トラブルシューティングの鍵:バージョン情報の提供が大切な理由とその取得方法
ソフトウェアのトラブル対応で大切なことの一つが「バージョン情報」の提供です。では、なぜそれが重要なのか、またどのように取得すればよいのでしょうか?
バージョン情報が必要な理由
サポートエンジニアの調査に必要:サポートエンジニアはバージョン情報をもとに、問題の再現を試みます。また、パッチの該当性を確認するのにも再現ケースが必要になります。
再現しない場合のリスク:バージョン情報がなければ、サポートエンジニアは最新バージョンで検証をします。最新バージョンで問題が再現しない場合、調査が停止する可能性があります。開発部門の調査には再現ケースが必要だからです。
時間ロスの防止:異なるバージョンで調査を始めると、時間のロスが起きる可能性があります。異なるバージョンでパッチ作成が進んだ場合、パッチ作り直しによる大きなロスも避けられます。
バージョン情報の取得方法
マニュアルやベンダーに確認する:ソフトウェアはそれぞれ特有のバージョン情報の取得方法を持つため、マニュアルを見たりベンダーに確認したりするのが一番です。
ヘルプメニューの利用:多くのソフトウェアでは、ヘルプメニューからバージョン情報を得ることができます。ですが、本格的な調査には足りない可能性があるので、1. のとおりベンダーに確認するのがよいでしょう。
テキスト形式での提供:スクリーンショットよりもテキストで提供する方が、サポートエンジニアが確認しやすく、誤認識の可能性も低いです。
バージョン情報は、問題解決への道筋をつけるための重要な情報です。トラブルシューティングが必要なときは、この情報を忘れずに提供しましょう。