインフルエンサーとして、チーム内のポジティブを広めてほしいなと思います。

まとめ

エンジニアリングマネージャーになるとメンバーのことを聞かれることも多いと思います。その時に、ネガティブな部分よりも先にポジティブなところを話してほしいです。いい方だけでも良いので。
その意識をするだけでもチームの見え方が変わるし、雰囲気も変わってくると思います。

この記事がポジティブインフルエンサーなエンジニアリングマネージャーが増えるきっかけになれば嬉しいです。

次回予告
エンジニアリングマネージャーのすすめ5
〜プロジェクトマネジメントとの違い〜


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