入院費をお支払いするため、
父が最期を過ごした病院に長女と向かいました。
「この1年半くらいで、もう何十回病院に行ったか分からないよね」
「うん。面会だけで50回くらい行ったんじゃない?」
「そうだね。それに、手術で入院したときも何回も行ったなあ」
「救急車で運ばれたこともあったでしょ?」
「そうそう」
長女とそういった話をしながら、10分ほどで病院に到着しました。
病院が近くて本当に良かった・・・。
入院費をお支払いした後、
「今まで大変お世話になりました。ありがとうございました」
と、長女とともに頭を下げました。
先生も看護師さんもみなさんよくしてくださって、
どれだけありがたかったかわかりません。
病院を出ようとしたとき、売店の前にいる看護師さんが目に入りました。
「もとちゃん」(H本さん)です!
「もとちゃん」はどうやら、入院されている車椅子の方に付き添って、
売店に来られたようでした。
「こんにちは!」
と声をかけると、「もとちゃん」も
「竹田さんですよね!」
と覚えていてくださいました(^_^)
「お母さんはお元気ですか?」
と「もとちゃん」。
「ありがとうございます。おかげで元気に過ごしています」
と私。
「小さな骨壺を施設に持って帰ってるんですけど、
『ねえ、あなた!』とか言ってペシペシしてるみたいです(^_^;)
病室でも、父の額をペシペシしてましたもんね💦」
と私が言うと、
「私も見ました(^▽^)」
と「もとちゃん」。
そういえばその時、「もとちゃん」も病室にいたのでした(^_^;)
「本当に皆さんにお世話になって・・・」
「そんなことないですよ(^_^)
毎日面会に来てくださってありがとうございました。
ご家族の力が大きかったから、
竹田さんも穏やかに過ごせたんだと思いますよ」
久しぶりに父がお世話になった看護師さんに会って、
そのように言っていただけて、
私は涙が出そうになりました。
それをぐっと堪えると、
「本当にありがとうございました。
皆さんにもよろしくお伝えください」
私は長女と一緒に、深く深く頭を下げました。
父が亡くなってから病院に来るのは、今日が初めてです。
父がお世話になった「もとちゃん」に会えたこと、
そしてお礼を伝えられたことに、心から感謝しています。
ところで今日は、父の初めての月命日。
もしかしたらそのおかげで
「もとちゃん」に会えたのかもしれません。
昼間はあちこち出かけていたので、夜、
ビールのろうそくに火を灯してみました。
「好物ろうそく」に火をつけるのは初めてで、わくわくします(^_^)